「新・暴れん坊将軍」嫡男役の西畑大吾が「松平健さんは自慢の父です!」2024/12/23 07:00
テレビ朝日系で2025年1月4日に放送される「新・暴れん坊将軍」(午後9:00)の主演で八代将軍・徳川吉宗役の松平健と、吉宗の嫡男・家重を演じる西畑大吾(なにわ男子)が、新年の放送を前に囲み取材会を開催。お互いの印象や撮影秘話を語った。
そろいの羽織ばかまで取材会に登場した松平と西畑。「前々から熱望していた『暴れん坊将軍』の復活が17年ぶりに現実となり、本当にうれしい限りでした」と、復活を待ち望んでいた気持ちを笑顔で話した松平に対し、西畑は「歴史ある作品なのでとても光栄なことだなと思いましたし、何より、上様の嫡男役とは思ってもいなかったので驚きましたが、すごくうれしかったです。脚本を読んでドキドキワクワクしていました」と、自身が生まれる前から多くのファンに愛されてきた伝説の時代劇に出演できる喜びを語った。
今回が初共演となるため、初対面のエピソードを聞くと「初対面でいきなり『“マツケンサンバⅡ”、歌っています』と言ってくれて…(笑)」と、西畑が松平に語った言葉が明かされ、西畑は、「ファンなのでとにかく『好きです』という気持ちを伝えようと思って…。『“マツケンサンバⅡ”が大好きです。よく歌わせていただいています』というあいさつから入りました!」と松平への思いを初対面のあいさつに込めたことを告白。
その気持ちを受けた松平は、「そのおかげで最初から打ち解けた気がします(笑)」と言い、「『暴れん坊将軍』に息子が登場するのは初めてなので、西畑さんの参戦はとても新鮮でしたね。今回は、息子たちの存在や史実に沿った内容が盛り込まれるなど、今までとはちょっと違う、新しい『暴れん坊将軍』になったなと考えています」と西畑が「暴れん坊将軍」に新しい風を吹かせたことを喜んだ。
新しい風といえば、今作は三池崇史監督が指揮を取ったことも話題となっている。「やはり以前のシリーズとはタッチが違いますね。立ち回りにしても、手元などたくさん細かいカットを撮っていました。それがどうつながるのかすごく楽しみですね」と言う松平は、「バイオレンスの巨匠・三池監督には“残虐”なイメージがあったのですが(笑)、この『新・暴れん坊将軍』ではこれまでの世界観を尊重してくださって、斬新でありながらシリーズのイメージも踏襲して撮ってくださったと感じています」と、三池監督の作品への敬意に感謝。西畑は「撮り方も独特ですごく早いんですよ。バンバンバンバン撮っていくのでビックリしました。でもあらゆる角度から撮るのではなく、一瞬一瞬を収めるという形だったので、そこはすごく新鮮で勉強になりました」と三池流の撮り方に刺激を受けた様子だった。
本作ではシリーズ当初より、松平が、将軍・吉宗と市井に姿を表す時に吉宗が貧乏旗本の三男坊・新之助に扮(ふん)するという、いわば二役を演じている。それと同じように西畑も、まひを抱える将軍家の嫡男・家重とべらんめえ口調の福太郎を演じ分ける。その演技を見た松平は「家重も城の中だけでなく、ひそかに町に出ているんです。陰と陽というか、その使い分けがハッキリしていて素晴らしかったと思います」と西畑の“二役”を評価。
西畑自身は「家重は顔や右手にまひを抱えている役柄で、基本的に左手しか使えない状態で殺陣を行うのは、とても大変でした」と、演じるうえでの苦労があったことを明かす。「でも松平さんにたくさんアドバイスをいただいたことで、左手しか使えないことが逆に家重の個性につながり、難しかったけど演じていて楽しかったです。べらんめえ口調は使ったことがなかったのでイントネーションが難しく、監督にアドバイスいただきながら臨みました」と、松平や監督らのサポートがあったことで役を完成させたと語った。
西畑の立ち回りを「俊敏でキレがよかったですね」と褒める松平は、具体的にどんなアドバイスを行ったのだろう。「家重が持つ洋剣ではみねうち(=刃ではなく、反対側の“峰”で相手を打ち付けることで殺さずに倒す手段)ができないので、敵を殴ることが多かったのですが、“殴った感”の迫力が出る角度も教えていただきました」との教えをを受けたと言う西畑に対し、松平は「主に、“型”や“所作”でしょうか。着物をまとっての立ち回りは現代劇みたいに足を開くわけにはいかないですし、右で振ったら右足が出て、左に下ろしたら左足が出るという感じで、ダンスなどとは手足の動きが違うんです」と進言したことを語った。
ここまで作品について語り合っていた2人に、「お互い、こんな父や息子がいたら」という質問が飛ぶと、「もし松平さんが父親だったらめちゃめちゃ自慢しまくると思います」と即答した西畑。その理由は「すごくびっくりしたのが、殺陣と、それを覚えるスピード。20以上も手(=動作)がある長めの殺陣で、2~3回流れを見て確認したら即、本番なんです。どうやって覚えているの!? って驚きました。しかも一つ一つの所作も美しくて…自慢の父ですね」と熱弁。
そんな西畑の印象を松平は「家重は最初、父である吉宗に反発していて、心の距離はだいぶ離れています。それが事件を経てお互い打ち解けていくのですが、西畑さんは最初から最後までずっと礼儀正しく、さわやかな青年でしたよ」と家重と比較しながら好印象だったと明かした。
最後に「2024年を漢字で表現すると」と聞くと、松平は「喜」、西畑は「初」を上げた。松平は「今年は忙しかったのですが、皆さんにたくさん喜んでいただいた、笑顔になっていただいたイメージがあります」と、西畑は「まげ姿も殺陣も、この『新・暴れん坊将軍』で初めて経験させていただきましたし、グループとしては初めてアジアツアーに挑戦でき、初めてのことが多かった1年でした」と、それぞれの理由を披露して、充実した2024年を締めくくった。
八代将軍・徳川吉宗(松平)の治世となって二十有余年。享保の大飢饉(ききん)をきっかけに不況に苦しむ民を救うため、吉宗は日々対策に追われていた。また、還暦を控えた吉宗は後継問題にも頭を悩ませていた。吉宗には3人の息子がいるが、嫡男の家重(西畑)は病により右腕が動かず、顔にもこわばりがあってうまく言葉を話すことができない。それゆえ、城内では次男の宗武(駒木根葵汰)こそ次期将軍にふさわしいと推す声が少なからず上がっていたのだ。
そんな中、久しぶりに貧乏旗本の三男坊“徳田新之助”として町に出た吉宗は、材木商の娘・おきぬ(藤間爽子)が人買いにからまれているところに遭遇。すぐさま助けに入ったところ、洋剣“レイピア”を左腕で華麗に操る謎の男が助太刀に現れた。吉宗は、べらんめえ口調で商家の三男坊“徳長福太郎”を名乗る彼の剣さばきに目を見張るが、彼が家重であることに気付く。右腕と顔にまひがある家重が洋剣を使いこなし、流ちょうに江戸言葉を話すとは、いったい家重に何が起きたのか!? 吉宗は驚きを隠せない。
その頃、宗武には旗本・本間要治郎(小澤征悦)が接近していた。本間は尾張藩主・徳川宗春(GACKT)が将軍の座を狙い、公儀に弓を引くやもしれないといううわさを宗武に吹き込む。実は、吉宗に恨みを抱く本間は、恐ろしくも壮大な野望にとりつかれていて…。時を同じくして、江戸の町で行方知れずだった若い女性が相次いで死体となって見つかる事件が起こる。彼女たちの死の背後に何かが隠れていると感じた吉宗は、事件を調べはじめるが…!?
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