山里亮太&鈴木愛理がトークで盛り上げる“新しいドラマ視聴体験”「僕のあざとい元カノ」2024/12/14 07:00
2004年4月から放送されているテレビ朝日系の「金曜ナイトドラマ」。21年目を迎える2025年、1月期に新たな挑戦をすることになった。それは、「あざとくて何が悪いの?」×金曜ナイトドラマの“新しいドラマ視聴体験”となる「僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?」。「あざとくて何が悪いの?」のMC陣とゲストがスタジオに集まり、“忘れられない元恋人”がテーマの恋愛ドラマを白熱鑑賞、視聴者目線でストーリー展開やセリフにツッコミを入れていくというスタイルだ。そんなニュータイプドラマでMCを務める山里亮太さんと鈴木愛理さんに、本作に期待することや“あざとい”への思いを聞いた。
――「僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?」でMCを務めることになった感想を聞かせてください。
山里 「伝説のドラマ枠なので、ここで放送する作品はドラマファンの期待が高いと思うんです。そこでどんなことができるのか、視聴者の方々が喜んでくれる作品になるのか、今から緊張しております」
鈴木 「“あざとい”をテーマにしたドラマって、そんなにたくさん見たことがない気がするんです。あざといことがいかに最強の武器であるかをこのドラマを通して伝えられたらいいなと思います」
山里 「金曜ナイトドラマ枠に今までになかった形の作品になるわけですから。僕も役者のテンションでMCができると思います。シーンの一部になる気持ちで出演していますので、僕の本格的な演技も見ていただけたら! まあ、それをやってもほとんどオンエアされない可能性がありますけど」
鈴木 「気まずいです!(笑)」
山里 「僕らMCが入ることで、視聴者の皆さんもスタジオで一緒にドラマを見ている感覚になれたらいいよね」
鈴木 「みんなでツッコミながらドラマを見るっていうスタイルを金曜ナイトドラマ枠でやること自体がすごく挑戦的ですよね」
山里 「ドラマを見ながら思ったことをSNSに投稿してもらいたいですね。ハッシュタグつけて、『#山里言い過ぎ』『#これイヤ』とか。そうすると、僕らと一緒にスタジオで見ているような雰囲気になるんじゃないかな」
鈴木 「私も今まで、『あざとくて何が悪いの?』で再現VTRを見る時は、収録中にめちゃくちゃエゴサしていたんですよ」
山里 「やめなさいよ!(笑)」
鈴木 「再現ドラマを見ていて、『こういう感覚って私だけ?』って思うんです。ほかにも共感を求めている人もいると思うから、エゴサして『分かる、分かる、そうだよね!』っていうテンションになって(笑)」
山里 「このスタイルが定着したらいいなっていうくらい新しいドラマの形だよね」
鈴木 「今までは、再現ドラマに向かって感想を言う感覚だったので、『僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?』では、もっと外に向かってコメントしていったらいいかなと思います」
山里 「なるほど。愛理ちゃんのおかげで気付けました! 『おかしいよね~?』みたいに、スタジオから視聴者に話しかける感じでね。そこ、意識してやってみます?」
鈴木 「『どう思いますか?』って問う時間があっても面白いかなって」
山里 「視聴者の言葉を参考にしながら話が動いていっても面白いよね。自分たちの意見が通ったら楽しいだろうし。…でも、そうなると物語を何パターンも作らないといけなくなっちゃう」
鈴木 「スタッフさんからすると、『何言ってくれてんだよ!』って思うでしょうけど(笑)」
山里 「一人で見るっていうストイックなスタイルで、僕と同じ道を歩んでいただいてももちろんOKです!」
──お二人がドラマ本編に出る予定は?
山里 「偉そうに聞こえたら申し訳ないんですけど…役次第ですね! 例えば、お店の店員さん、通行人といった形は一切お断り。セリフ量もそんなにないのに、“この物語に必要な役だったな、山里、ここにあり!”という、コスパ最強の役ならやりたいです」
鈴木 「一方で私は、店員さんの役でしれっと出ているかもしれないです」
山里 「いや~、愛理ちゃん、ここはプライド捨てないでいこうよ! だって愛理ちゃんは役者さんだから、制作からしたら欲しい存在じゃない?」
鈴木 「金曜ナイトドラマはぜひ出てみたい憧れの枠なので、通行人でもいいんですよ。ピンをもらう勢いで歩きますよ!」
山里 「そうだよね。『TRICK』シリーズとかやっている枠だもんね。だったらやっぱり、僕は、『TRICK』における阿部寛さんくらいのポジションじゃないと!」
鈴木 「だいぶ大きく出ましたね(笑)」
──本作で主演を務めるなにわ男子の藤原丈一郎さん、藤原さん演じる主人公のあざとい元カノ役の加藤史帆さん、バリキャリ女子を演じる谷まりあさんに期待することは?
山里 「あざとさでいえば、なにわ男子では圧倒的にりゅちぇ(大西流星)なのよ。あと、天真爛漫(らんまん)でうれしそうにからあげを食べていそうな大橋(和也)くん」
鈴木 「みんながとりこになるタイプですね」
山里 「丈一郎くんは、緻密な計算したお笑いを作れるクレバーな子。あざとさとは一番遠いんだよね」
鈴木 「野球ですもんね」
山里 「オリックス(・バファローズ)が大好きだから(笑)。そんな丈一郎くんの、どんなあざとっぷり、翻弄(ほんろう)されっぷりが見られるかが楽しみだね。逆に、谷さんはムキムキのあざとい系で、あざと技を100%の力で再現できる人。アイドルとして戦ってきたかとし(加藤)もあざといのプロじゃないかな」
鈴木 「染み付いていますからね」
山里 「アイドルってやっぱりそうなんだ?」
鈴木 「上目遣い一つにしても、普通にやるのと慣れている人がやるとでは違うじゃないですか。加藤さんは、透明感があって目の奥に引き込まれそうな印象があるので、彼女の顔が画面いっぱいに出る時間がほしいですね。谷さんも違うジャンルの目力があるので、お二人からいろいろ学びたいと思います」
山里 「でも、かとしはオードリー・若林(正恭)のファンだっていうのが残念なんだよね…。現場に『リトルトゥース』のTシャツを着て来ないことだけを祈ります」
──これまで再現ドラマを見ている中で、衝撃を受けた“あざとテク”はありますか?
山里 「ご飯を食べに行く約束をLINEでメッセージする時、“大好き”って打った後に改行して“ハンバーグ”って入れる。そうすると、通知がポコンと上がった時に“大好き”だけが出るんですよ。で、開いたら“大好き、ハンバーグ”っていうメッセージが見られる。LINEならではの特徴を使ったあざといテクニックだなって思いました」
鈴木 「一瞬、告白されたのかって思いますよね」
山里 「ほかに衝撃的なエピソードあった?」
鈴木 「恋愛ではなく出世術。港区男子の回で、先輩が自分の同期をめちゃくちゃけなしている場面があったんですね。その時、主人公は、『先輩の元で仕事をしていたら、同期もよくなりますよ!』って言うんですよ。先輩を褒めることで同期もフォローするあのトークは自然ですごいなと思いました。誰も悪い気持ちがしないじゃないですか」
山里 「人付き合いをうまくしていく上で、必要なあざとさだよね」
──実生活で実践したことややってみたいと思ったあざとテクはありますか?
山里 「誰にやるの? 奥さんとか? やってみようかなってよぎったことはあるけど、さすがにやっていません(笑)」
鈴木 「私も実際にはやっていないですけど、やってみたかったなと思うことはありました。飲み会で飲み物を取るときに袖にしょうゆなどが付きそうになって、『あぶないよ』って袖をつかんでもらう。飲み会に行くことがなかなかないので、『あっ♡』っていう気持ちになってみたいです(笑)」
――「あざとくて何が悪いの?」の出演者に感じたあざとさで印象に残っていることは?
山里 「愛理ちゃんは季節ごとのイベントで何かを仕掛けてくるんです。ハロウィンの日に収録があった時も、トントンって楽屋の扉をたたく音がしたと思ったら、『Trick or Treatって言ってください!』って元気いっぱいにお菓子を持ってきてくれて。僕だけじゃなく、その日現場に入っている人、みんなにあげていたんですよね。でも、クロちゃんにも同じことをやっていて…。聞き耳立てていたら、クロちゃん「え~、受け取ったらイタズラできないし!」って言っていたんですよ。あれは怖かった~!」
鈴木 「あぶなかったです(笑)」
山里 「そんなクロちゃんにも『わ~♡』なんてリアクションしているのを見て、あざといなって思いました」
鈴木 「“いじられガード”しちゃいました♡」
山里 「愛理ちゃんってそういうことができちゃうんだよね。そんな愛理ちゃんから見て“この人すごい”っていうあざとい人はいなかった?」
鈴木 「梨花さんです。私からしたらめちゃくちゃ憧れのモデルさんなんですけど、『ヤッホー!』って言いながらすごくフランクに話しかけてくれたのがうれしくて。次世代あざといの頂点だなって思いました」
山里 「『いつも見ているよ~!』って言ってくれたよね。社会を潤滑に回すあざとさだよね」
鈴木 「私もああいうふうになりたいって思いました」
──あざといという言葉にマイナスイメージを感じる人もいると思いますが、番組に関わるようになって、捉え方が変わりしましたか?
山里 「僕は、シンプルに褒め言葉だと思います。『あざとくて何が悪いの?』に関わってきて、あざといって本人の努力への称号なんだということに気付いたんですよ。田中みな実さんも喜んでくれると思います。田中さん、あなたが埋めた種はちゃんと芽吹きましたよって言いたいです」
鈴木 「あざといって、小悪魔的な、マイナスイメージの強い言葉だったと思うんですね。それが、この番組を通していてポジティブなイメージに変わってきたんじゃないかなって。努力と天性、どちらかであざとさを持っている人がいると思うんですけど、人を幸せにしている人たちなんじゃないかと思えるようになりました。私も、あざとさを身に付けて、たくさんの人を幸せにしていきたいなって思います!」
山里 「もう幸せにしているじゃない! アイドルってそういうことだからね。できていますよ!」
【プロフィール】
山里亮太(やまさと りょうた)
1977年4月14日生まれ。千葉県出身。南海キャンディーズのツッコミ担当。「土曜はナニする!?」(フジテレビ系)、「DayDay.」(日本テレビ系)など、MCとして多数の番組レギュラーを持ちつつ、コンビ、単独の両方でのライブも精力的に行っている。
鈴木愛理(すずき あいり)
1994年4月12日生まれ。千葉県出身。2005年よりハロー!プロジェクトのアイドルグループ「℃-ute」のメンバーとして活躍。同グループ解散後は、ソロアーティストして活動。モデルとして雑誌やファッションショーへの出演実績も。2025年1~3月にはミュージカル「SIX」に出演する。
【番組情報】
金曜ナイトドラマ「僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?」
テレビ朝日系(※一部地域を除く)
2025年1月24日スタート
金曜 午後11:15~深夜0:15
※TVer、TELASAにて見逃し配信あり
「あざとくて何が悪いの?」
テレビ朝日系(※一部地域を除く)
木曜 深夜0:45~1:20放送(※一部地域を除く)
取材・文・撮影/高橋真希子
関連リンク
この記事をシェアする