香取慎吾11年ぶりにフジテレビ連ドラ主演! 家族と政治の物語を2025年1月に放送!2024/11/05
フジテレビ系で、2025年1月期に香取慎吾主演の木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(木曜午後10:00。開始日未定)を放送することが決定。香取は、14年放送の「SMOKING GUN~決定的証拠~」以来、およそ11年ぶりにフジテレビ系連続ドラマ主演を果たす。
本作は、人生崖っぷちに追い込まれた、家族嫌いで子ども嫌いの最低男が、選挙に当選するためにシングルファーザーの義弟とその子どもたちとともに暮らすことに。日常における家族や社会、日本の問題と向き合っていく中で、最低男は義弟やその子どもたちと少しずつ本当の家族のような関係を築きながら、次第により良い社会を作りたいと願うようになり、やがて本気で選挙に立候補することになる。全く新しいジャンルの“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。
今の時代ならではの社会的テーマも毎話盛り込みながら、“日本一の最低男”が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を、笑いあり、涙ありで描く完全オリジナル作品だ。
物語の主人公となる大森一平(香取慎吾)は、テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だったが、その昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるように退社。今は大嫌いだった父親の残した実家に引っ越し、フリージャーナリストを名乗るも仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っている。
そんなある日、一平は亡き妹の夫で、残された子ども2人をシングルファーザーとして育てている小原正助に声を掛け、実家で一緒に暮らし始める。家族や子どもが大嫌いなはずなのに、正助とともに家事育児に精を出す一平。だが、その意外な行動の裏には、ある“最低”な目的があった。社会的に再起して世間を見返してやろうと、政治家になることを決意した一平は、来たるべき区議会議員選挙で、生活者目線を持っていることをアピールできるように、正助とその子ども2人との共同生活を始めたのだ。いわば、自身の選挙でのイメージアップのために“ホームドラマ”を演じているに過ぎなかったのである。
しかし一平は、シングルファーザーの正助やその子どもたち、さらには子育てを通じて出会った人々と触れ合う中で、家族や社会の問題など、日常におけるさまざまな課題に真摯(しんし)に向き合うようになり、人生観も徐々に変化し始める。これまで家族を避けて生きてきた一平は、次第に本当の父親のような存在となり、“ニセモノ”の家族が、いつしか“ホンモノ”の家族になっていく。
そして一平は、日常の問題を解決するため、家族や周囲の応援も受けながら、選挙に立候補することに。果たして、“日本一の最低男”の一平は、家族を、社会を、そして日本を変えることができるのか!?
およそ11年ぶりのフジテレビ系連続ドラマ主演作となる香取は「今から7、8年前、フジテレビでずっとレギュラー出演させていただいていた番組が終わることになって、その最終回の収録が終わった時、レインボーブリッジを渡って帰ったんですね。それ以来、あの橋を渡ってお台場に来ることは、ほとんどなくなって。でも、それだけの長い年月をへたことによって、テレビって、すごくすてきで華やかで、でもその分、テレビを作ることはすごく大変なことなんだ、ということに気付くことができたんですよね。しばらくテレビの世界から離れていたからこそ、逆にテレビのことがよく分かるようになった」と感慨に浸る。
続けて「今は、そんな華やかな世界にまた足を踏み入れられるという喜びと、離れていたからこそ感じるプレッシャーと、その両方を味わっているところです。考えてみると、テレビの仕事の中で…というか、すべての活動の中で、連続ドラマが一番大変じゃないかと思うんですよ。映画とか舞台とか、音楽とか、僕は絵の個展なんかもやってますけど、そういった活動と比べても、やっぱり連ドラが一番大変なんじゃないかな。…そういう話を、草彅(剛)とも最近よくしてるんですけど(笑)」と連続ドラマの厳しさを草彅と改めて話していることを明かす。
そして、オファーを受けた時は「まずはとにかく、びっくりしましたね。でも、すぐに“挑んでみたい”っていう気持ちに変わりました」と率直な思いを述べた後、「挑むといっても、“楽しみながら演じる”という姿勢は忘れずに、スタッフやキャストの皆さんと一緒に、良いお仕事をしたいなと思ってます。テレビの前の皆さんに“面白かった”って心から言ってもらえるようなドラマになったらいいなと。…僕、すごくちゃんとしたこと言ってますよね(笑)?」と真面目に語ったかと思えば、自身の発言を茶化す。
今作のあらすじやプロットの印象について「夢の世界とか、現実とはかけ離れた世界を描いてみせることも、テレビドラマの大切な役割ではあるんですけど、今回のドラマでは、もっと身近なこと、人々の生活の中に垣間見えるようなことも描かれていくことになると思うんです。だから、そういう何げない事柄が、現実の社会を生きている皆さんにとっての“明日を生きるヒント”になったらいいなって。今は、“素直に前を向いて生きてますか?”って聞かれても、誰も胸を張って答えられないような、そんな時代だと思うので。…いやいや、本当にちゃんとしたコメントだなぁ(笑)」と自身の言葉に再び笑う。
大森一平という役柄に対しては「一平は、いわゆる“最低男”なんですけど、実際の慎吾ちゃんはとってもいい人なので(笑)、本物の“最低男”になれるように頑張りたいと思います! “今度の慎吾ちゃんは最低だね”って言われたら、こっちの勝ちかなと(笑)。とはいえ、そんな最低な男が、そこからどうやって成長していくのかも、もちろん見届けていただきたいです。いったい彼が、どういうときに何を思い、どんな気付きを得るのか。そのあたりを、監督以下、スタッフの皆さんと話し合いながら探っていきたいと思っています」と静かに意欲を燃やす。
やがて、社会を変えようと選挙に出ることを決意する一平に「政治家の仕事って、僕の仕事とは全く違うけど、考えてみると、けっこう近いところもあるような気がするんです。僕は普段、自分の思いを、歌を歌ったりすることで発信しています。それに共感してくれる人たちがいて、その人たちがたくさん集まってくれて…、ということを仕事としてやっているわけですよね。政治家が、有権者に“世の中を変えたい”という志や思いを伝えて、それを実行していこうとする気持ちと、何となく似ているような気もします」と自身の仕事と共通点を見いだしている様子。
しかし、「毎日ニュースを見ながら“もっとちゃんとやれる人はいないのか?”なんて言ってる僕みたいな人間と、本気で選挙に出ようと考えている人たちとでは、大きな隔たりがあるのは間違いないですね。自分自身が世の中を変えるんだと決意して、選挙という最初の一歩を踏み出すのは、本当に大変なことだと思うから。だからこの先、一平が選挙に出ようと決めた時に、どんな大きな一歩を踏み出すことになるのか、今から楽しみですね。きっと僕の演じる一平は、最初は軽く考えてるはずだから(笑)」と先々の展開に期待する。
最後に、放送を楽しみにする視聴者へ「香取慎吾、久々にフジテレビの連続ドラマに登場します! 最近は、各局でたくさんのドラマが放送されていて、選ぶのが大変だと思うんですけど、来年の1月はぜひ、慎吾ちゃんを選んでください(笑)!」とアピール。
プロデュースを手掛ける北野拓氏は「日常生活にあふれるさまざまな問題は、政治とは切り離せずにつながっている。一見、解決が難しそうに見えても、目の前の小さなことからであれば、より良い方向に世の中を変えていくことができる――。そうした希望を今の時代に届けたいと思い、選挙×家族という異色のジャンルを掛け算して、日本一の最低男が家族を、社会を、日本を変えていこうとする物語を作ろうと考えました」と制作意図を語る。
香取の起用について「この壮大なチャレンジに主演として香取慎吾さんを迎えることができたのは、この上ない喜びです」とうれしさを表現し、「香取さん演じる日本一の最低男・大森一平が、家族やその周りの人々が直面する課題とどう向き合っていくのか、その先にある社会をどのように変えていくのか、毎週、見逃さずにぜひ最後まで見ていただけたらと思います。誰もが未来に不安を抱えて生きている今だからこそ、毎週、笑って泣けて、明日への活力になるドラマを、香取さんをはじめとするキャストとスタッフとともに一丸となって届けたいと思います。ぜひご期待ください!」と呼び掛けた。
時代が急速に移り変わる中、多様化する父親像や男性像、昨今改めて見つめ直されている「ケア労働の価値」、そして、今の時代における「新しい家族の在り方」など、日常生活の中に存在する社会問題に鋭く斬り込んでいるのも、本作の大きな特色。最低男の一平が、悪戦苦闘しつつも、価値観をアップデートしながら自分のキャリアや今後の生き方を問い直し、やがて世の中を変えるために選挙への出馬を決める成長物語に注目したい。
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