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「海に眠るダイヤモンド」西垣匠、主人公の後輩ホスト演じて「僕なら心が折れちゃいそう」2024/11/06

「海に眠るダイヤモンド」西垣匠、主人公の後輩ホスト演じて「僕なら心が折れちゃいそう」

 TBS系では、日曜劇場枠で神木隆之介が主演を務める「海に眠るダイヤモンド」を放送中。今作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントである。

 今回は、神木演じる玲央の後輩で友人のホスト・ライトを演じる西垣匠にインタビュー。ヤンキー役で強烈なインパクトを残した「ドラゴン桜」(21年)以来、3年ぶりの日曜劇場出演となる西垣に、撮影現場での様子や作品の見どころなどを聞いた。

身が引き締まる気持ちと、いい緊張感で撮影に臨めています

――出演が決まった時の思いをお聞かせください。

「まず、野木(亜紀子)さん、塚原(あゆ子)さん、新井(順子)さんの作品に出られること、日曜劇場にもう一度呼んでいただけたことがものすごくうれしかったです。本当にありがたい気持ちと、全力で何かお力添えできればいいなと思っています」

――「ドラゴン桜」から3年ぶりということで、当時と心境の変化はありましたか?

「あの時は、この業界に入ってすぐのお仕事だったので、今ほど日曜劇場という偉大さに気づいていなく、大きい作品に出られるんだという感覚でした。それから3年ほどたって、あらためてよりこの重さを意識するようになりました」

――実際、撮影に入ってみていかがですか?

「主に神木さんと宮本信子さんと撮影をしていて、なかなかご一緒することのない方たちなので、ワンシーンだけでも緊張しますが、とても楽しいです。身が引き締まる気持ちと、いい緊張感で撮影に臨めています」

「海に眠るダイヤモンド」西垣匠、主人公の後輩ホスト演じて「僕なら心が折れちゃいそう」

――西垣さん演じる、玲央の後輩・ライトをどんな人物だと捉えていますか?

「ゆったりしている玲央とは逆で、ライトは明るくおしゃべりな役どころです。玲央もライトもギラギラしたハングリー精神はあまり持ち合わせていなく、ぼーっと生きています。実際にそういう人がいそうなので、自然体を意識しながら演じています」

――ホストというお仕事を経験してみていかがですか?

「メンタルが強いなと思いました。第1話で女の子にナンパをして無視されるシーンがありましたが、実際自分がその立場だったら、心が折れちゃいそうだなと」

――ホストの役作りで参考にしたことなどはありますか?

「実際に、ホストの方が監修で来てくださって、絶対に女の子が振り向いてくれる声の掛け方や立ち居振る舞いなどを教えていただきました。『君、かわいいね』と言うより、『お姉さん、久しぶり!』か、『お姉さん、ハンカチ落としたよ!』と言うのがいいと学んだり(笑)。シーンに合わせてその都度、相談しながら進めています」

「海に眠るダイヤモンド」西垣匠、主人公の後輩ホスト演じて「僕なら心が折れちゃいそう」

塚原監督は、プラスアルファで肉付けをしてくださる

――撮影現場の雰囲気はいかがですか。

「撮影現場は和気あいあいとしていて、僕と神木さんのシーンは比較的ゆるいシーンが多いので、穏やかに楽しく撮影しています」

――神木さんが一人二役を演じるのを見ていかがですか?

「エネルギー消費が他の人より倍で、時代はもちろん人物も違いますし、振る舞いなども変わってくるので、本当に素晴らしいと思います。ホスト役では、ぐたーっとした適当感、力の抜き具合がお上手でこういう人いるなと。また、神木さんと宮本さんの会話しているお芝居を見ていると、リアリティーにあふれていて、会話ってこういうものだよなと思わされます。お二人の芝居をこっそり見て学ばせていただいています」

――この作品を通して、あらためて感じた俳優の面白さや難しさはありますか?

「お芝居をやってみて、『いいね』と言われるよりも『もうちょっとこうできる?』と言われた方が楽しいなと思うんです。塚原監督は、自分の演技に対してプラスアルファで肉付けをしてくださるので、緊張感というか、ヒリヒリする感覚があり楽しくて。セリフを話し始めるタイミングが被っても、それは普通に起こりえることだから、とカットがかからず続くこともあります。そういうドキドキ感があって楽しいですね」

――数々の作品を経験されてきて、俳優としてどんなことを感じますか?

「いい意味で、昔の誰かに付いていこうという感覚はもうなく、自分のペースというものが分かってきました。演じるとは別のところで、現場がどういうふうに動いていくかなど視野が広がりました」

「海に眠るダイヤモンド」西垣匠、主人公の後輩ホスト演じて「僕なら心が折れちゃいそう」

――過去にフェンシングの日本代表を経験されていたとのことですが、その経験はお芝居に生かされていますか?

「フェンシングは、相手と周りをすごく見る競技です。相手が何を考えているのか、入ってくるタイミングなど常に読み合っているので、相手との距離感や周りを見る目は養われたと思います。例えば、お芝居の中で、その人との人間関係といった物理的な距離感もそうですが、心の意思疎通をしていくところも、うまく測りながらやれています」

――神木さんとの距離感にも注目ですね。最後に見どころをお願いいたします!

「とにかく台本が面白いので、絶対に楽しんでいただける作品です。僕としても3年ぶりの日曜劇場で、いい緊張感と楽しみながら撮影に臨んでいます。現代と55年の端島の2パートでつながってはいますが、別のドラマを見ているかのような感覚で2度楽しめます。キャストの方々も豪華ですし、笑って泣ける内容になっていますので、毎週楽しみにしていただけたらうれしいです!」

「海に眠るダイヤモンド」西垣匠、主人公の後輩ホスト演じて「僕なら心が折れちゃいそう」

【番組情報】
「海に眠るダイヤモンド」
TBS系
日曜 午後9:00~9:54

【プロフィール】
西垣匠(にしがき しょう)
1999年5月26日生まれ。2021年に「夢中さ、きみに。」(MBS)でドラマデビュー。最近は「ドラゴン桜」(TBS系/21年)、「みなと商事コインランドリー」シリーズ(テレ東系/22~23年)、「春になったら」(フジテレビ系=関西テレビ制作/24年)、「顔に泥を塗る」(テレビ朝日系/24年)、「初めましてこんにちは、離婚してください」(MBSほか/24年)など話題作に出演。主な映画出演作品には、「わたしの幸せな結婚」(23年)、「マイホームヒーロー」(24年)などがある。映画「六人の嘘つきな大学生」が11月22日公開予定。

取材・文/N.E 写真提供/TBS ヘアメーク/カスヤユウスケ(ADDICT_CASE) スタイリスト/藤井エヴィ



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