「レッドブルー」木村慧人&椿泰我「原作ファンやMMA経験者の方にも認められるように」2024/12/17

木村慧人(FANTASTICS)さんが主演を務める連続ドラマ「レッドブルー」がMBS/TBSのドラマイズム枠にて12月17日より放送スタートします。本作は、「週刊少年サンデー」にて連載中の波切敦氏の原作による重版続々の大人気総合格闘技(MMA)を題材とした、プロ格闘家も愛読する作品を実写ドラマ化したものです。
日陰者の道を歩んできた根暗な高校1年生・鈴木青葉(木村)は、同じクラスの岩瀬三之助(長谷川慎/THE RAMPAGE)に“戦いごっこ”と称してたまにボコられつつも、満足な学校生活を送っていました。ある日、隣のクラスで格闘技界注目のスーパースター・赤沢拳心(椿泰我/IMP.)に“戦いごっこ”から救われるも、ふと拳心から「お前、空っぽじゃん…」と言われてしまい、彼が許せず、拳心を「一発殴りたい」と宣言します。
岩瀬の紹介のもと、時和金成(佐野岳)が経営する今にも潰れそうな「シャークジム」に入門した青葉は、MMA(総合格闘技)の世界へ。そして、師匠・雨地渉(笠松将)の指導のもと、最強の高校生格闘家を決める「MMA甲子園」頂点を目指します。しかし、そこには玉松光太(山下永玖/ONE N’ ONLY)、羽鶴結雅(大久保波留/DXTEEN)、鵺路雁丸(武知海青/THE RAMPAGE)、柊愛矛(大倉空人/原因は自分にある。)、鉢屋守(須見和馬)など、くせ者ぞろいの選手が青葉を待ち受けます。日陰者の主人公が総合格闘技へ挑む、今までにないスポーツ青春記に注目です。
TVガイドWebでは、そんな青葉を演じる木村さんと、拳心を演じる椿さんにインタビュー。総合格闘技をテーマとした作品でお芝居をしてみての感想や、演じたキャラクターの好きなところなどを伺いました。

――総合格闘技(MMA)を題材にした作品が日本初の実写ドラマ化ということで、お話を受けた時の心境をお聞かせください。
木村 「日本初の作品に携わると聞いた時、総合格闘技をされている方々から見ても面白いと思っていただけるような作品にしていきたかったので、必死で頑張ろうと思いました」
椿 「総合格闘技に触れたことがなく、せめて体作りからしっかりと役に入り込んでいこうと思いました。原作がある作品なので、先生や読者の方々に『いいね』と思ってもらえるよう、挑ませていただいています」
――原作または台本を読んでみていかがでしたか。
木村 「総合格闘技は、人それぞれ技の得意分野があるなと感じました。技は自分が実際にやってみないと分からないことだらけで…。うまい人が技をかけると簡単に見えてしまいますが、いざ自分がやってみると全く極まらないことが多かったです。なので、原作を読んだり、実際にやってみたりして学んでいきました」
椿 「格闘技は怖いイメージでしたが、原作読ませていただき『なるほど!』と思えることがたくさんありました。格闘技の楽しさも知ることができるし、青葉が拳心を殴りたいという大きな目標が描かれているので、しっかりと物語に入り込めました。格闘技のイメージを楽しく愛してもらえるいい作品です」

――お二人は初共演ですが、共演前と共演してみてからのギャップなど、感じたことがあれば教えてください。
木村 「(椿くんは)印象通りでした! 拝見していた時と同じで、実際にお会いしてもとても明るく、年上なのにそれを感じさせないぐらい親しみが湧きました。一緒にいてとても楽しいので、もっと親交を深めていきたいです!」
椿 「(木村くんは)別人です(笑)。最初に見た木村くんの映像が金髪でかわいらしい印象で。初めてお会いした時は役作りをした状態で、青葉の日陰者な性格や雰囲気が出ていたので役者としてすごいなと。お互い人見知りなので最初は探り合っていましたが、共通点もたくさんあるのですぐに仲良くなれると感じました!」
――格闘というお芝居をする中で、体や気持ち、チームワークなどで変化はありましたか。
木村 「アクションの練習や現場を重ねるにつれ、絆が深まっていく感覚があります。お互い本気でぶつかり合って練習してきたものを完成させていく時は達成感がありますよね。シーンを撮り終えた時に(共演者と)自然とグータッチしてしまいます」
椿 「普段の体作りと総合格闘技の稽古が全く違うので、ダンスもしているし運動不足ではないはずなのに、寝技を防ぐ時には普段と異なる筋肉を使うため、なったことがないところに筋肉痛が出てしまいます。朝起きた時に歩けないのではと思うぐらいです(笑)」
――格闘技をやるにあたり、当初に想像していたような痛みには耐えられているのでしょうか。
椿 「最初は痛みもありましたが、『殴られる側が痛い分、殴っている側も痛いんだよ』と教えていただいて、それがこの作品に触れてみて学べたことです。殴られている側だけが痛いんじゃないんだなっていうのを本当に体で感じました」

――キャストの方々が男性ばかりですが現場の雰囲気はいかがですか。
木村 「男子校みたいな感じでとても明るいですよ。ファンの皆さんの想像通りだと思います(笑)」
――絶賛撮影中ですが、現時点で印象的なエピソードがあれば教えてください。
木村 「物語の鍵となる第1話の最初のシーンはできるだけ忠実に再現したいと思い、原作をじっくり読み込み、言いまわしや動きなどを想像しながら作っていったので特に印象に残っています。あとは、笠松さん演じる雨地から寝技を教えてもらうところは、役とはいえ死に物狂いで習いに行ったので忘れられないですね」
椿 「選手役のみんなが、それまで戦っていてカッコ良かったのに、終わった後にヘッドギアを着けた状態で水を飲んでいる姿がかわいいんです(笑)。というのも、自分も経験しましたが、ヘッドギアをした状態でグローブも着けているので、ストローでしか水が飲めずで。必死に飲んでいでる姿が、それまでの戦いのシーンとギャップがあり、とても印象に残っています。この様子を視聴者の皆さんにもぜひ見ていただきたいので、“あの撮影の裏側は?”という感じでメイキング映像があったらいいですね」

――役作りの際に準備をしたことを教えてください。
木村 「役作りでは筋肉を付けるのが重要と考えたので、とにかく筋トレを頑張りました」
椿 「拳心がなぜ青葉に嫌われたのか、読めば読むほど僕も読者として拳心に暑苦しさを感じたので、そこを忠実に表現したく、原作とたくさん向き合いました」
――ご自身よりも年下の高校生役ということで演じてみていかがでしたか。
木村 「学生の頃の気持ちをまだ持っているし、周りからも『高校生役なら全然イケるよ!』と言っていただけるので、抵抗なく高校生を演じることができています。ただ、鵺路を演じる武知さんは貫禄のある学生役ですね(笑)」
椿 「僕は、(FANTASTICS)の八木勇征くんと共演した映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(2月21日全国公開)でも高校生役なんです。大人の色気がある役は今後たくさん増やしていけると思いますが、高校生役はいずれ限界が来ると思うので、若さをしっかり保ち、役に入れるように意識しています」
――久々に学生服を着てみていかがでしたか。
木村 「学ランとブレザーの両方を着ました。ただ、青葉の中学時代が学ランで、さすがに中学生役は自分でも少し抵抗がありました(笑)」
椿 「学ランだとどうなるか不安でしたが、僕はブレザーだけだったので安心しました(笑)。あとは、格闘家ということで、少し大人っぽい雰囲気がありますよね。そういうふうに見てもらえたらうれしいです」

――木村さんは青葉のどんなところが好きですか。彼の魅力をお聞かせください。
木村 「自分に素直なところや、思ったことを言葉を選ばずグッと言ってしまうところ、そのぶっ飛び具合が好きです。自分はそういうタイプではないので、それができてしまう青葉に憧れます」
――椿さんはいかがですか。拳心の好きなところや魅力をお聞かせください。
椿 「拳心の強いところが好きです。チャンピオンでクラスの人気者という、イメージカラーが圧倒的に赤な人柄に憧れます。思ったことを悪気や嫌みなく素直に伝え、意外にもそれが多くの人に支持され、周りが彼に付いていきたい存在になっているのは理想的ですよね。拳心の明るいところは自分と似ていると思っていましたが、太陽のようなキャラクターなので、自分よりもさらに上にある明るさだと感じました(笑)」

――それぞれのキャラクターを演じてみて、それがきっかけで気付いた点や感じた点はありましたか。
木村 「青葉はとても負けず嫌いで、覚えた技を心から楽しんでいるという所です。演じている時は自分が青葉になっていると感じることが多々ありました。例えば、足を開いている時に『ここで技が入れられるよね』と思ってしまったり。技をかけた時に自然と笑みがこぼれたり、日々青葉感が強くなっています。撮影中は青葉に入り込んでしまい、それがナチュラルな状態になってしまいました(笑)」
椿 「拳心はただのつわ者ではなく努力を惜しまずにやってきた結果ありきのキャラクターです。最初のシーンでも青葉に無理やり正拳突きを教え、100回やらせています。『これを毎日1000回な!』と押し付けがましいセリフですが、嫌みなく伝えているので、彼はそれ以上のトレーニングをしているのだろうなと。なので、自分も拳心のように努力を惜しまない人間でありたいなと感じさせられました」
――本作では個性的なキャラクターたちがたくさん出てきますが、ご自身が演じたキャラ以外で気になったキャラクターを教えてください。
木村 「青葉を陰ながら応援する岩瀬が好きです。慎さんご自身の優しさも加わり、原作とはまた違った岩瀬になっているので、自分だったらどう演じようかなと考えたことがあります。岩瀬は青葉をいじめていましたが、『そこ以外は一番まともな人間だよね』と現場の皆さんと会話で盛り上がりました(笑)。時和も、雨地も、青葉も、格闘技をやっているキャラクター全員個性が強いですよね。そんな中で、岩瀬がまともだからこそ、本作の鍵を握るぐらい重要な人物なのかなと思っています」
椿 「以前撮影した映画でも、本作の拳心も、僕自身に似ているところが多いイメージということで、元気なキャラクターの役をいただけました。なので、逆に青葉のようなキャラクターに挑戦してみたいです。ひねくれた日陰者だけれども、目の奥には決して揺るがない大きな野望がある雰囲気。ただ暗い顔をしていればいいだけでなく、いろいろな表情を出さなければならない全く違う難しさがあると思うので、仮に役で挑戦となったら正反対の青葉を演じてみたいです」

――続編が映像化されるとしたら、劇場版とテレビドラマ版、どちらで鑑賞したいですか。
木村 「もちろん両方です! この作品を大事に届けたい思いがあるので、彼らがプロになった後の試合などは映画とテレビドラマ両方で描いてほしいですね」
椿 「続編として、別キャラ視点でのエピソードを見てみたいです。例えば岩瀬がその時にどう思っていたのか、あの時あの2人の戦いは彼にはこう見えていたなど。青葉についても、浮き彫りになっていなかったけれど実はここにはこんな絆ができていたといった、さまざまなバージョンを映画館で鑑賞できたら面白そうだなと!」
――最後に、本作を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いいたします。
木村 「いろいろなグループの方々が出演しています。各々のファンの皆さんが『こういうグループのこんな演者さんもいるんだ!』といった新たな発見ができる作品にもなってほしいですし、総合格闘技をやられている方々にも認められるような作品になったらいいなと思っています。ぜひ注目していただけたらうれしいです!」
椿 「普段は全く別の場所で活動している演者さんたちが本作の現場に集まっているので、自分自身にも、ファンの皆さまにも、さらにいい化学反応が起きたらいいなと思っています。そして本作には原作があり、ファンもたくさんいらっしゃる作品ですので、僕たちも後悔のないように頑張りたいし、原作に近いだけではなく、より良い作品になるよう頑張って作り上げていきたいです」

――ありがとうございました。キャラクターの心情だけでなく、技や筋トレなどもでストイックに研究されていて素晴らしいです。まもなく放送の第1話、楽しみにしています!
【プロフィール】

木村慧人(きむら けいと)
1999年8月16日生まれ。A型。東京都出身。 FANTASTICSのメンバーでパフォーマー。2008年にEXPG STUDIOに入校し、三代目 J SOUL BROTHERSなどのサポートダンサーとして経験を積む。グループとしては24年夏に初の単独アリーナツアーを完走。近年は俳優としても多岐にわたり活躍中。主な出演作に、ドラマ「恋と弾丸」「飴色パラドックス」(ともにMBSほか/22年)、「顔に泥を塗る」(テレビ朝日系/24年)、「さっちゃん、僕は。」(TBSほか/24年)、映画「HiGH&LOW THE WORST X」(22年)などがある。
椿 泰我(つばき たいが)
1998年2月10日生まれ。神奈川出身。O型。7人組男性グループ・IMP.のメンバーで、3rd Single「BAM-BOO/ミチシルベ」が発売中。俳優としても精力的に活動中。25年2月21日より、出演映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」が全国公開。
【番組情報】
ドラマイズム「レッドブルー」
12月17日スタート
MBS
火曜 深夜0:59~
TBS
火曜 深夜1:28~
※TBS放送後、TVer、MBS動画イズムにて1週間無料見逃し配信
※Netflixにて見放題独占配信
取材・文/山本恵代(TBS・MBS担当) 撮影/蓮尾美智子
(木村)ヘア&メーク/加藤恭子(Luana) スタイリスト/平松正啓(Y’s C)
(椿)ヘア&メーク/大森創太(IKEDAYA TOKYO) スタイリスト/櫻井賢之(casico)
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【締切】2025年1月14日(火)正午
【注意事項】
※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
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