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「あのクズ」倉悠貴演じる相澤に動きが…! 「現場では“ブラック相澤”と」2024/12/03

「あのクズ」倉悠貴演じる相澤に動きが…! 「現場では“ブラック相澤”と」

 TBS系では、奈緒主演の火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜午後10:00)を放送中。今作は、完全オリジナルで描かれる“クズきゅん♡ボクシングラブコメディー”だ。

 恋もボクシングも本気で向き合う主人公・佐藤ほこ美(奈緒)は、真面目で真っすぐな性格の29歳。結婚式当日に彼氏に逃げられ、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(玉森裕太Kis-My-Ft2)に出会う。それをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と、自分を変えるためにボクシングを始めるストーリーだ。

 今回は、海里にとても懐いているが、実は海里に言えない秘密を抱えている相澤悟役の倉悠貴さんにインタビュー。相澤に動きのある第9話(12月3日放送)を前に、GP帯のドラマにレギュラー出演することが初めてとなる倉に、相澤を演じての感想や、共演者の印象などを聞いた。

ストーリーのノイズにならないような役作り

――相澤を演じられていかがでしたか?

「秘密を抱えている役なので表裏の顔があるんです。相澤という役を演じながら、さらにもう一人を演じている感じがあって、普段の芝居とは違った面白さがあります。それに、裏の顔を出すあんばいが難しいですね。あまりやり過ぎてしまうと視聴者の方に悟られてしまう。ストーリーのノイズにならない程度に演じ分けることについては、監督たちとも話し合いました」

――話し合ってどんなシーンが生まれましたか?

「目線一つの動きでさまざまな意味が考えられる役ですし、セリフも怪しく聞こえる言い方と、そうではない言い方があるので、毎話、毎シーン、監督と話し合って調整していました。中にはあえて目や顔を見せないようにしたシーンもありました」

――どんな反響が届いていますか?

「リアルタイムで『#あのクズを殴ってやりたいんだ』とSNSで検索してみたんです。そうしたら、『相澤が本当のクズだ』みたいなことが書かれていて…。秘密が明かされる前なので仕方ないですが、一番いい人だと思って演じているので傷付きましたね(笑)」

「あのクズ」倉悠貴演じる相澤に動きが…! 「現場では“ブラック相澤”と」

奈緒さんから現場のノウハウを学ぶ

――奈緒さんの印象をお聞かせください。

「放送を見て、こんなにコメディーの要素もあるんだと驚きました(笑)。しかも、そのコメディー具合を奈緒さんがすごく魅力的に演じられていて。今作ではあまり共演シーンがなかったのですが、2度目の共演なので、待機部屋などでしゃべることがあった時に、変わらずすてきな人だなと思いました」

――どんなお話をしましたか?

「僕がGP帯のドラマにレギュラー出演することが初めてなので、あまりノウハウがなくて…。映画や配信ドラマに比べると現場のスピードが速いので、『どういうふうにやっているんですか?』と相談しました。現場での奈緒さんの姿を見ていると、一切妥協していないというか、平均点がものすごく高い感じがしますし、とても勉強になりました」

――共演シーンが多い玉森さんの印象も教えてください。

「すごくスタイリッシュでクールなイメージだったのですが、気さくで少しユニークなところも持ち合わせている優しい方でした。撮影現場では、僕が思い描いていたものとは違うイメージを提示してくださいますし、『これってどう思う?』『これってこうした方がいいんじゃないかな?』と積極的にシーンについて相談してくださるので、僕も相談に行きやすかったです」

――ほこ美の同僚・新田撫を演じる玉井詩織ももいろクローバーZ)さんの印象はいかがでしょうか?

「毒々しさがある役ですが、普段の玉井さんはすごく優しい方。撫がパフェの上に乗っているクッキーを粉々に砕いたり、肉にフォークをぶっ刺すシーンがありましたが、ご本人の優しさがにじみ出ていました。芝居プランもしっかり持っている方だったので、いい相乗効果になっていたかなと思います」

「あのクズ」倉悠貴演じる相澤に動きが…! 「現場では“ブラック相澤”と」

ギアを入れて“ブラック相澤”に

――これまでの放送で印象に残っているシーンはありますか?

「海里とのシーンです。相澤はすごく気さくに振る舞っているつもりですが、第9話を見た後にあらためてこれまでの放送を見返していただきたいです。そして、第6話ぐらいからちょっとギアを入れ始めているのですが、現場では“ブラック相澤”と言われているみたいです(笑)。相澤がほこ美さんにちょっかいを出しに行く第7話のシーンで、表情を変えるところもぜひ見ていただけると」

――ボクシングが舞台の今作ですが、ボクシングに対して印象は変わりましたか?

「ボクシングのことは正直、殴って殴られて痛いものだろうと、なかなか僕には理解できないことだと思いましたが、この作品を通して180度変わりました。大東駿介さん演じる平山大地が第3話で言っていた、『ボクシングは相手を敬うスポーツなんだ。同じだけ苦労をしてきた相手を尊敬する。だから全力でぶつかって殴るに値するんだ』というセリフが印象的です。それはボクシングだけにとどまらず、人間対人間でもそうですし、たぶんさまざまなところで通じることだと思うので、すごくいい言葉だなと感じました」

人間愛にあふれている第9話に

――ほこ美は自分を変えるためにボクシングを始めましたが、倉さんご自身が人生の転機になったと感じる出来事はありますか?

「この業界に入ったことが人生の転機でした。大阪出身だったので上京するということ、親元を離れたことも、この仕事を始めたことがきっかけ。当初は本当に不安でしたし、どれだけ気合を入れても、結果が付いてくるかどうかも分からないですし。今でもそういう不安感や焦燥感はあって。裸一貫になって生きていくみたいな、人生の転機だったかなと思います」

――倉さんが“折れない心”“諦めないマインド”を持ち続ける秘訣(ひけつ)はありますか?

「“誰々に負けないように”という大きな目標があって、『そうなってやるんだ』『やってやるんだ』と思っていた時期がありました。ですが、最近はもちろんそういう思いも持っていますが、自分のペースというものがあって、そのペースで着々と、粛々と一歩一歩階段を上がっていくほうがいいかなと思い始めたんです。それが、今僕が物事を続けられているモチベーションになっています」

――第9話の見どころを教えてください。

「相澤回になっていると思います。相澤の過去が明らかになりますし、これまでの話の中で視聴者の方が持っていた違和感という点が線になる瞬間でもあるのかなと。ダークな回に思われるかもしれないですが、すごく人間愛にあふれている回だと思うので、ぜひ楽しみにしていただきたいです」

「あのクズ」倉悠貴演じる相澤に動きが…! 「現場では“ブラック相澤”と」

【番組情報】
「あのクズを殴ってやりたいんだ」

TBS系
火曜 午後10:00~10:57

TBS担当/N.E



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