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【トピックス】衆院選開票の注目度はどうだったのか? 世代ギャップを分析してみた2024/11/08

今回のトピックス

各局衆院選開票速報番組を徹底分析!

10月27日に投開票された衆議院議員総選挙。比較的急な解散総選挙だったこともあり、秋のテレビ編成もさまざまな影響を受けた。ここでは当日の各局開票速報番組の見られ方をレグザの視聴データで分析していく。まず当日10月27日のリアルタイム視聴ベスト20である。

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順位 番組タイトル 放送局 ポイント (%)
1 MLB2024ワールドシリーズ第2戦「ドジャースvsヤンキース」(10/27 9:00~) フジテレビ 100.0
2 ザ!鉄腕!DASH!! 最恐の厄介者・オオスズメバチ捕獲大作戦(10/27) 日本テレビ 81.7
3 真相報道バンキシャ! 大谷翔平にアクシデント「左肩」亜脱臼…今後の影響は?(10/27) 日本テレビ 77.8
4 サザエさん(10/27) フジテレビ 69.0
5 笑点 演芸に山田邦子が懐かしのバスガイド&絵描き歌(10/27) 日本テレビ 62.8
6 シューイチ ワタガシペアと鉄板焼き祝勝会!解散&新ペア結成㊙告白(10/27) 日本テレビ 62.5
7 ちびまる子ちゃん(10/27) フジテレビ 57.3
8 ナニコレ珍百景 ご当地あるある&ホリケン一般人とガチ大喜利対決(10/27) テレビ朝日 55.6
9 相葉マナブ 今回で10回目!毎年恒例の味噌づくり(10/27) テレビ朝日 52.7
10 FNN Live News イット!(10/27) フジテレビ 52.5
11 選挙ステーション2024(10/27) テレビ朝日 51.5
12 NNN衆院選 zero選挙2024 第1部開票速報(10/27) 日本テレビ 51.2
13 MLB2024 ワールドシリーズ第2戦「ドジャース×ヤンキース」山本由伸先発(10/27 9:30~) NHK BS 51.2
14 サンデーモーニング 石破政権の命運は/闇バイトの闇/MLB・日本シリーズ(10/27) TBS 45.5
15 がっちりマンデー!! 環境救う㊙カブトムシ!餌は廃棄物!?儲かる品種(10/27) TBS 45.0
16 光る君へ(41)(10/27) NHK総合 44.6
17 MLBワールドシリーズ 頂上決戦「ドジャースvsヤンキース」(10/27 19:00~) フジテレビ 44.1
18 ANNスーパーJチャンネル(10/27) テレビ朝日 43.8
19 サンデーPUSHスポーツ バレーSVリーグ開幕!(10/27) 日本テレビ 43.6
20 Mr.サンデーSP(10/27) フジテレビ 36.7

相対的に開票速報番組の順位は低い。2位に「ザ!鉄腕!DASH!!」、8位に「ナニコレ珍百景」が入っているものの、ベストテンに入ったゴールデンの番組はこの2本だけ。1位の「MLBワールドシリーズ」はじめ、残りはすべて午前中か夕方の番組である。開票速報の最高位はテレビ朝日「選挙ステーション2024」の11位で、日本テレビ「NNN衆院選 zero選挙2024」が12位で続いている。人気番組の多い時間帯としてはこの状況はやはり厳しい。

開票速報は、各局で放送時間が異なるため番組単位の数字では正確には比較できない。そこで【午後7:58~11:55まで】の各局のリアルタイム視聴動向をグラフにしたものを見ていただこう。対象は全世帯。縦軸は推定視聴人数、右上の表は時間内の平均視聴人数である。

2024年10月27日リアルタイム視聴推移【全世帯】

直前の「ザ!鉄腕!DASH!!」がよく見られていたこともあり、日本テレビが高い数字でスタートし、終盤まで常に上位を保っている。午後8時を回るとNHKが数字を伸ばすが、午後9時を過ぎると下降傾向に。テレビ朝日は午後9時頃から、フジテレビは午後9時半頃から数字を上げている。プロ野球野球日本シリーズとのハイブリッド中継だったTBSは、結局どの時間帯でも特に数字を伸ばせていない。平均推計視聴人数では日本テレビが1位。テレビ朝日、NHK、フジテレビが、僅差で続く結果となった。

最後に世代による差をグラフで見ていただこう。上のグラフが「U49(49歳以下男女)」の推移、下が「F4(65歳以上女性)」の推移である。

2024年10月27日リアルタイム視聴推移【U49/49歳以下男女】
2024年10月27日リアルタイム視聴推移【F4/65歳以上女性】

支持されている局が全く違う。「U49(49歳以下男女)」では日本テレビが常に上位を保ち、全体でトップになったのは若い層がリードしていたのが原因だったことが分かる。そして日本シリーズが終了する午後9:20過ぎまではTBSが上位につけ、試合終了後は数字を下げていく。一方「F4(65歳以上女性)」では全時間帯にわたってNHKとテレビ朝日が強く、続いてフジテレビ、日本テレビの順となっている。

それぞれ作りを工夫しているとはいえ、基本的に同じ報道内容であるだけに局に対する好みやシンパシーが反映された結果であり、興味深い。

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文/武内朗(たけうちあきら)

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

 【ランキングデータについて】

ランキングデータは、関東140万台(公開日現在)を超えるREGZAの視聴データを基に、テレビの利用状況(家族での視聴や個人の視聴など)やユーザーの性別・年齢などの属性に、政府統計による世代別人口やテレビ保有率を加味した番組ごとの「推計視聴人数」を算出し、TVガイドWebが独自にランキング化したものです。
※各ランキングデータは、地上波放送とBS放送を合わせて集計したものです。
※ランキング集計期間には、集計日当日の翌日AM5:00までの番組を含みます。
※録画視聴は、放送日当日を含めた7日間のうちに再生視聴されたデータです。
※数値は1位を100とした場合の比率となります。

■テレビ視聴ランキング
・リアルタイム視聴ランキングベスト20 → 放送時刻に視聴した推計視聴人数が多い番組の上位20位分を掲載。
・録画再視聴ランキングベスト20 → 録画された番組を視聴した推計視聴人数が多い番組の上位20位分を掲載。

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※「リアルタイム視聴」と「録画視聴」を合わせた、合計推計視聴人数の多い番組をジャンル別に20位分を掲載。 多様な視聴形態を加味したうえで、本当に多くの人に見られている番組が分かるランキング。

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出典元:TVS REGZA株式会社 テレビ視聴データ“TimeOn Analytics”

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