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WOLF HOWL HARMONY、“応援歌”がテーマの新曲「ROLLIN’ STONES」で新境地見せる2024/10/19

　LDH史上最大規模のオーディション「iCON Z ～Dreams For Children～」のファイナリストであるGHEEとHIROTOに、同オーディションの第二章から参加し、コーラスグループ・DEEP SQUADとしても活動中のRYOJI、SUZUKIを加えた4人組ボーカル＆ラップグループ・WOLF HOWL HARMONY。

　さまざまなライブやイベントへの出演、タイでの活動をはじめ、昨年リリースした2ndシングル「Frozen Butterfly」の表題曲が大ヒットドラマ「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」（テレビ朝日系／2024年）の主題歌を務めるなど、日本国内のみならず世界各国へとその歌声を届け続けている。

　そんな彼らが、10月10日に配信シングル「ROLLIN’ STONES」をリリース。同楽曲に込めた思いや注目してほしいポイント、オープニング主題歌を務める土ドラ「バントマン」（東海テレビ・フジテレビ系）の印象などを聞いた。さらに、2024年の思い出エピソードなども…！

――プロ野球選手の第2の人生を描くドラマ「バントマン」のオープニングを務める「ROLLIN’ STONES」ですが、初めて聞いた時の印象はいかがでしたか？

SUZUKI　「ラップから始まり、ロックサウンドにキャッチーなメロディー、ストレートなリリック…と、僕らの楽曲としては新鮮だなと思いました。それと同時にエモさのようなものも感じて。この曲を聞くと、2010年以前の邦ロック、それこそアニメ『メジャー』（NHK Eテレ）の主題歌『心絵』を聞いていた時と同じような感覚に陥るんです」

GHEE　「基本的にはゴリゴリだけど、サビではポップさも感じられる楽曲になっているよね。あと、僕もスーくん（SUZUKI）同様に、昔のアニメの主題歌や平成の邦ロックを彷彿とさせる楽曲だなと思いました」

RYOJI　「僕の第一印象はド直球応援歌。そして、僕らの代表曲の一つになる、楽曲を聞いてくださる方の幅が広がるような1曲だなと。初めて聞いた時からすごくワクワクしましたね」

HIROTO　「今までの僕らにはなかったテーマの楽曲が加わったので、ライブパフォーマンスとしても新しい見せ方ができると思います。『バントマン』を通していろいろな方に聞いていただけるのが楽しみですし、たくさんの方の背中を押せたらうれしいです」

――楽曲内において、ご自身のアピールポイントは？

SUZUKI　「サビです。今回そこまでキーが高くないので、いつも通りに歌ってしまうと応援歌にしてはおとなしく聞こえてしまうかも…と思い、試行錯誤しながらレコーディングしました。プロデューサーからもいろいろなアイデアを頂く中で、最終的に桜井和寿（Mr.Children）さんの発声にヒントを得て。桜井さんはどのようなキーでもご自身らしさがあり心に残りますし、力強さを感じますよね。そういう部分を参考にしつつ、今までにやったことのない歌い方に挑みました。また、一切ビブラートを使っていないので、歌詞もストレートに聞こえるんじゃないかなと思います」

RYOJI　「僕は『ビビっててもOK　主役の宿命だろ』というパートです。僕自身も新たなことに挑戦する時は不安になるのですが、そこで足を踏み出せる人だけが主役になれる、といつも言い聞かせていて。このフレーズに共感している僕が『ビビっててもOK　主役の宿命だろ』と問いかけることで、より皆さんの背中を押せるんじゃないかなと思っています。『ビビってんじゃねえよ！』ぐらいの勢いと思いを込めました」

HIROTO　「僕はサビの後半ですね。自分の得意なキーよりも少し下なのと歌詞も強めなので、自分の特徴を生かしつつ、喉を絞るなど歌い方を工夫しています。また、『ぶつかる事から逃げた今日より 震えた足で飛び込む明日にHooray』という部分にも思い入れがあって…。僕が学生の頃に悩んでいた時、お世話になった方から似たような言葉を掛けてもらい、そのおかげで今の自分があるんです。そんな僕だからこそ伝えられるものがあると思うので、その部分もぜひ注目していただけたら」

GHEE　「僕は冒頭のラップを担当しているのですが、まずここで聞いてくださった方の心を引き寄せたいと思いながら歌っています。曲の頭って、その曲を続けて聞こうと思うか思わないかが決まる大切な部分だと思うので。言葉を立てて聞きやすいようにしているのと、伝えたい思いをそこにがっつり込めています。『このままじゃ終われねぇ』という部分は、特に自分の感情とリンクするものがありましたね」

――同楽曲が土ドラ「バントマン」のオープニングに決まった時の心境は？

SUZUKI　「僕自身野球をやっていたので、野球を取り扱う作品に音楽で携われることがすごくうれしかったです。バントというのはいわゆる主役ではないプレーで、それがテーマの一つというのも面白いなと思いますし、一度挫折した選手が新たに自分の居場所を見つけていくというストーリーがアツいなと。ドラマの放送がすごく楽しみです（※取材時は放送スタート前）」

GHEE　「早く見たいよね。僕ら4人ともこれまで何度も挫折を経験しているので、そういった部分は主人公と重なるところもあるのかなと。共感できる部分が多く、学べることも多そうだなと思いました」

――SUZUKIさんはLDH内の野球チームにも所属していますよね。SUZUKIさんは野球のどんなところに魅力を感じていますか？

SUZUKI　「どのスポーツもそうだと思うのですが、ワンプレーで流れがガラッと変わるところです。野球はずっと走っているわけではないので、時にまったりしているスポーツにも見えるかもしれないのですが、その分一球に懸ける集中力がすごくて。一球の重さこそ野球の面白さだと思います。なので、試合が終わった後に『今日全然ボール飛んで来なかったな』とか『打てなかったな』と思っていても、気づくとどっと疲れが来るんです」

――同作で主人公・柳澤大翔役を演じる鈴木伸之さんは皆さん同様にLDH所属ですが、これまでに交流は…？

SUSUKI　「何度かお会いしたことはあるのですが、がっつり絡ませていただいたことはないので、これを機にお話ししたり、接点を作れたらいいなと思っています」

RYOJI　「もし可能なら、TikTok撮らせていただきたいよね？」

SUZUKI　「それができたらありがたいね。しかも、僕も名前がスズキなので、勝手に親近感を感じていて…」

RYOJI　「同じスズキでも名字と名前では違うような…。鈴木瑠偉（KID PHENOMENON）もそうだけど、無理やり巻き込まないでね（笑）」

SUZUKI　「うーん…。これからも巻き込んでいきたいと思います！（笑）」

――劇中の大翔同様に皆さんも挫折を経験されたということですが、そこからどう立ち上がってきたのかを教えてください。

SUZUKI　「僕は挫折ばかりでうまくいったことの方が少ないなと思うんですけど、音楽は自分で選んだ道ですし、失敗は成功につなげるための材料と考えるようにしています。僕は5年前にオーディションを受けてLDHに入ったのですが、それまでも数えきれないほどオーディションに落ちていて。僕自身、諦めが悪いのもあるのですが、成功するまでとにかくやることが大事だと思っています」

RYOJI　「僕は周りの方の存在が大きかったです。挫折するまでの過程でできた同志や仲間が言葉を掛けてくれたり、助けてくれたり…。その中で新しいことが見えて、達成するためのコツが見えてくるといいますか。僕自身、人情には厚く、義理堅い方だと思っているのですが、周りの方を大事にすること、環境にしっかり感謝をすることもキーかもしれないですね」

HIROTO　「僕は小学生から高校3年生までサッカーをやっていたのですが、一度行き詰まった時に休む時期を作ったんです。その時に友人がGENERATIONSさんのライブに誘ってくれたのですが、それがアーティストを目指すきっかけになって。それまでサッカーしか見えていなかったのが、休んだことで視野が広がり、いろいろことに目を向けられるようになった。それが今の自分につながっているので、悩んだ時は一度止まってみてもいいのかなと思います」

GHEE　「僕はこれまで本当に挫折ばかりなんです。学生時代にはサッカーで挫折し、アーティストを目指してからも挫折して。『お前には無理だよ』と周りから止められたり、ライブハウスで歌っていても『何で音楽やっているの？』と言われたり…。でも、自分を信じ続けていましたし、お金がない時も音楽には妥協しなかった。自分を信じて、やりたいことには妥協しない、という部分は曲げなかったです」

――LDHが仕掛ける総合エンタテインメントプロジェクト「BATTLE OF TOKYO」（以下：BOT）の初参加をはじめ、タイでのライブイベント出演など、今年もさまざまなステージを踏まれてきた皆さんですが、特に思い出に残っていることは？

RYOJI　「僕は『BOT』です。LDHの伝統的なプロジェクトに参加できる喜びはもちろん、先輩方と大きなステージでコラボレーションできる機会はなかなかないので、すごく気合いが入りましたね。男同士のバトルということで、もうリハーサルの段階からバチバチにやらせていただいて。リスペクトを込めて、これまでの『BOT』に忠実に作り込んでやることができましたし、先輩方の背中からたくさんのことを吸収できたという意味でも印象に残っています」

GHEE　「『BOT』はもちろんですが、僕はタイでのライブですね。おそらく僕らのことを知らないお客さんばかりだったのですが、皆さんめちゃめちゃ笑顔で楽しそうにノってくださり、本当にのびのびと歌うことができて。日本とはまたバイブスが違い、今までの活動では見えなかったものが見えた気がしています。今まではいかにいいパフォーマンスをするかというところに目を向けていたのですが、それを前提に、まずはお客さんを楽しませた者勝ちなのだなと。そういう意味では価値観が一つ変わりました」

――HIROTOさんは、「BOT」にて憧れの先輩である中島颯太さん（FANTASTICS）と2人で歌唱するシーンもありました。

HIROTO　「颯太くんはアーティストを目指すようになってからずっと憧れの存在で、リリースイベントに行ったり、グッズや写真集を買い集めていたぐらい、いちファンとして応援していた方。そんな方と一緒に歌わせていただくというのは誰しも経験できることではないですし、今まで生きてきた中で一番不思議な気持ちになった瞬間でした。今も現実味がないのですが、この思いは絶対胸にとどめて、いつか自分も誰かに憧れてもらえる存在になれるように頑張ろうと思っています。ただ、颯太くんのことは今でも絶対に“先輩“という目では見られなくて…ずっとファンですね。慣れることもなくて、いつどこでお会いしても緊張します」

――最後に、今後の目標や活動における注目ポイントがあれば教えてください。

SUZUKI　「来年3月に1stアルバム『WOLF』のリリースを控えているので、まずそこに向けて『LDH LIVE EXPO 2024』をはじめとするイベントの出演、リリースイベントなどを通し、さらに皆さんと盛り上がっていきたいと思っています。そして、僕らはまだ単独ライブをやったことがないので、ライブツアーをやるのがまず一番の目標かなと。今後も進化を続ける僕らについて来ていただけたらうれしいです」

取材・文／片岡聡恵　撮影／蓮尾美智子

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