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森高愛が「離婚後夜」でヒロインの親友役を熱演。渾身(こんしん)のビンタにも注目2024/11/23 12:00

森高愛が「離婚後夜」でヒロインの親友役を熱演。渾身(こんしん)のビンタにも注目

 テレビ朝日にて、毎週土曜深夜に放送中のドラマ「離婚後夜」(ABCテレビでは日曜深夜)。カフェでアルバイトする主人公の学生・宝条伊織(佐野晶哉Aぇ! group)と金織香帆(久保田紗友)の恋愛模様を描く。元夫・真也(長谷川慎THE RAMPAGE)からモラハラを受け離婚したことによって自己肯定感の低くなった香帆と、そんな香帆の力になりたい伊織の甘酸っぱい物語だ。

 そんな今作で、明るく裏表のない性格で香帆が心を許せる存在・目黒実咲役を演じる森高愛さんに、出演の感想や撮影の裏話、印象的なシーンなどを聞いた。

森高愛が「離婚後夜」でヒロインの親友役を熱演。渾身(こんしん)のビンタにも注目

――出演が決まった際の感想を教えてください。

「今回、佐藤快磨監督のワークショップに参加したご縁でお話をいただいて。ワークショップからお仕事をいただくことが初めての経験で、ドラマのお話があるとも知らずに参加させていただいたので、素直に驚きました」

――原作を読んだ際の印象を教えてください。

「実咲として読んでいるからなのか、とにかく香帆に幸せになってほしいと強く思いました。どんどん環境が変わっているのに伊織に踏み込めない香帆の姿が描かれていて、その原因は何だろうと考えた時、香帆の自分への自信のなさにもどかしい気持ちになりました」

――演じている実咲からはどんな印象を受けましたか?

「実咲は私にとって本当に近しいキャラクターで『分かる、分かる』と感じることが多かったです。特に、友達に対して曲がったことをされると許せない正義感が強いところや、好きになったら友達でも恋人でも同じように強く思っていて、すぐ怒ってしまうところは似ていると感じました」

森高愛が「離婚後夜」でヒロインの親友役を熱演。渾身(こんしん)のビンタにも注目

――演じる上で気を付けた点や工夫された点はありましたか。

「今回、実咲と(恋人の大崎)リュウジ(比嘉秀海)は香帆や真也よりテンションが高く、一段明るい存在なので、最初はうるさ過ぎて物語の邪魔をしないかなとドキドキしました。でも、監督からあんまり気にしなくて大丈夫と言っていただいたので、世界観を考え過ぎず演じていこうと思いました」

――主演の佐野さんの印象を教えてください。

「佐野さんとの共演シーンは少なかったのですが、撮影編場でお会いした時に『なんだ、この子犬感は?』と思い、本人にも『子犬みたいだね』とお伝えしました。そしたら、佐藤監督から以前『子犬感を大切にしてほしい』と言われたそうで喜んでくださったのが印象的です。佐野さんと普通にお話ししている時にはそこまで感じなかったのですが、伊織として対峙(たいじ)している時は、身長は高いのに守ってあげたい小さな生き物のような感じがして。『この人と一緒にいなきゃ駄目だよ、香帆!』という気持ちになりました」

――実咲の親友・香帆役の久保田さんはいかがですか。

「初対面の時に『お紗友』と呼んでほしいと言ってくれて、お紗友と呼んでいます。初対面で親友役だったので仲良くなれるかなという不安がありましたが、お紗友がぐっと距離を縮めてくれたおかげで緊張感はありませんでした。お話する前はクールなイメージだったのですが、実は無邪気で明るくて、ずっとお話していましたね」

森高愛が「離婚後夜」でヒロインの親友役を熱演。渾身(こんしん)のビンタにも注目

――劇中で好きなシーンを挙げていただくと?

「第1話の、雨に濡れた香帆に伊織くんがカフェラテを出して、『僕、ここにずっと座っていたんです』と告げるシーンです。伊織くんがまだ香帆を好きと自覚していない状態で、“いつもここに座っているあなたを見て気になっています”と真っすぐに伝えているのを見て、『私の知らないところでこんなことが起こっていたんだ』『香帆、もっとガンガンいっていいじゃん』となりました。元気付けようと言ってくれた言葉の中に伊織くんの気持ちが入っていて、視聴者として見てもキュンとしてすてきだなと思いました」

――逆に言われたくないな…と思うセリフはありましたか?

「真也が香帆にプロポーズする回想シーンが嫌だったかも。香帆からしたら幸せなシーンだったと思うのですが、ちょっともやもやポイントかなと。私だったらプロポーズだと気が付かなそうなので、もっと直接的でロマンチックなプロポーズがいいなと思いました」

――実咲の出演シーンで印象的だったのは?

「最終話付近でリュウジと対峙するシーンは私の中でとても大きくて、心の中のモヤモヤが晴れて、実咲として1歩成長した姿を見ることができました。特に実咲がリュウジにビンタをするシーンは、人間として成長したなと感じて。大人につれて、人間関係に妥協や諦めが出てきて、別れを切り出すことに対しても勇気がいると思うんです。そういうタイミングで、このシーンは実咲にとって人生のターニングポイントになると感じて、すごく大切に演じたシーンになっています」

森高愛が「離婚後夜」でヒロインの親友役を熱演。渾身(こんしん)のビンタにも注目

――一番力が入ったシーンとも言える?

「そうですね。監督と前日から擦り合わせをしてこんな感じにしてほしいとお伝えいただいたシーンで、最初はたたかない予定だったのですが、監督から提案をいただきながら3回ぐらい練習を繰り返しまして…。比嘉さんには『大丈夫だよ』と言っていただいたのですが、本当にごめんなさいって思いました。私の手も痛くなったほどで、決意を込めたビンタはこんなにも痛みや覚悟を伴うものなんだっていう学びになりました。比嘉さんの不意を突かれた時のリアクションもとてもすてきだったので、ぜひオンエアを楽しみにしていてください」

――ビンタを見た周りの方の反応はいかがでしたか

「『ナイスビンタ!』と皆さんから拍手がありました(笑)」

――楽しそうな現場だと感じましたが雰囲気はいかがでしたか。

「皆さん温かい現場で、キャストをはじめスタッフの方も同世代が多かったので、一緒に作り上げた空気感みたいなものが常に漂っていました」

――森高さんの思う理想の結婚生活は?

「香帆の献身的に支えるところはすてきだなと思います。それに対して真也がありがとうと伝え、お互い尊敬し合える関係だったら良かったのに、とちょっと残念に思って。思いやる気持ちをお互い大切にしていかなきゃいけないんだなと感じました」

森高愛が「離婚後夜」でヒロインの親友役を熱演。渾身(こんしん)のビンタにも注目

――最後に、視聴者へメッセージをお願いいたします。

「『離婚後夜』という作品名から『不倫かな、ドロドロしてるんじゃないかな』と感じる方もいらっしゃると思うのですが、作品自体はとても純愛で、温かい人と人との関わり方をテーマにしていて、登場人物たちがどう自分らしく生きていくかが描かれています。そこを見ていただけたら香帆も実咲も報われると思います。一生懸命恋愛して、一生懸命生きている姿をぜひ見ていただきたいです」

――ありがとうございました。

【プロフィール】

森高 愛(もりたか あい)
1998年1月14日生まれ。埼玉県出身。O型。「烈車戦隊トッキュウジャー」(テレビ朝日系/2014~15年)をはじめ、ドラマ「兄に愛されすぎて困ってます」(日本テレビ系/17年)、映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」(23年)、「ただ、あなたを理解したい」(24年)などに出演。女優業のほかに、TikToker「あいぴょん」(https://www.tiktok.com/@ai_moritaka)としても活動。

【番組情報】

「離婚後夜」
テレビ朝日(関東)
土曜 深夜2:30~3:00
ABCテレビ(関西)
日曜  深夜0:10~0:40
※ABCテレビでの放送後、TVer・FODで見逃し配信あり
岩手朝日テレビ 木曜 深夜0:50~深夜1:20
九州朝日放送 金曜 深夜1:25~深夜1:55
鹿児島放送  土曜 深夜1:00~深夜1:30

取材・文/S・A(テレビ朝日担当)



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