吉高由里子らが視聴者からの質問にたじたじ!? 「光る君へ」ファンミーティング2024/12/14 10:00
12月15日に最終回を迎える、大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合ほか)のファンミーティングが12月2日に東京・NHKホールで開催され、応募総数およそ28,000件、当選倍率18倍という高倍率のイベントに当選した約2900人のファンが集いました。本日12月14日に、その模様をおくる番組「『光る君へ』最終回直前スペシャル」(午後3:05)が放送されることに合わせて、イベントのリポートをお届けします!
司会のファーストサマーウイカ(ききょう・清少納言役)と金田哲(藤原斉信役)が手をつなぎながら優雅に登場すると客席からは待っていましたと言わんばかりのアツい拍手が。続いて、柄本佑(藤原道長役)、町田啓太(藤原公任役)、塩野瑛久(一条天皇役)、見上愛(藤原彰子役)が並んで登場。少し日焼けをした柄本に、ウイカがツッコみを入れる場面も。
そして、ウイカの合図で観客一同が声を合わせて「まひろー!」と呼ぶと、まひろ・紫式部を演じた吉高由里子が登場。「(こんなに名前を呼んでもらって)芸能人みたいで恥ずかしい」と照れた表情の吉高に、会場は和やかな空気に。
最初のコーナーは「名場面ベスト10」。視聴者の投票で選ばれた人気シーンを出演者たちが振り返った。第9位には「狂気の呪詛」が選ばれ、第38回(10月6日放送)で藤原伊周(三浦翔平)が呪詛(じゅそ)の札を食べる写真が大きくモニターに写し出されるとどよめきが。ウイカは「裏でおいしそうに作っていましたよ!」と、SNSでも話題になった呪詛クッキーに触れた。
第7位の第45回「道長の出家」(11月24日放送)では、柄本が地毛で撮影に挑んだことを振り返り、「撮影が始まってすぐに、地毛でやりたいとご相談して実現させていただいて。ありがたかったですね」と。ウイカが「一発OKを狙うわけですもんね?」と尋ねると、一発撮りかつ平安時代の道具を模したものでそったため、10分以上かかったことを明かした。
第5位は第7回の「打毬の青春」(2月18日放送)。乗馬シーンのエピソードとして、町田が本番で初めて早足に挑戦したにも関わらずできていて、金田が「リアル公任じゃん!」と驚いたことを明かすと、町田は「やるしかなかったんですよ」と謙遜。さらに、「この時、初めてアドリブを入れたんですが、現代の言葉でしゃべってしまって全てアフレコになりました(笑)」と裏話を。
第4位は第44回の「望月の歌」(11月17日放送)。望月の歌を詠む道長に続いて一同が復唱するシーンだが、柄本によると「卒業式のスピーチみたいになってしまって(笑)。いろいろなパターンを検証しながらやっていました」と苦労があったそう。
第3位は第30回の「彰子の告白」(8月4日放送)。彰子の告白シーンがモニターに写し出されると、見上は「恥ずかしいですね」と照れ笑い。塩野は「素晴らしかったです。でも、台本読んだ時のイメージとは違っていて、現場で咀嚼(そしゃく)しながら芝居しました」と真面目に撮影を振り返るも、金田から一条天皇が告白の返事をすぐにしなかったことをいじられ、見上も「帰ってしまった時は、本当にどうしようかと思いました」と同意。
そして、会場告白のシーンを再現という大サービスも。見上が客席に向かって「お慕いしております」と言うと、会場からは割れんばかりの拍手が。続いて、観客が塩野に向かってが声を合わせて「お慕いしております」と言うと、塩野は「また来る」と。ちょっと気まずそうな塩野がそのままステージから去ろうとすると、会場から笑いが起きた。
そして、第1位は「まひろと道長の逢瀬」。2人の幼少期の出会いからのダイジェスト映像が流れると、吉高は「何を見せられているの?」とガチ照れ。銀粉が降り注ぐ中で撮影した逢瀬のシーンは、監督の意向でワンカットで10分弱カメラを長回しで撮影したそうで、吉高は「台本をめくってもめくってもセリフが終わらなくて思わず佑くんに連絡しました(笑)」と仲の良さを見せた。
さらに、ウイカが「個人的な名場面は“鳥貴族”!」とSNSで話題になっていたシーンを挙げると観客もざわざわ。F4(ドラマ「花より男子」にちなんで、道長、公任、斉信、渡辺大知演じる行成の4人がそう呼ばれている)が鳥鍋を食べていたシーンが、“リアル鳥貴族”と話題になっていたことを説明すると、「4人が集まって相談しているシーンは毎回食べ物が本当においしくて。小エビの素揚げもおいしかった」と、町田&金田&柄本は余韻に浸っていた。
そんな中、一条天皇を演じた塩野が「何にも食べていない」と羨ましそうにこぼすと、吉高が「まひろの実家にはカチカチの魚があったよ!」と衝撃のエピソードを。柄本は、そんなまひろの実家を訪れた際に、「撮影が終わった後に『足の裏拭いてください』って、主役のまひろを差し置いて僕にタオルを差し出してくださって(笑)」と明かすと、吉高も「まひろはいつも足の裏が真っ黒だからもういいでしょってね(笑)」と裏話を告白した。
さらに、塩野と柄本らの間には御簾(みす)があったそうで「こっちで話が盛り上がっていると、向こうから塩野が話に入りたそうにしていた」と平安貴族ならではの撮影エピソードに観客も興味津々の様子だった。
続いて、「光る君へ」ゆかりの地について振り返るコーナーへ。町田は、和歌の聖地・和歌山で聖武天皇行幸時代絵巻行列を歩いた時に「ずっと天気が悪かったんですけど、行列の瞬間だけ急に晴れて。暑かった」と振り返ると、「さすが公任!」と客席は拍手喝采。見上は、吉高と滋賀・大津を訪れた際に彰子が実際に使用していた筆箱を見学したそうで、「(1200年の月日を感じて)ドキッとしました」と。塩野は、「京都・宇治で『光る君へ』のトークショーに参加したんですけど、ドラマの出番が来る前で意気込みを言うことしかできなくて。今回はみんなと撮影を振り返ることができてうれしい」と晴れやかな表情を浮かべた。
「こんなに新幹線に乗ることはないだろうってぐらい移動した」と吉高が撮影期間を振り返ると、ウイカが「平安時代はこの距離を歩いて行っていたんだもんね」と。吉高は「こんな距離ね。乙丸(矢部太郎)も、よぼよぼで守ってくれそうにないから!」と長年の従者・乙丸の名前を出し、会場からはドッと笑いが。
続いて、会場にいるファンからの質問コーナーへ。『どの監督の演出が良かったか?』と、忖度(そんたく)のない質問に出演者一同はたじたじに。代表して柄本が、「黛りんたろう監督は、リハーサルの時にどんなことを放り込んでくるんだろうと楽しみにしていました。でも、他の監督の方も本当に素晴らしかったです!」と回答。
さらに、10歳の子どもからは「平安時代のご飯で一番おいしかったものは?」とかわいらしい質問が。順に、見上「和菓子を食べました」、吉高「にぼしを食べました」、柄本「エビの揚げたものがおいしかった」、町田「やっぱりとり鍋ですかね」、ウイカ「ねじねじしたドーナツみたいなものがおいしかった」と答え、温かい空気に包まれた。
最後に、まひろの父・為時を演じた岸谷五朗からのビデオメッセージが。役柄とは違ってワイルドな岸谷に会場はざわつきつつ、「吉高の優しさがあふれる現場でした」というメッセージに最終回が近づいていることを実感し、しんみりとした空気に。吉高も「終わってしまうのがさみしい!」と本音をぽろり。「また来年もファンミーティングをやろう!」と再会を誓いつつ、最後にフォトセッションを行い、1時間半越えのファンミーティングが終了した。
【番組情報】
「光る君へ」最終回直前スペシャル
NHK総合
12月14日 午後3:05~3:50
大河ドラマ「光る君へ」最終回
NHK総合
12月15日 午後8:00~9:00
NHK BSプレミアム4K
12月15日 午後0:15~1:15
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
12月15日 午後6:00~7:00
取材・文/Kizuka
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