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ゴルフアニメ「オーイ！とんぼ」第2期出演の石川由依が挑む緊迫の試合シーンとは？2024/11/15 16:30

　2024年4～6月期に放送されて人気を博したテレビアニメ「オーイ！とんぼ」。その第2期が、11月17日からBS松竹東急で放送される。高校生となり、熊本での生活をスタートさせた天才ゴルフ少女の大井とんぼ（声・はやしりか）。自由奔放なゴルフでコースを攻略していくとんぼに対し、1つ年上の実力者・音羽ひのきも決死で応戦する。このひのき役で声の出演をする石川由依に、作品にかける思いを聞いた。

――「オーイ！とんぼ」第2期への出演が決まった時、どんなお気持ちでしたか？

「第1期を放送した後すぐに再放送されて、また間も開けずに第2期が放送されると聞いて、それだけ人気がある作品なんだなと思いました。再放送も視聴率が上がっているそうで、最初に放送された時よりどんどん人気が上がって、見てくださる方も増えているみたいです。そんな作品の第2期に参加できるのは、とてもうれしかったです」

――石川さんは「オーイ！とんぼ」の第2期から入られましたが、現場の雰囲気はいかがでしたか？　

「アフレコ現場に初めて行った時、とんぼ役のはやしりかちゃんとイガイガ（五十嵐一賀）役の東地宏樹さんがいらっしゃったんですね。第1期の時は割と少人数で行われていたそうで、第2期になってキャラクターが増えたので『こんなに人が多いなんて、違う作品みたい』と、逆にお二人が委縮しているような雰囲気でした。本当に新しいキャラクターが多いので、第1期からの雰囲気をもらいつつも、新たな気持ちで作っていこうというムードがありましたね」

――アフレコでのエピソードがありましたらお聞かせください！

「ひのきの出番は、ほぼ試合のシーンなんですね。のどかなシーンは最初の頃しかなくて、ほぼ戦っているので、思った以上に疲れます（苦笑）。試合のシーンは、すごく緊迫感があるんですよ。音響監督さんから『絶対に気持ちで負けるな』と言われていて、常に挑んでいく気持ちで演じています。挑まないと怒られちゃう（笑）。そこは私がほかの作品でやっている“戦闘シーン”と似ているかもしれないです。たとえば試合のシーンでとんぼが型破りなプレーをした時、ただ驚くだけだと一般人になっちゃいます。やはりプロの世界ですから『常に分析と挑む気持ちを忘れるな』と言われています」

――今回演じられる音羽ひのきは、どんなキャラクターだと思いますか？

「ひのきは小さい頃からずっとゴルフを続けてきた子ですが、私も小さい頃から劇団に入ってお芝居という一つのことを長く続けてきました。大人になってから（芝居の世界に）入ってくる方もたくさんいますが、そういう人たちのエネルギーの強さ、無邪気さ、初々しさから刺激をもらえたり、逆にちょっとうらやましく感じるところは、ひのきと共感できます。逆に分からない点は、お父さんがあれだけ厳しいのに、よくぶれずに真っすぐに育ったなと。私だったら、ちょっとひねくれちゃうかもしれない（笑）。それだけひのきは真面目にゴルフに取り組んでいる子なんだなと思います」

――ひのきは先輩キャラだけど、悩んだり苦しんだりする場面も多いんですね。

「はい。とんぼや（安谷屋）円（声・喜多村英梨）より1年先輩ではありますが、円や（栗須）エマ（声・井上麻里奈）さんはすごく大人な考えを持っていますし、とんぼはとんぼで自分を持っているので、彼女たちに比べると気持ちの面では定まっていない部分や迷いもたくさんあるのかなって。ある意味、一番人間味があって、見ていて応援したくなるキャラだと思います」

――ひのきとご自身とを比べて、似ているところはありますか？

「言わなきゃいけないことがあっても、『今言ったら迷惑かな』とか考えちゃって言い出せなかったり……そういうハッキリできないところは似ていると思います。アフレコ中に『今、自分の中では失敗しちゃったかも。OKは出たけど、少し気になるから、もう1回やりたいと言おうかな。でも今迷惑かな……』みたいにずっとモヤモヤしちゃって。それで言う時もあれば言わない時もあります。そういう感覚、すごく分かりますね」

――石川さんは、今までゴルフをされた経験は？

「なかったです。子どもの頃、ゴルフが大好きだった祖父に連れられてパターゴルフをやったことがありますが、その程度ですね（笑）。全く知識もなくこの作品に入ったので、セリフに出てくるゴルフ用語などは、その都度調べてメモしています。そもそも『何であんなにたくさんクラブを使うんだろう？』と思っていたんですよ。今回初めて知りましたが、（クラブは）14本も必要なんですよね。だから、それよりもずっと少ない本数で試合するとんぼはすごいらしいです！」

――では、何かスポーツをしていましたか？

「スポーツではないけど、ダンスなどはやっていました。楽しみながらやっていたので、大変だと思ったことはないです。そこはとんぼと同じで、自分の好きなことは大変だと思わないんですね」

――この作品に出演されて、ゴルフをしてみたいと思うようになったんでしょうか？

「そうですね。まず東京にいると、大自然の中に行く機会もなかなかないですよね。なので、大人の方たちが大自然の中に行ってゴルフをして、ご飯を食べて大浴場でゆっくりするという話を聞いて『確かにいい趣味だな』と思います。先日たまたま父と話していた時に、父も昔少しゴルフをやっていたことがあったと知りました。なので、いつか一緒に行けたらいいなと思っています」

――石川さんの考える「オーイ！とんぼ」の魅力はなんでしょうか？

「元々ゴルフは身近なものではなかったので、知らないことがたくさんありました。そんな私がゴルフ用語やルールはもちろん、クラブの数が重要だとか、風を読まなきゃいけないとか、帽子が必須だとか、知らなかったことを知れて面白かったです。試合中のプレイヤーは相手のプレーを見て自分の方向性を決めたり、いろんなことを考えながらプレーするんですよね。ゴルフがこんなにも頭を使うんだと知らなかったので、衝撃でした」

――作品を通して、ゴルフの奥深さ、面白さを知ることができたということですね！

「本当にそうです。元々ゴルフをやられている方も、セオリーと全く違うとんぼのプレーを見れば、きっと新しい発見もたくさんあると思います。さらに第2期になって仲間やライバルが増えて、それが刺激になって『自分も負けたくない』と思う、そんな人間ドラマも面白いと思います」

――今後の展開として、視聴者の方に注目してほしいポイントはありますか？

「第2期の後半では、ひのきがミスしてしまったことをずっと抱えて試合を続けるシーンも出てきますし、また円やエマさんら優勝に向かって真っすぐ進む子たちの影響を受けて、ひのきも成長していきます。ひのきは多分お父さんが正しいと思い込んでいて『頑張らなきゃ』という気持ちもあると思いますが、周りのみんなを見ていて『本当にこれでいいのかな？　私は本当にゴルフが好きでやっているのかな？』という迷いも出てきます。また、ひのきとしては『これが正しい』と思ってきた道をとんぼによって崩されてしまい、不安になったりもします。だからこそ『自分を否定したくない。負けたくない』という気持ちが芽生えて、それによって成長していくんですね。自分の“好き”が分からなくなっていたひのきが、自分に素直になってゴルフに取り組めるのか？　正しい気持ちを取り戻せるのか？　というところも、この作品の魅力の一つになってくると思います。そこに注目していただきつつ、この試合で誰が優勝するのか、皆さんもドキドキしながら見守っていただけたらうれしいです」

――ありがとうございます！

取材／TVガイドWeb編集部・水野幸則　文／水野幸則　撮影／為広麻里

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