本島純政&上村謙信、男子高校生の純愛描く「未成年」に込めた思いや見どころとは?2024/11/12
韓国の電子コミックで、全世界643万View超えを記録する同名人気BL作品を実写化した「未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~」。「仮面ライダーガッチャード」(テレビ朝日系/2023年)の主人公・一ノ瀬宝太郎役にオーディションで抜てきされた本島純政と、ダンス&ボーカルユニット・ONE N’ ONLYのメンバーとしても活躍し、近年俳優活動にも挑む上村謙信がダブル主演を務める。
本島演じる他人に無関心な優等生・水無瀬仁と、上村演じる破天荒なクラスの問題児・蛭川晴喜という、高校2年生の未熟な2人が“恋”という初めての感情に戸惑い、不器用ながらも互いに関わりを深め、人間として成長していく様子を丁寧に描いた純愛ラブストーリーだ。
11月4日に第1話が放送されるやいなや、その美しく繊細な描写で視聴者を物語の世界へと引き込み、SNSには称賛の声が続々。今後への期待が高まる中、本島と上村に役柄への思いや今作の魅力、互いの印象などを聞いた。
――まず、最初に台本を読んだ時の印象を教えてください。
本島 「原作で僕がいいなと思ったシーンが詰め込まれていて、映像になった時にどうなるのだろうとすごくワクワクしました。また、水無瀬のモノローグのシーンが象徴的だなと思ったのですが、この作品は水無瀬の紡いだ小説でもあるので、これが完結した時にどんなものになるのだろう、映像作品としてどう表現されるのだろうと、撮影をしている今(※取材当時)もそれがすごく楽しみです」
上村 「僕は、当初台本をいただく前にプロットを読んだだけでも、キュンキュンしたのを覚えています。蛭川は、普段は破天荒でクラスの問題児というイメージがありますが、水無瀬にしか見せない姿があり、そこのギャップがたまらないなと思いました。もうプロットの段階から、読んでいるだけでもときめいて、撮影への期待感が高まりました」
――ドラマ公式SNSなどでは仲のいい姿を披露されているお二人ですが、初めて会った時の第一印象はいかがでしたか?
本島 「僕からすると謙信くんは大先輩というのもあり、最初のほんの一瞬、0.1秒くらいは話し掛けるのに少しちゅうちょしてしまったのですが(笑)、すぐにその緊張感は解けました。すごく気さくに接してくれて、話し方が柔らかく、声のトーンも優しくて…」
――最初はなぜ話し掛けるのにちゅうちょしてしまったのでしょう?
本島 「イケメンな人って少し近寄りがたくないですか? しかも、王子さま的な雰囲気が本当にすごくて、まぶしくて…!(笑)」
上村 「ははは!(笑) 僕は、純政くんはきちんとした真面目な男の子という感じで、最初はクールなのかなと思っていました」
本島 「最初はって言わないで(笑)」
上村 「話してみるとすごく明るくて。僕も、最初の頃とは印象が変わりましたね」
――上村さんは先輩、年上として自分から話していこうという思いがあった?
上村 「そうですね。僕なりに引っ張っていけたら、という思いはありましたが、ダブル主演ということで2人で支え合っていい作品にできたらと思っています」
――それぞれ水無瀬と蛭川を演じる上で意識していることを教えてください。
本島 「僕は一瞬一瞬、その場所を生きるということを意識しています。台本を読み込んで、しっかり準備することはもちろんなのですが、本番では準備してきたものをいったん忘れて、無意識な状態でセリフや動きを出せるのがベストなんじゃないかと思って。なので、最近は本番前に『どうにでもなれ』と自分に言い聞かせる感じで、その場で感じたことを大切に水無瀬を演じるようにしています」
――それでは、原作のキャラクター像のみならず、本島さんならではの水無瀬も詰まっているということですね。
本島 「はい。もちろん原作も大好きで大切に思っているのですが、監督には、『原作をそのまま再現するだけでなく、自分たちの個性やエッセンスを加えてこそ、映像化する意味があるんじゃないかな』と言っていただけて。原作にとらわれ過ぎず、その時の彼らの心情を大切にしながらお芝居をしています」
――上村さんはいかがでしょうか。
上村 「純政くんと同じく、このシーンの蛭川はどういう感情なのかというのを常に考え、その流れまで表現することを大切にしています。お芝居するうえで、決して段取りチックには見せたくないので。蛭川はいろいろ考えていてもそれを表に出せないところがあるので、毎回きちんと心情を整理しつつ、やりすぎず自然体で演じようと思っています」
――蛭川は教師の首を絞めたり、父・正彦(オクイシュージ)から虐待を受けるなど、衝撃的なシーンが話題を呼んでいます。
上村 「水無瀬とのシーンは学校や公園にいることが多く、青春のキラキラを感じるので癒やされますが、お父さんとのシーンでは暴力を振られ、汚くて暗い家にお酒や雑誌が転がっていて…とその差が大きく、最初は少し戸惑いも感じました」
――それをどう乗り越え、お芝居につなげていったのでしょうか。
上村 「お父さんから暴力を振るわれるシーンでは気持ちの整理がつかず、時間をいただいたこともあったのですが、皆さん僕のことを気遣って待ってくださって…。いろいろな方の支えがあって乗り越えられていると思います。本当にスタッフさん全員がすてきな方々で、撮影が日々楽しみです」
――共に繊細で難しい役どころかと思いますが、ご自身が演じるキャラクターの魅力に感じる部分を教えてください。
本島 「お母さんの期待に応えて、いい子であろうとするところはすごく共感できます。それは水無瀬の魅力であり、誰かの前でいい子でいようとするのは人間誰しも持っている部分だと思うんです。僕自身、人前で自分が理想とする自分を演じてしまうことがあるので、そこはすごく似ているなと。そして、蛭川に出会ったことでどんどん心の氷を溶かされていく、その素直さも魅力的だなと思いますし、意外と水無瀬って勇気があるんですよね。蛭川が虐待を受けていると知り、家に招き入れて泊めてあげるって、なかなかできないことだと思っていて。“自分は傍観者である”と割り切って過ごしてきた水無瀬が、蛭川と出会い、人と関わる怖さよりも、救いの手を差し伸べたいと思うようになる、そういう優しさも大好きです」
上村 「蛭川は本来すごくピュアで素直で真っすぐなのですが、複雑な家庭環境からそんな自分にふたをして、自分が犠牲になればいいと思いながら生きてきた人。自分が我慢することで周りの人が幸せになるならそれでいいと、自分を押し殺してしまうんです。それが、水無瀬と出会ったことで、本来の蛭川らしさがどんどんあふれてくるのが愛くるしくて…。『未成年』というタイトルの通り、大人とのしがらみに思い悩むさまも人間味を感じていいなと思いますし、カッコ良くてかわいい。魅力たっぷりで、より蛭川のことが好きになりました」
――劇中では少しずつ距離を縮めている2人ですが、互いが演じる役柄のどのような部分にいとおしさを感じますか?
本島 「お父さんから虐待を受け続けていても、お父さんを嫌いになりきれないところでしょうか。人間らしく、蛭川の愛情深さを感じて…。蛭川は一見自分勝手に見えるのですが、実はいつも相手のことを考えて行動していて、ふと本来の彼らしさが出るところがいとおしいなと。寝ているお父さんに毛布をかけてあげるなど、そういうところが蛭川の魅力だと思います」
上村 「水無瀬はツンデレ…といいますか、最初は自分をなかなか見せないのですが、だんだん蛭川に心を許していくさまがとてもいとおしいです。蛭川として追いかけていても面白いですし、『学校では話し掛けるな』って言うのも、『じゃあ学校以外ではいいってこと?』っていう(笑)。学校にいる時の2人と、 2人っきりでいる時のギャップも見どころかなと思います」
――お互いを見ていて、演じるキャラクターとの共通点を感じる部分はありますか?
上村 「純政くんはもう水無瀬ですね。撮影中は常に水無瀬としていてくれるので、蛭川としてもすごくやりやすくて助かっています。ただ、純政くん自身は明るくてハキハキしている子なので、そこのギャップがまた面白くて。当たり前ですが、劇中ではきちんと水無瀬を演じているんだな、すごいなと思います」
本島 「謙信くんは蛭川の自由さみたいなところと、雰囲気がちょっと似ているのかなと。僕は目を見てお芝居することを意識しているのですが、謙信くんはスイッチが入ると雰囲気がより蛭川になって、特に目が変わるんです。謙信くんと蛭川では目つきが全然違うので、そこも見どころかなと思います」
――撮影を経て当初から印象は変わりましたか? また、新たに発見した一面などがあれば教えてください。
本島 「謙信くんはどんどん元気になっていって、さらに関わりやすくなりました(笑)。何でも話せて、何でも相談できて…。いつも真剣に話を聞いてくれるので、すごく心の支えになっています。僕が煮詰まっていたりするとさり気なく、背中をポンってしてくれるんです。いいシーンが撮れた時は自然とハイタッチしています」
上村 「さっきもお話ししたように、最初の頃は水無瀬の印象が強くて大人っぽく見えていたのですが、笑い声が周りに響くぐらい大きかったりして、等身大の19歳だなと思いました。現場では純政くんが最年少なのですが、19歳ならではの明るさを感じますね」
本島 「あと、謙信くんはロケ弁をめちゃめちゃ食べる!(笑) 昨日も現場に入ったらキャスト席に弁当ガラが2個置いてあったので、ほかにキャストさんが来たのかなと思ってメークさんに聞いたら、『謙信くんが2個食べた』って…。スリムな見かけによらず、意外と食べるっていうのが新発見でした(笑)」
上村 「いや、最近本当におなかがすくんです。頭を使っているからか、いつも以上におなかがすいてグーグー鳴るという(笑)。とにかくエネルギーを使うので、2個食べてちょうどいいぐらいなんです。でも、純政くんは自分でもお弁当持って来ているよね。あれ、鶏肉だっけ?」
本島 「そう、鶏むね肉。ロケ弁とは別に鶏むね肉を食べるようにしていて。自宅に低温調理器があるので、家に帰ったら鶏肉をそれに入れて、朝出る前に切って持っていく…ということを以前からやっています」
――第2話では、見どころの一つとして水無瀬の家でのキスシーンが描かれました。お二人が今作の前半戦でキュンとしたシーンを挙げていただくと…?
本島 「それで言うと、やはり2話でのキスシーンですね。水無瀬としてもキュンとしましたし、本島純政としてもキュンとしました」
上村 「そうだよね。あと、1話で蛭川が水無瀬に湿布を貼ってもらうシーンもキュンとしたかな。シャツを脱いで、背中に湿布を貼ってもらうって、意外と大胆だなと思って。しかもまだ距離が縮まっていない、交わらなかったはずの2人が教室で2人きり…というシチュエーションもあって、よりドキッとしました」
――楽しいお話をありがとうございました。最後に、お二人が思う今作の魅力を教えてください。
本島 「水無瀬のモノローグがどんなことを意味しているのか、話が進むにつれて解き明かされていくような、ワクワクさせる作りになっています。そして、全話を見終わってからもう一度1話から見直していただくと、モノローグのシーンがまた別の意味に感じられると思います。1回目と2回目では捉え方が変わってくるところが今作の魅力だと思うので、何度も何度も見返して楽しんでください」
上村 「さまざまな葛藤や悩みを抱え、大人に縛られ、身動きが取れずにいる中で出会い、互いにないものを感じて刺激を受けてひかれ合っていく…そのさまが今後の見どころだと思います。また、他の人が周りにいる時の2人と、水無瀬と蛭川しかいない時の2人の差にもキュンキュンが詰まっているので、ぜひそういう部分も楽しんでいただけたらうれしいです」
【プロフィール】(右から)
本島純政(もとじま じゅんせい)
2005年1月5日生まれ。東京都出身。A型。23年3月よりアミューズに所属。「仮面ライダーガッチャード」(テレビ朝日系/24年)で主演を務める。主演を務めたVシネクスト「仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS」が、25年2月21日より期間限定上映。12月28日に開催される「Amuse Presents『最初で最後?!TEAM HANDSOME!冬の大運動会』」への出演が控えている。
上村謙信(かみむら けんしん)
1999年7月8日生まれ。愛知県出身。B型。ONE N’ ONLYのメンバーとしても活躍。近作は映画「バトルキング!! -We’ll rise again-」(23年)など。主演映画「BATTLE KING!! Map of The Mind -序奏・終奏-」が、25年2・3月に公開。
【番組情報】
「未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~」
読売テレビ
月曜 深夜1:35~2:05
11月18日(第3話)は1:29~1:59
※放送後にTVerで1週間見逃し配信あり。
※FODで全話見放題独占配信。毎週月曜深夜2:30~最新話配信。
取材・文/片岡聡恵 撮影:尾崎篤志
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【締切】2024年12月10日(火)正午
【注意事項】
※ご当選者様の住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
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