「あのクズ」小関裕太が「歴史に残るぐらいかわいく撮れた」第6話のシーンとは?2024/11/12
TBS系では、奈緒主演の火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜午後10:00)を放送中。今作は、完全オリジナルで描かれる“クズきゅん♡ボクシングラブコメディー”だ。
恋もボクシングも本気で向き合う主人公・佐藤ほこ美(奈緒)は、真面目で真っすぐな性格の29歳。結婚式当日に彼氏に逃げられ、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(玉森裕太/Kis-My-Ft2)に出会う。それをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と、自分を変えるためにボクシングを始めるストーリーだ。
今回は、ほこ美と同じ市役所に勤めるエリート公務員・大葉奏斗を演じる小関裕太にインタビュー。市長直轄の部署に所属する若きエースで、仕事は完璧だが恋愛には不器用な一面も…。後半になるにつれて、大葉の内面もだんだん明らかになる。キーポイントとなる第6話に向けて、小関に今後の見どころや役についての思いを聞いた。
落ち着いた雰囲気の上司に仕上がってきました
――火曜ドラマに初出演となります。参加してみていかがですか?
「SNSなどの反響を見ると、サスペンスドラマのように解読している人が多く、皆さん勘が鋭いですね。例えば、第6話まで見てもらうと、三角関係になっていくのか、四角関係になっていくのか、ほこ美と海里、ゆい(岡崎紗絵)の交わっていく骨組みがだいぶ見えてきますが、割と第1、2話の最初のほうで見えている人が結構いてびっくりしました」
――物語も後半になりますが、ご自身の役どころについて、どういった人物だと捉えていますか?
「大葉は、市役所全体の風通しを良くしていく新しい部署に所属していて、仕事ができる爽やかな、視野が広い男性だなと思いながら演じています」
――そんな大葉さんの魅力はどんなところだと感じますか?
「僕だったら、手助けをしてあげたいと思ってしまうところを、大葉は少し離れたところから見守っていて、誰かの力が必要な時にそっと手を差し伸べてあげる。近過ぎず、遠過ぎない距離を保つというのはなかなかまねできないので、すてきな男性だなと感じます」
――反響を見ると、大葉さんの役どころと小関さんが近いのではないかという声もあります。ご自身と似ていると感じる部分はありますか?
「相手の気持ちを尊重して周りを見て動いている大葉さんは、本当に優しい人だなと思います。僕はあんなにできません(笑)」
――演技の上でそれを見せるために意識していることはありますか。
「大葉をどう見せていくか考える中で、落ち着いていてそっと見守っている、いざという時に手を差し伸べてあげる。いろいろな選択肢があり、監督と時間をかけて一緒に探りながらキャラクターを作っていきました。今は、変にテンションがアップダウンしない、落ち着いた雰囲気の上司に仕上がっています」
お互いアドリブも交えながら、どんどん仕掛け合っていく気合がとても楽しい
――主人公のほこ美を演じる奈緒さんとの撮影はいかがでしたか?
「以前、ご一緒したことがあったので安心感がありました。基本的に本番が始まる前と後で2人の距離感があまり変わらず、自然なお芝居ができています。実際、大葉とほこ美ちゃんの役設定的にも、上司と部下でありながら突っ込み合える近い関係性です。そういう意味では、お互いアドリブも交えながら、どんどん仕掛け合っていく気合がとても楽しいです」
――市役所で働く新田撫役の玉井詩織(ももいろクローバーZ)さんとも共演シーンが多いですが、ご一緒しての印象をお聞かせください。
「今作を通して、僕が抱いていた玉井さんへの印象は、いい意味で今までの役者としての印象が覆される役だなと。玉井さんからは想像できないような、クセのあるシーンがたくさん出てくるので、まずその撮影が楽しかったです。普段は、明るく優しい、すてきな方です」
――現場の雰囲気はいかがですか?
「作品の現場は、主演の役者さんの雰囲気によって、チームワークや現場のスタッフさんも含めた空気感が変わったりしますが、今回は、まさに奈緒ちゃんの温厚さや穏やかさ、安心感みたいなものが充満しているチームだと感じます。みんなでいい作品を作ろうという前向きな姿勢と、現場に行きたくなるような場を奈緒ちゃんが作ってくれています」
――玉森さん演じる葛谷はクズと言われていますが、メンズ目線で感じる葛谷の印象をお聞かせください。
「今後、三角関係や四角関係になっていく中で、葛谷さんに対しては、これは大葉の性格の難もありますが、優しいので彼に対してリスペクトを持つ部分をすごく大事にして応援してしまうという。恋敵でありながら葛谷さんの背中を押してあげていて、ほこ美に対して『もう少し攻めなよ!』と思ったり。いい人過ぎる部分がありますが、恋敵の感情と、カメラマンとしてのプライドを持ってやっているところが意外にも混じり合って、一つ魅力になっているんじゃないかなと。本当に見習うべき部分が多いなと思いながら、葛谷さんとのシーンは特にやっています」
ある種歴史に残るぐらいとてもかわいくほっこりするシーンになった
――今作はボクシングを通して、諦めない前向きな気持ちになっていく作品でもあります。小関さんがモチベーションを保ち続けるために意識していることはありますか?
「僕自身がいろいろなルーツを知るのが好きで、例えば、音楽はどういうコンセプトで作られたのか、お仕事だったらそのお仕事をなぜしたくなったのかなど、一つ一つのルーツを考えながら生活しています。ワクワクしている時の感情や思いを明確化することで、次に生きるパワーになり、モチベーションにつながっているのかなと思います」
――自分自身のレベルもどんどん上がりそうですね。さまざまなことを知っていく中で、特に成長できたと実感したことはありますか?
「自分がチャレンジしたことのない役やシチュエーション、環境に飛び込む時は、勇気がいります。作品作りは、いろいろな人が関わっていて、自分1人だけの問題じゃない。20代前半は特に、ゴールが見えないスタートラインに僕が立っていいのかと思う時期もありました。ですが、何かにチャレンジする勇気や、ゴールにたどり着いた時の景色を何度も体験することによって、やり遂げる自信や勇気につながると最近感じるようになりました。意外とできるじゃん! と自信にもなりますし、それを乗り越えた後の景色がすごく楽しいので、これからもさまざまなチャレンジをしていきたいです」
――最後に、第6話の見どころをお願いいたします!
「第6話では、自転車のシーンに注目してほしいです。恋とはまた別の苦悩が出てきます。キャッチーで面白く、あそこだけ切り取ってMVになってもおかしくないくらい(笑)。今までドラマ、映画含めてこのようなシーンは経験がなく、多分ある種歴史に残るぐらいとてもかわいくほっこりするシーンになっていますので、ぜひ見ていただきたいです。皆さんの反応を楽しみにしています!」
【番組情報】
「あのクズを殴ってやりたいんだ」
TBS系
火曜 午後10:00~10:57
【プロフィール】
小関裕太(こせき ゆうた)
1995年6月8日生まれ。東京都出身。子役として芸能活動をスタート。その後、ミュージカルや舞台、さまざまなドラマや映画に出演。最近の出演作は、ドラマ「癒やしのお隣さんには秘密がある」(日本テレビ系/2023年)、「素晴らしき哉、先生!」(テレビ朝日系=ABCテレビ制作/24年)、舞台「キングダム」(23年)、「ジャンヌ・ダルク」(23年)、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(24年)など。
取材・文/N.E
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