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「あのクズ」鳴海唯、演じるさや美に共感「玉森(裕太)さんが本当にまぶしい」2024/11/05 06:00

「あのクズ」鳴海唯、演じるさや美に共感「玉森(裕太)さんが本当にまぶしい」

 TBS系では、奈緒主演の火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜午後10:00)を放送中。今作は、完全オリジナルで描かれる“クズきゅん♡ボクシングラブコメディー”だ。

 恋もボクシングも本気で向き合う主人公・佐藤ほこ美(奈緒)は、真面目で真っすぐな性格の29歳。結婚式当日に彼氏に逃げられ、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(玉森裕太Kis-My-Ft2)に出会う。それをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と、自分を変えるためにボクシングを始めるストーリーだ。

 今回は、ほこ美の妹で、自由奔放な性格のさや美役を演じる鳴海唯にインタビュー。第5話に向けての見どころや役についての思いを聞いた。

――まず、出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

「この歳で母親役を任せていただけることが光栄ですごく感謝しています。それと同時に、私がママに見えるのか不安もありました。でも、娘の美々役を演じる磯村アメリちゃんが、クランクインの時から私のことをママと呼んでくれて、関係性を作りにきてくれたのですぐに打ち解けることができました。また、私的に友達のようなママがいいなと思ったので、アメリちゃんとお話しをする時は、子ども扱いせずに1人の人間としてしゃべることを意識しています。そうすることで、自然と親子に見えてくるのかなと思っています」

――ご自身の役どころについて、どういった人物だと捉えていますか?

「さや美は、主人公のほこ美とは正反対の性格で、恋愛においてはクズ男に数々引っかかってきました。その経験値みたいなものから、お姉ちゃんを助けることもあり、破天荒に見えるようで割としっかり者なのかなと。また、シングルマザーで8歳になる娘がいるので、子供に対する愛情深さみたいなものは、人一倍持っていると感じています」

「あのクズ」鳴海唯、演じるさや美に共感「玉森(裕太)さんが本当にまぶしい」

――さや美を演じる上で意識している部分はありますか?

「現役ギャルではなく元ギャルなので、そこのあんばいが難しく、監督と最初のキャラクター作りとしてルックスからまずたくさん話し合いました。昔やんちゃをしていた時の名残を髪のインナーカラーで表しています」

――お芝居で意識されているところはありますか?

「私が思うギャルは、“小さいことは気にしない、曲がったことは嫌い”という、やんちゃに見えて実は心(しん)が通っているイメージなので、そのマインドを一番大事にしながらお芝居しています。あとは、リアクションが大きかったり。海里と会った時の反応は、特にばかっぽくて面白いです(笑)」

――さや美を演じていて、共感できたところを教えてください。

「明るいところや家族思いなところはすごく共感できました。さや美は、その日起きたことを寝たらどうにかなるだろうと思って生きているタイプですが、人の気持ちを誰よりも考えていて、案外気にしいなんじゃないかなと感じています。そこは自分のパーソナルな部分と近いです」

――現場の雰囲気についてもお聞かせください。

「クランクインが、第1話でお母さん(明美/斉藤由貴)とさや美がそれぞれクズ男に振られて泣いているところを、ほこ美が助けるシーンでした。そのお芝居の段取りを見た岡本(伸吾)監督が、『あ! もうこれでいける!』と言ってくださって、私たちも意図的では全然なかったのですが、監督的にすごく家族に見えたと。そのひと言で『大丈夫かもしれない!』と自信になりました。家族というものを意識的に作ろうともせず、3人と美々が集まると自然にそういう空気になって、いいシーンがたくさん撮れています」

「あのクズ」鳴海唯、演じるさや美に共感「玉森(裕太)さんが本当にまぶしい」

――奈緒さんの印象はいかがですか?

「奈緒さんは、お会いする前から勝手に穏やかで大らかなイメージがありました。お会いしてみると思っていた通りで、それ以上に愛情深いオーラがだだ漏れでした。意外だったところは、奈緒さんはゲラで、めちゃくちゃ笑ってくださいます。『私、面白くなったのかな』と勘違いするぐらい(笑)。奈緒さんが笑うと本当に現場が明るくなりますね」

――奈緒さんと一緒にお芝居をしてどんなことを感じますか?

「奈緒さんと対面していると、心がつながる瞬間が家族のシーンや大事なシーンで何度もありました。お芝居はもちろん前提にありますが、その向こう側に奈緒さん自身が持っている人としての温かさみたいなものを感じます」

――それでは、玉森さんの印象はいかがですか?

「玉森さんは、とても柔らかい方で気さくにお話ししてくださいます。アメリちゃんが、玉森さんのことを透き通った肌とブロンドヘアから、王子さまではなく白馬のようだと、エリザベスと呼ぶんですよ(笑)。お芝居でも、さや美が玉森さん演じる海里を見て『まぶしい~』と言うシーンが何度か出てきますが、玉森さんが本当にまぶしいので、演じる上で苦になることなく自然な演技をすることができました。とても笑えるシーンになっています」

「あのクズ」鳴海唯、演じるさや美に共感「玉森(裕太)さんが本当にまぶしい」

――他に注目して見てもらいたいところはありますか?

「斉藤さん演じる明美ママがスナックで昭和の歌謡曲を歌うシーンは見どころです。チャーミングな体の動きもすごくかわいいいですし、明美ママに群がる男性たちと、それを冷めて見ているさや美のシーンは本当に面白いです。この時代にやっていいのかと。タイムスリップした気持ちで楽しんでいただけると思います!」

――今作はボクシングを通して辛いことからも這い上がっていく物語ですが、そういう時の鳴海さんの乗り越え方はありますか?

「私がへこたれそうになった時は、昔お芝居を一緒にした俳優の先輩や、プロデューサーさんからいただいた温かいメッセージを読み返します。『大丈夫、大丈夫。自分の周りには声を掛けてくださる方々がいるんだから、不安にならずに自信を持ってやろう!』と自分を奮い立たせています」

――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします!

「ラブコメ作品ではありますが、恋愛だけでは収まらない青春や、家族愛を感じられる新しいラブコメになっています。火曜10時枠を楽しみにしてくださっている方はもちろん、普段見ていない方も楽しんで見ていただけると思います。ヒューマンとラブ、ファイティングが詰まりに詰まった、飽きるシーンがないほど見ごたえのある作品になっていますので、後半も楽しみにしていてください!」

「あのクズ」鳴海唯、演じるさや美に共感「玉森(裕太)さんが本当にまぶしい」

【番組情報】
「あのクズを殴ってやりたいんだ」

TBS系
火曜 午後10:00~10:57

【プロフィール】
鳴海唯(なるみ ゆい)
1998年5月16日生まれ。兵庫県出身。近年の主な出演作は、大河ドラマ「どうする家康」(NHK総合ほか/2023年)、「Eye Love You」(TBS系/24年)、「君が獣になる前に」(テレ東系/24年)、映画は「熱のあとに」(23年)、「赤羽骨子のボディガード」(24年)など。

取材・文/N.E



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