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広瀬すず主演「クジャクのダンス、誰が見た?」で松山ケンイチと父の死の真相を追う2024/11/04

広瀬すず主演「クジャクのダンス、誰が見た?」で松山ケンイチと父の死の真相を追う

 TBS系で、広瀬すず主演の2025年1月期金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(金曜午後10:00。開始日未定)の放送が決定した。本作は、クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘が、父が遺した手紙を手掛かりに真相に迫るヒューマンクライムサスペンス。手紙には“冤罪(えんざい)”の文字が…。事件の真相に迫る時、現在と過去の2つの事件が複雑に交錯していく。

 原作は月刊コミック雑誌「Kiss」で連載中の同名漫画で、宝島社「このマンガがすごい!2024」オンナ編第4位にランクイン。作者の浅見理都氏は今注目を集める漫画家の一人で、本作は氏にとって「イチケイのカラス」以来2作目の漫画連載にして2作目のドラマ化となる。「この漫画は担当編集をはじめ、いろいろな方の力をお借りしながらここまで来ることができました」と話す浅見氏。

 今回のドラマ化にあたり「ドラマの制作のプロの方たちが関わってくださることで、さらに面白い作品になると信じています。心麦や松風が3次元の世界でどう物語を紡いでくれるのか、私も皆さんと一緒に観客の一人として楽しんで見守っていきたいと思います」と期待を込める。脚本は、TBS系日曜劇場「半沢直樹」(20年)やNetflix「サンクチュアリ -聖域-」(23年)など、注目作を数多く手掛ける金沢知樹が担当する。

 主演は、TBSドラマでの主演は火曜ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」(23年)以来約2年ぶり2度目となる広瀬。本作のような本格サスペンスドラマで主演を務めるのは俳優キャリア12年目にして初となる。演じる主人公・山下心麦は、早くに母を亡くして以来、元警察官の父と2人きりでつつましく生きてきた大学生。どんな時も自分を信じてくれた心優しい父と、2人で屋台のラーメンを食べることにささやかな幸せを感じている純真な性格の持ち主。そんな心麦に訪れた父との突然の別れ。犯人として早々に逮捕された人物は、父が22年前に一家惨殺事件の犯人として逮捕した人物の一人息子だった。しかし、父が心麦に最後に遺した手紙に記されていたのは、犯人に関する予想だにしないある言葉で…。

 愛する父はなぜ殺されてしまったのか。徐々に明かされていく事実に苦悩しながら、それでもなお、父を信じて突き進んでいく心麦について広瀬は、「私が演じる主人公の心麦ちゃんは、ほっこりとした温かさのある女の子ですが、その一方で孤独な面もあり、味方になってあげたくなる子でした」と印象を語り、「彼女の強い意志と、希望、そして迷いを丁寧に大切に演じられたらなと思います」と役への思いを明かす。

 また、現在も連載中の原作を楽しく読んだと言い、「ストーリーはまだ完結していないですし、台本を読んでいても『犯人、誰?』と気になるばかりです。早く次の台本をください! という感じです。知るまで撮影現場ではきっと、共演の方々を観察し、疑い深い目で見てしまうかもしれません(笑)」とその真相が気になる様子。

 タイトルの「クジャクのダンス、誰が見た?」はインド哲学の一節。本作においては「例え誰も見ていなかったとしても、犯した罪から逃げることはできない」という意味を持つ、物語に通底する重要な言葉。この言葉が劇中どのような場面で登場し、どのような役割を果たしていくのか気になるところだが、広瀬も「その言葉の意味の奥底を突きながら、演じるゾクゾク感を楽しみたいし、視聴者の皆さまも楽しんでいただけたらと思います」と意味深なタイトルに注目。そして、「今回の登場人物は男性のキャストさんが多く、その中にポツンと大学生の女の子がいる。それもすごく面白い絵図で、強く、たくましく心麦ちゃんとして生きようと思います」と物語の中で心麦として生きる決意を新たにする。

 そんな心麦とバディを組み、事件の真相を追う弁護士・松風義輝を松山ケンイチが演じることも明らかに。松風は、“まっとう”に生きることを心掛け、刑事事件の弁護人として日々真摯(しんし)に事件と向き合っている弁護士。理屈っぽく余計なひと言が多いくせ者だが、見て見ぬ振りができない世話焼きな一面もある。松山も「松風は、独特のこだわりがあったり、人と関わるのが得意なわけではなかったりと、いろいろな面があります」と自身が演じるキャラクターを分析。そんな松風だが、「広瀬すずさん演じる主人公やこれから発表されるほかの登場人物との接し方で、自分でも想像できないような表情が出てくるキャラクターだと思っています。松風というキャラクターをどう演じ分け、どういった表情を出していこうかと考えています」と、登場人物の輪の中でどう立ち回っていくかを考えていると話す。

 そんな松風のもとへ「遺された手紙に松風の名前があった」という理由で突然依頼にやって来る心麦。面識も接点もない心麦の父がなぜ自分の名前を手紙に残したのかと不審に思いながらも、一途に父を信じる心麦を見て、協力を決意する松風と心麦のやりとりは、この作品の大きな軸になりそうだ。松山と広瀬の本格的な共演は初めてだそうで「一緒にどういうふうに会話のキャッチボールを変化させていけるのかすごく楽しみです」と期待する松山。「原作や台本を読むと、毎話さまざまな発見や驚きがあります。登場人物にはそれぞれに抱えているものがあります。事件への関連の有無を含め、犯人が誰なのか最初からずっと気になってしまいます。ストーリーがどんどんつながっていく展開なので、視聴者の皆さんにはぜひ最初から最後まで楽しんでいただきたいです」と、物語への期待を膨らませる。

 今回の発表にあたり、中島啓介プロデューサーは「このドラマは、父親を殺されてしまった娘とその仲間が、真実をたどるサスペンスでありヒューマンドラマであり、“最愛の家族”についての物語です」とドラマのコンセプトを説明。そして、「家族でさえものぞくことができない、人の心の奥に宿るものは果たして希望なのか災厄なのか。信じる気持ち一つを握り締め、逆境に立ち向かう主人公のたくましい姿に思わず胸が熱くなり、思わず胸が締めつけられるようなこの物語をぜひ最後まで見守り、お楽しみいただけたらと思います。キャスト・スタッフ一同、一生懸命頑張ります」と本作に向き合う姿勢を力強く表明した。


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