竹内涼真が目指す「シン『龍が如く』」とは? 「TV Bros.12月号 龍が如く特集号」発売2024/10/31 12:00
「TV Bros.2024年12月号龍が如く特集号」が本日10月31日に発売された。
このたび、大ヒットゲーム「龍が如く」シリーズを実写化したAmazon Original ドラマ「龍が如く ~Beyond the Game~」がPrime Videoで世界配信され、同号の表紙を竹内涼真・賀来賢人が飾っている。共演する河合優実や武正晴監督のインタビューや、ほかにない人物相関図などを掲載し、本作の舞台裏に迫りつつ、複雑なストーリーを解説する特集となっている。これまで見たことのない、「シン『龍が如く』」が始動するにあたり、同号では主人公・桐生一馬を演じる竹内と、彼の運命を左右する幼なじみ・錦山彰を演じる賀来の対談が実現。舞台裏に迫る熱い対談の一部をお届けする。
冷酷な裏社会だけではない、家族の愛の物語を描く
――竹内さんが脚本を一気に読んで感動し、監督にすぐ電話したという話は既に広く知られています。お風呂で読んだという、脚本をめぐる話を教えてください。
竹内 「台本を読むタイミングに、僕はこだわっているんです。義務になるのが嫌なので、『今、読みたい』というタイミングで読むようにしています。今回はそれが、たまたまお風呂で。ちょうど一つの作品が終わる前日の朝、急に読みたくなって。そうしたらもう止まらなくて、興奮して武監督に急いで電話しました」
賀来 「確かに読むタイミングってありますよね。僕も、急に読みたくなる瞬間が来ます。初めて読む時はとにかく集中しないといけないので、『今だ!』っていう瞬間を僕も待ちます。タイミングを間違えると、面白いものでも、そう思えなくなっちゃう時もあったりするので」
竹内 「そうなんです、自分のコンディションで読み方が変わるから。今回は、とにかく面白かったです! 初めて読んだ時から今もですが、僕は本作をヤクザや裏社会を描くことが中心の物語ではなく、家族の愛の物語だと思っているんです。血のつながらない家族が本当の家族になれるのか――という。実の親から愛情をもらって育ってこなかった者たちが、どうやって愛を求め、神室町という場所に戦いに行くか。本作はそういう部分がちゃんと描かれているので、新しい『龍が如く』ができたという自負があります」
賀来 「僕は読んだ時、物語のスピード感がすごいとまず思いました。1995年と2005年の時代を行ったり来たりする、その見せ方も面白かった。キャラクターについても、視聴者が少しずつ追いついていける作りになっていて、構成がとてもしっかりした台本だと思いました」
――先ほど「本作は家族の愛の物語」という話がありましたが、やはり桐生、由美、錦山とその妹ミホという4人の関係性が物語の肝ですよね。
竹内 「はい。やはり幼少期に親からもらう愛情の影響は大きいと思うんです。でもこの4人はそのパズルが一つないし二つ欠けていて、どこかに隙間が空いていた。そういう部分を一生懸命、血のつながっていない家族同士で埋め合っている。大人になっても互いに求め、互いに埋め合いながら、いいバランスで生きていくんだな、というのが演じる上でも軸となりました。常に4人同士、何かをぶつける対象もそこしかない、ということは常に強く意識していましたね」
賀来 「錦には妹のミホがいますが、他は血のつながりがない中でヤクザという組織に入り、神室町で過ごすことで4人おのおのの人生が切り開かれていく。それまで一緒のレールを歩いてきたけれど、それぞれの人生ができ、少しずつ歯車が狂っていく――。そんな4人の関係性は、自分の意識上でも、ストーリーにおいても、とても大きかったです。だからその部分を丁寧に演じなければならなかったし、ある意味、一番集中したところです。ただ、意外と4人一緒のシーンは少ないんですよ。だから一緒のシーンでは、頑張ってコミュニケーションを取った記憶があります」
――4人が現場にそろうとメチャクチャ盛り上がったのではと、由美役の河合さんに伺ったところ、「常に現場には異様な緊迫感があった」とお聞きして驚きました。
賀来 「あれ、そうでした(笑)? 年が上だから俺たちに気を使っていたのかな!? 僕の記憶では、まったくそんなことはなかったんだけど……(笑)」
竹内 「例えば何かテーマがあったら、それについて4人で話したり、たまに盛り上がりましたよね(笑)。“異様な緊迫感”と感じたのは多分、現場の熱量が原因だと思います。僕らは力が入っていたわけではなかったのですが、現場の熱量が相当高かったので、気を抜くとのまれる感じは確かにありましたから」
賀来 「だから、そんなふうに見えたのかもしれないね。やっぱり物語も男くさい世界だし、ちょっと俺たちの配慮が足りなかった!」
竹内 「申し訳ない! しかも時々、白ライオンみたいな唐沢(寿明)さんが現れて(笑)。あんなに髭の生えた唐沢さん、初めて見ましたよ!」
言葉数の少ない錦山を演じる上での苦労、最も大変だったという「指詰めシーン」についてなどさらなる対談の模様や、澤村由美役の河合優実、武正晴監督の本作にかける意気込み、ストーリーを徹底解説する人物相関図などの特集は「TV Bros.2024年12月号龍が如く特集号」をご覧ください。
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