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内野聖陽が「ゴールドサンセット」の主役に。おかしな振る舞いをする謎の老人を熱演2024/10/24 17:30

内野聖陽が「ゴールドサンセット」の主役に。おかしな振る舞いをする謎の老人を熱演

 内野聖陽が、WOWOWで2025年放送・配信スタートの「連続ドラマW ゴールドサンセット」(日曜午後10:00、第1話無料放送)で主演を務めることが決定した。

 本作は、白尾悠氏による同名小説が原作。大森寿美男氏が監督&脚本を務め、後悔、追憶といった人生の機微を描く。内野が演じる謎の男をはじめ、心に傷を抱えた人々が、人生を見つめ直す姿に感涙するヒューマンドラマだ。

 主人公は、古いアパートに住む謎の老人・阿久津勇(内野)。1人で大声を上げたり、おかしな振る舞いで隣人の女子中学生にも不審がられる始末だが、次第にその振る舞いの理由と、彼の過去が明らかになっていく。

 一方、阿久津が出会う心に傷を負った女子中学生、彼女が出会う人生崖っぷちの中年女性に始まり、過去の職場でのトラウマを抱える女性、大切な人に優しいうそをつき続ける青年など、どこかに生きづらさを抱える人々がやがて不思議な糸に操られて、劇団「トーラスシアター」との出会いを通し、一つの物語に結び付けられていく。

 劇中に登場する劇団「トーラスシアター」は、演出家・蜷川幸雄氏が晩年に力を注いだ、参加資格は“55歳以上”という劇団「さいたまゴールド・シアター」にインスパイアされたもの。阿久津役の内野をはじめ、豪華出演陣が人生の機微を演じる。登場人物の悩みとシンクロする、劇中に登場する戯曲のセリフも見どころとなる。

 夕日が沈む瞬間の、美しさとはかなさを切り取ったような、老若男女の人生再生の物語に胸が熱くなる。阿久津や人々が悩んだ末に見つけ出すそれぞれの人生の意味とは、そして阿久津の隠された過去とは一体!?

 このたび解禁された特報映像からは、謎の男・阿久津の過去が垣間見える。そんな阿久津を演じる内野は本作について「これは、シニア世代のきらめくような瞬間がオムニバスのようになった作品です」と話し、「僕に課された役は、若い頃に犯した過ちから、まさに地獄の淵からはい上がろうとしているような男。シェイクスピアの『リア王』に自分の人生を重ね合わせ、シニア劇団で演じることで、人生の許しを乞おうとしています。非常にタフな精神のいる役だなと感じました」と説明した。

 加えて「演劇一本を立ち上げるパワーが必要な作品で、なんという挑戦的な話だろうと思いました。人生を一度諦めているような人物で、リアを演じることでしか、外界と接点を持てなくなっているような役なので、生きたいという思いを心に秘めて、人と交わらない緊張感が大変でした。自分は生きることを許されていないと自認している男で、リアを演じ切ることで、贖罪(しょくざい)を果たそうとしている。こういう野心作は初めてで、なかなか大変でした。しかし、本当の演劇のように稽古を日々重ねてくださったので、シニア劇団が本当に自分のコミュニティーのように感じられるところまでなれたのはうれしかったですね」と撮影の苦労を明かした。

 また「原作はありますが、シナリオ化が大森さんなので、いろいろなシーンの要求がはっきりしている反面、とても深いイメージに基づいて演出されるので、理想が高く、期待に応えられたかどうか。でも感動的なシーンはたくさんあります。普通のプロが毎晩演じる公演というより、役者を辞めた人間が一夜限りで演じる一世一代のもので、なおかつそれが、自分の罪の贖罪になっていく、そこが難しかったところです」と撮影を振り返り、「さまざまなシニア世代の生き直し、再生していこうという思いが、時に切なく美しい話だと思います。また、演劇というものの効用が改めて問い直されてもいいと思えるような話だとも思います」とコメントしている。

 原作の白井氏は、映像化に際し「喜び10%、疑心90%くらいでした。一般的に映像化はまず実現しないと聞いていたので、ぬか喜びになるのが怖かったのです。監督・脚本が大森寿美男さん、主演が内野聖陽さん、製作がWOWOWさんなんて、素直に信じるには豪華過ぎます」と喜んでいる様子。

 出来上がった作品を見て「素晴らしい俳優さんたちによって登場人物たちが“生きて”いるさまに大興奮です! 小説にあまり登場しないキャラクターを含め、皆が一筋縄ではいかない人間味にあふれていて、映画的な映像と相まって、本当に見応えのあるドラマでした」とうれしそう。加えて「私のように、普通の中高年たちが織り成す深い人間ドラマが見たい方、演技派俳優たちの競演が見たい方、シェイクスピアや演劇全般が好きな方、これは私たちが待っていたドラマです! 少し違う展開のある原作小説と併せ、ぜひ最終回までご覧ください」とメッセージを寄せた。

 そして、監督&脚本を担う大森氏は「まず白尾悠さんの素晴らしい小説を読んで、これは他人事ではないと思いました。表現と日常の親和性のようなものが描かれていて、しかも、演劇という特殊な世界に関わる人の話でありながら、それはすべての人に当てはまることを浮き彫りにされていました。これを映像化できることに喜びを感じ、表現と共に生きるわれわれにとっては、その存在価値を問われたようにも思え、全身全霊をかけた作品にすることを覚悟しました」と話している。

 主演の内野については「ある1人の人間、1人の役者の一生を描くにあたって、幅広い年齢を演じ、奥深い人の強さや弱さを体現できるのは内野聖陽さんしかいないと即座に思いました。これまでの経験から、揺るぎない信頼をもって、シェイクスピアという高い壁にも立ち向かい、共に悩み、共に闘うことで、ようやく、この作品は成立すると思っていました。その期待以上に、内野さんは阿久津の人生を生き抜いてくれました」と絶賛している。

 さらに「これは、有名な物語の世界をめぐりながらも、ささやかな日常を必死に生きる、どこにでもいる人々の物語です。内野さんだけではなく、さまざまな人が主役といえるこの物語で、それを表現するのに理想的な素晴らしいキャストに集結してもらえました。その一人一人の魅力を伝えることが、そのままテーマになると信じ、最強のスタッフと創り上げました。ご期待ください」と呼び掛けている。

【特報情報】


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