主演・伊藤健太郎「未恋~かくれぼっちたち~」弓木奈於、愛希れいか 2人の女性の間で揺れ動く2024/11/17 06:00
伊藤健太郎が、フジテレビで2025年1月9日スタートの連続ドラマ「未恋~かくれぼっちたち~」(木曜深夜2:25=関西テレビ制作、関西テレビ木曜深夜0:25)の主演を務めることが発表された。共演は、愛希れいかと乃木坂46・弓木奈於。
「未恋~かくれぼっちたち~」は、1月より、関西テレビ・フジテレビの木曜深夜に新設される、カンテレ×FODドラマ枠の第一弾。夢を諦め、自分の気持ちと向き合うことから逃げている主人公が、性格が真逆の2人の女性と向き合い、前向きに変わっていく群像劇だ。
伊藤が演じるのは、漫画編集部で働く主人公・高坂健斗。そして、愛希が、健斗がかつて心を開きかけた変わり者の年上派遣社員・鈴木(柿沼)みなみ役を担い、弓木は、健斗が担当する売れっ子アイドル漫画家・深田ゆず役に抜てきされた。
伊藤にとって、関西テレビドラマ初主演となる本作。脚本は、数々のドラマの脚本や舞台の演出を手掛け、俳優としても活躍する吉田ウーロン太氏を始めとして、「劇団普通」を主宰する石黒麻衣氏、さらに、関西テレビ局員である木村淳氏と中林佳苗氏も参加。複数の脚本家が協力し、Z世代の繊細な感情をより多角的に描いていく。居場所はあるけど、むなしい、寂しい…。言葉では言い表せない孤独を抱え、もがき苦しむ、通称“隠れぼっち”たちの群像劇だ。
中堅出版社でコミック誌の編集者として働く健斗は、仕事熱心で人当たりも良く、デキル男でその上にイケメン。自宅に帰ってからも残業するなど、20代にしてはイマドキ珍しい仕事人間。しかし、それは、暇な時間ができてしまうことが怖いから…。実は、健斗にはかつて小説家を志して挫折した過去がある。今でも「小説を書きたい」という思いを心の奥に秘めながらも、本当の気持ちから逃げていた。
そんな中、出版社の大黒柱で、売れっ子アイドル漫画家のゆずを担当することになる。彼女が抱える人気者ならではの苦悩や孤独と本気で向き合うことで、健斗の心境にも変化が現れる。
さらに、健斗が大学生の頃に参加した、小説家を目指す若者向けのワークショップ「カンヅメ屋敷プロジェクト」で出会い、初めて心から本音を話せた年上の女性・みなみが、健斗が働く出版社で働くことに。2人の女性の間で、恋なのか、リスペクトなのか、自分でもよく分からない感情に揺れ動きながら、健斗は自分と向き合い、“本当の自分”を見つけていくことになる。
何事にも準備を怠らず、仕事を完ペキにこなすコミック誌の編集者・健斗についたあだ名は“ミスターリスク回避”。「小説を書きたい」という思いを持ちながらも、その気持ちに気付いていない“ふり”をしている。そんな虚無感を抱えながら過ごしている中で、みなみとゆずに出会い、自分の気持ちに正直な2人を見て感化され、本当の気持ちと向き合っていく。
そんな健斗役で出演が決定した伊藤は、「普通の男性という役も久しぶりだったので、新鮮な気分になりましたし、すごくうれしかったです」と喜び、健斗について「僕は、健斗ほどネガティブになることが少ないので、似ている部分はそんなに多くはないと思います。でも、健斗が仕事や人間関係に対して悩んでしまう部分は、見てくださる方々も健斗に寄り添えるのではないかと思います。ある意味、すごく人間味があり、感情に正直な部分はすごく共感します。特徴がある人間というわけではなく普通の男なので、演じるのは難しいですが、そこはフラットに演じられるように頑張っています」と話している。
さらに「健斗は、編集者の中で“ミスターリスク回避”と呼ばれているような人間ですが、女性に対してはちょっと不器用な部分があったり、余計な一言が多かったりします。女性2人と健斗の構図やバランスも興味深くて、会社にみなみが入ってくることで、プライベートと仕事にブリッジがかかったような部分も、話が進むにつれてどんどん面白くなっていきます。劇的に何かが動いたり、感情が思いっきり揺さぶられたりするというよりは、ほのぼのとしたストーリーで、何も考えずに見られるような30分間だと思うので、日々の疲れの癒やしの時間に、この作品がなってくれたらうれしいなと思います」とメッセージを寄せている。
みなみは、新人賞を受賞した経歴のある“元小説家”で、健斗にとって忘れられない人。ゆずのファンで、ゆずの作品を連載している出版社に派遣社員として入社したところ、健斗と偶然再会することに。“普通の幸せ”を手に入れたくて、一度小説を書くことから離れたものの、健斗と再会して、感情を文字にすることの大切さを実感し、もう一度書いてみようと新たな一歩を踏み出していく。
現代劇の経験があまりないという愛希は、今作への出演が決まって「うれしかった」と述べるとともに、本作について、「刺さるセリフや共感できる部分が多いので、見てくださる皆さまにも、きっと伝わるものがあると思います。テンポが良くて見やすいうえに、すごく響くものがあって、最終的にポジティブな気持ちになれるところがすてきです。実際に演じてみて、台本を読んだ時よりも、かなりコメディーっぽくなっている部分があって、より楽しく見ていただけるのではないかと思います」と語った。
そして、視聴者に向けて「『未恋』というタイトルの中に“恋”という字が入っているので、恋愛ものに見えるかもしれませんが、それだけではなく、それぞれが抱える葛藤や人間ドラマがしっかりと描かれています。私が演じるみなみはシングルマザーなので、特にお子さんがいらっしゃる方にも刺さると思います。幅広い年代の方に見ていただける面白い作品だと思うので、ぜひ、リラックスした気持ちで見ていただけたらと思います」と呼び掛けている。
弓木演じるゆずは、シュール系漫画「ちりがみくん」シリーズが大ヒットし、作品と彼女のギャップや彼女自身のキャラも相まって一躍売れっ子になった漫画家。しかし、「ちりがみくん」が大ブームになったことで、いつまでもそのキャラから抜け出せず、自分には「シュールなへたうまアイドル漫画家」としての商品価値しかないと落ち込むが、不器用ながらも一生懸命向き合ってくれる健斗と出会い、前向きに進んでいく。
演じるゆずについて「共感できる部分がありました」と言う弓木も、本作のオファーを受けてうれしかったと話すが、「ゆずの『助けてあげたい!』と思うような危うさや、ひとりぼっちだと感じている部分を読んで、最初は『大丈夫か?』と思ったのですが、読み進めていくにつれて、私も状況は違いますが、すごく共感できる部分がありました」と振り返った。実際に演じてみて「ゆずの大胆さや素直さをとても頼もしく感じました。私にとっては挑戦でしたし、恥ずかしさもありましたが、楽しかったです」と笑顔を見せた。
次いで「誰もが『こういうことあるよな』と思えるような感情が細かく散りばめられた作品になっていると思います。私自身にとっても、前に進んでみようかなとか、ちょっと勇気を出して誰かと話してみようと思うようなきっかけになったドラマなので、皆さんにとっても、前向きな気持ちになったり、一緒に寄り添ってくれたりするようなドラマになったらいいなと思います」と、コメントしている。
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