松重豊「おいしいものを見つける冒険の旅が始まりました」。あの五郎さんが帰ってきた！「孤独のグルメ」がついにSeason6へ突入2017/04/22

　ついに「孤独のグルメ　Season6」（テレビ東京ほか）が始まりました！　4月7日放送の第1話の大阪出張編でも、早速深夜の飯テロがさく裂。お好み焼き定食に、焼きそばに、タコネギ、串カツまで…ツイッターでも、「五郎さん、どれだけ食べるんだ!!」と話題になっていましたね（笑）。

　視聴者の皆さんも待望していた「孤独のグルメ」。いよいよSeason6に突入しましたが、主人公・井之頭五郎を演じる松重豊さんご自身は、どのように感じられているのでしょうか？　率直なお気持ちをおうかがいしてみました。

── あらためてSeason6まで来て、どう感じていますか？

「Season6ということよりも、まず最初にこのドラマの企画をいただいた時に『誰が見るの？』っていうのは、ずっと感じていました（笑）。ただおじさんが淡々とご飯を食べているだけで、それにちょこちょこっとモノローグを入れて出来上がったものを視聴者の人がどう楽しむのか、正直分からなかったんですね。で、Season6をやっている今、自分自身もまだ分かっていないところがあるんですよ。どこが面白いのかなって（笑）。ただ、僕ではなく出てくる料理が主役で、それがおいしくなければ成立しないドラマだと思っていて。スタッフが血眼になって『この料理はどうだ？』『辛さはどうだ？』と探してくれたお店で、僕は極限状態までおなかをすかせた状態で撮影に臨んで、その時に食べる一口は『本当に美味しいな』って思いますね。幸福なひと時です。そこをドキュメンタリーのように画面に刻みつけていただければと思いますね。それで5年間やってきたので、そこに対して積み重ねていくということよりも、最初にやったことがただ続いているような気がしますね」

── 「孤独のグルメ」スタッフとつくり上げてきたチームワークはいかがですか？

「井之頭五郎はお酒が飲めない設定なんですが、スタッフは本当に飲んべえだらけなんです（笑）。僕も『飲んべえが飲むためのつまみでメニューを選んでいるんじゃないか』って、散々文句を言ったことがあったですけど。本当にお酒が好きなので、第1話の大阪での撮影の時も毎晩飲み歩いていましたし。とにかく、最初はスタッフも照明部1人、録音部1人というように、10人くらいで始めたドラマだったんですけど、だんだんスタッフさんの予算もついてきて人数もだいぶ増えてきまして。みんな一緒になってお酒を飲んでワイワイやって5年たって振り返ると、“番組”という形の家族が出来上がっていて本当にありがたいですね。その人たちに支えられて『うまいだろ？』って言われたら、本当においしく食べるしかないなって思いますね」

── ずばり、Season6の見どころを教えてください！

「気負うことも何もないんですよ。僕、この間“オワコン”という言葉を聞いて、このドラマにぴったりだなって思ったんですけど（笑）。視聴者の方が『もう終わってもいい』って思っても仕方ないくらい、マンネリもマンネリで。毎週毎週どこに向かえばいいんだろうっていう気持ちです。ただおいしいものというのは、本当に尽きることがないんで、それがある限り『なんとか形を変えてでもできるのかな』と、何となくぼんやりしながらやっています。Season6までいくと、お店の数も70件ですか。僕らがやれることは限りがあると思いますが、ただおいしいものをどこまで見つけることができるかなという冒険の旅が始まったなと思っています」

　松重さんが「“番組”という形の家族」と語られるほどスタッフのチームワークがバッチリだからこそ、こんなに愛されるドラマができるんですね。Season6では、どんなおいしいものを見せてくれるのか、とても楽しみですね！

　4月28日放送の第4話では、五郎がけがをした知り合いを見舞うため、東京・東大和市駅へ。そこで、知り合いの中学生の息子の「肉が食べたい！」との発言に影響を受け、焼き肉モードに。ちょうど焼き肉店を見つけ、入店して見たメニューは珍しい“アゴ”というもので!?　果たしてどういう部位なのでしょうか？　それにしても焼き肉とは、また飯テロの匂いがぷんぷんします…。皆さん、金曜深夜に一緒におなかをすかせましょう！（笑）