今までにないような衝撃的な始まり方――「はじりこ」犬飼貴丈&林芽亜里インタビュー2024/11/06
犬飼貴丈さんと林芽亜里さんがダブル主演を務める連続ドラマ「初めましてこんにちは、離婚してください」がMBSドラマ特区枠にて11月7日より放送スタートします。今作は、2021年に「電子コミック大賞2021」女性部門賞を受賞し、小説&コミックス累計180万部を突破したあさぎ千夜春氏の原作による大人気作品を実写ドラマ化したものです。
京都で千年以上の歴史がある、旧家の令嬢・結城莉央(林)は見知らぬ相手と16歳という若さで愛のない政略結婚をさせられます。夫となったのは、IT界のイケメン社長・高嶺正智(犬飼)。毎年莉央の誕生日に贈られる五千万円、いわば“お金”だけの関係です。その後、互いの顔も知らず、話すこともなく10年の月日がたったある日、莉央は上京を決意し、初対面の夫に「初めましてこんにちは、離婚してください」と“離婚”を申し出ます。しかし夫の高嶺は、初めて見た妻に思いがけずひかれ、「離婚しない!」と宣言。一刻も早く「離婚したい」妻と「離婚したくない」夫の前代未聞の恋愛攻防戦が勃発。どん底の関係から始まる溺愛ピュアラブストーリーが展開します。
TVガイドWebでは、IT界のイケメン社長・高嶺を演じる犬飼さんと、旧家の令嬢・莉央を演じる林さんにインタビュー。役作りでこだわった点や、共演者とのエピソードなどを伺いました。
――はじめに役柄を教えてください。
犬飼 「高嶺は、大企業のCEOとして全てを仕事に捧げてきた男性です。莉央と一方的に政略結婚をしたものの、それを忘れて放置していましたが、莉央と出会ったことで自分の中に眠っていたさまざまな感情が徐々に現れ、人間味が増していきます」
林 「莉央は、日本画が大好きな26歳の令嬢。16歳の時に父が決めた政略結婚をさせられ、父や祖母の介護などで自由に生きられなかったつらい過去を持っています。令嬢ということで世間に出たことがない分、子どもっぽいところがあったり、スマホを持ったことがなかったり…とお嬢さまですが、とても真っすぐな性格で、高嶺と出会ってからは気持ちがどんどんオープンになっていくという喜怒哀楽にあふれた女の子です」
――出演のお話を聞いた時の心境をお聞かせください。
犬飼 「キュンキュンさせる役を演じたことがなかったので、新鮮な気持ちで現場に臨めることに感謝しました。同じMBS制作のドラマ『完璧ワイフによる完璧な復讐計画』という作品ではクズな不倫夫の役を頂き、今作では激甘な役を頂けたので、『イメージとしてはプラマイゼロにできるかな』なんて自分の中で思っています(笑)」
林 「(出演が)決定した時はとてもうれしかったです! 18歳の私が26歳の莉央を演じられるのかという不安もありましたが、『決まったからには全力で頑張ろう!』と、クランクアップまで全力を尽くしました」
――脚本や原作を読んでの感想をお願いいたします。
犬飼 「当時はクズの不倫夫役を演じていたので、甘いラブストーリーに振り切るのは大変だなと思いながら原作を読ませていただきました。そして、今作は衝撃的な2人の出会いから始まるところが肝なのかなと。お互い正反対の気持ちから距離を縮めていく2人の心の機微がとても繊細に描かれていて、本当にすてきな作品だなと感じました」
林 「犬飼さんもおっしゃったように今までにないような始まり方で、『どういうふうにお話が進んでいくのかな』と、ワクワクしながら一気に読み切ってしまいました。キュンキュンする面もありつつ、キャラクターが持つ過去だったり、悩みだったり、葛藤だったりが描かれているので、私自身もいろいろな感情を持つことができて、とても楽しかったです」
――お二人は今回が初共演ということですが、撮影をする前の印象と、撮影を終えてのお互いの印象を教えてください。
犬飼 「初めてお会いした時は、今年で19歳とは思えないような大人っぽさを持っている方だと感じました。撮影を通していくと、26歳を演じているからなのか、それがより増していった印象です。でも、たまに見せる19歳の等身大の顔もあって、さまざまな顔を持つ女優さんだなと思っています」
林 「初対面はすごくクールな方だなという印象でした。撮影を重ねるにつれて、サラッと自然にいろいろなことを教えてくださったり、気遣ってくださったり、紳士な方だと思いました。第一印象とのギャップはなく、すてきな方です」
――撮影で大変だったことや、役作りで意識した点などをお聞かせください。
犬飼 「高嶺は仕事モードの時と甘いモードの時の振れ幅が大きいキャラクターなので、コントラストがはっきり出るように意識しながら演じました。どこまでキャラクターの味を出していいのか監督の反応を伺ったり、本番前に『この高嶺は気持ち悪い感じで演じてしまって大丈夫ですよね』と確認したり(笑)、細かい調整を現場でさせていただいたことがとても印象に残っています。一歩間違えれば本当にただの気持ち悪い人になってしまったり、出さなくてもいいものが出てしまったりするので、常に気を付けながら自分なりに考え、より丁寧に高嶺を作っていきました」
林 「実年齢と役年齢が離れているということもありますが、莉央は子どもっぽい一面もあるので、そのさじ加減が難しかったです。子どもっぽい部分はあるけれど、全てをそれにしてしまうと26歳の経験値ではなくなってしまうので。撮影中、監督との合言葉は『26歳を忘れずに』でした。セリフの言い方、声の強弱、間の開き方でだいぶ大人っぽく見えたり、勢いをつけ過ぎても子どもっぽくなってしまったり、セリフの言い回しを常に気にしながら撮影に臨みました」
――犬飼さんにお伺いします。IT界の若き帝王を演じる上で、参考にした人など具体的な演技プランはあったのでしょうか。
犬飼 「高嶺はいろいろな業務を並行してできる人物なので、その見え方がちぐはぐにならないよう、動き方やそのスピードなどを意識しました。参考にした人物は、スティーブ・ジョブズ氏ですかね。高嶺もジョブズ氏と同じように服に頓着がないイメージがあったので、彼に近かったのかなというのが頭の中に残っています」
――莉央の存在が入ってくるようになってからの高嶺を表現する上で、イメージしたことを教えてください。
犬飼 「あらゆることを完璧にやってきたけれども唯一恋愛だけは欠けていて、初めて本気で人を好きになった高嶺は、好きな人のことを考えながら何も手につかなくなるティーンの恋愛のようなイメージで演じさせていただきました」
――林さんは、日本画を描く女性の役ということで、絵と向き合う上で準備したことなどはありますか?
林 「日本画の先生に絵を教えていただく機会がありました。その日からスケッチブックと鉛筆を家に持ち帰って、日本画を描いてみたり、鉛筆や筆の持ち方などを勉強したり…。私が絵を描くシーンがたくさん出てくるのですが、1本線を引くだけなのに手が震えてしまうなど苦労しました。あとは所作だけでなく、日本画を描く時の気持ちを先生に教えていただき、その気持ちを大事にしながら撮影に挑みました」
――また、林さんは今作が初のキスシーンということで、撮影はいかがでしたか?
林 「いろいろ予習をしていったものの、どうなるのか想像もつかないので、犬飼さんに全てを丸投げする気持ちで挑ませていただきました(笑)。なので、犬飼さんのおかげですてきなシーンになりました。今は、自分のキスシーンを放送で見るのはどんな気持ちなんだろうとソワソワしています(笑)。 いろいろなことを経験させていただいて、大変充実した撮影期間でした。監督やスタッフさん、共演者さんたちにいろいろなことをたくさん教えていただいたので、本当に感謝しています」
――共演者の皆さんとのエピソードも聞かせてください。
犬飼 「西垣匠くんが演じる雨宮翔平は、一緒に事業を立ち上げて二人三脚で頑張ってきた相棒的ポジションの役だったということもあり、 近い距離感でたくさんお話しさせていただきました。なので、本当の親友のような関係でいられたことがうれしかったです。西垣くんはスマートで達者な方で、現場でもたくさん助けられました。とても頼もしかったです!」
林 「日本画の師匠である設楽桐史郎先生役の高橋光臣さんは、オフの時間でも昔から一緒にいるような雰囲気を出してくださっていたので本当の師匠のようでした。なので、アトリエでのシーンや、先生に相談するシーンでも、安心して莉央を演じることができました」
――ご自身が演じたキャラクターの好きなところを教えてください。
犬飼 「高嶺は数カ国語を話せるということで、シンプルにうらやましいです(笑)。勉強だったり社会のことだったり、頭が良くてハイスペックなところが非常に好きですね」
林 「莉央の真っすぐな部分や心(しん)をしっかり持って行動しているところにひかれます。日本画がずっと好きで、日本画に支えられて生きてきた女の子で、その“好き”を試行錯誤して自分に取り込んでいる姿もとてもすてきだなと感じました」
――もしご自身が演じたキャラクターと1日過ごすとしたら何をしたいですか?
犬飼 「ものすごくお金持ちなので、自分の知らない豪華なご飯屋さんに連れて行ってもらいたいです。鉄板焼きや懐石など、朝も昼も夜も思いつく限りの高級なお料理をごちそうになりたいです(笑)」
林 「ご飯を食べたり、ショッピングに行ったり、女子会のような雰囲気を楽しみたいです。撮影で着た多くの衣装が私好みなものばかりで、きっと好きなファッションが莉央と一緒なのかなと(笑)。一緒にお洋服を選びながらショッピングを楽しみたいですね」
――ご自身が演じた役以外で気になったキャラクターを教えてください。
犬飼 「莉央の家に古くから仕えてきた元家臣で、幼なじみの税所羽澄(髙松アロハ/超特急)ですね。常に木刀を携帯して練り歩き、それだけ見るととんでもないキャラクターですが、その裏には莉央に対しての思いがあってこそなので。見たままの飛び抜けているキャラクターが好きなので羽澄はお気に入りです。自分で自分のこと下僕と言ってしまうところも面白いですよね」
林 「私も、羽澄と黒瀬友哉(山中柔太朗/M!LK)がとても気になりました。羽澄も社長という立ち位置ですが、劇中では彼のビジネスシーンが出てこなかったので、働いている時はどういう羽澄になるのかなと。美術商である黒瀬については、過去には何があったのか…というところも気になるポイントだなと思っています」
――最後に、番組を楽しみにしている皆さまへメッセージをお願いいたします。
犬飼 「冒頭から『いきなり終了?』という衝撃的な始まり方ですが、そこから2人の距離がどのように縮まっていくのか、ぜひご注目ください。今年一番キュンキュンできる作品になっていると思いますので、どうぞお楽しみに!」
林 「考えさせられるようなシーンや、それぞれの登場人物に感情移入できるようなところも丁寧に描かれている作品なので、とても響く部分があると思います。最後まで目の離せない展開をぜひお楽しみください。あと、莉央は優しい色合いの絵を描くことが多く、個展のシーンなどで彼女の描いた絵が出てくるので小道具などにもご注目いただけるとうれしいです」
――ありがとうございました。お二人が演じる高嶺と莉央の掛け合い、楽しみにしています!
【プロフィール】
犬飼貴丈(いぬかい あつひろ)
1994年6月13日生まれ。徳島県出身。O型。2012年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。主な出演作に「仮面ライダービルド」(テレビ朝日系/17~18年)、「絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男」(テレ朝チャンネル1/21年)、「ひともんちゃくなら喜んで!」(ABCテレビ・テレビ朝日ほか/23年)、「僕らの食卓」(BS-TBS/23年)、「完璧ワイフによる完璧な復讐計画」(MBS・TBSほか/24年)、映画「ぐらんぶる」(20年)などがある。
林 芽亜里(はやし めあり)
2005年11月5日生まれ。石川県出身。B型。16年に「ニコ☆プチ」でモデルデビュー。19~22年に「nicola」の専属モデル、22年には最年少で「non-no」の専属モデルを務める。24年に「先生さようなら」(日本テレビほか)で女優デビューを果たし、今作にて初主演(W主演)を務める。
【番組情報】
「初めましてこんにちは、離婚してください」
11月7日スタート
MBS 木曜 深夜0:59~1:29
テレビ神奈川 木曜 午後11:30~深夜0:00ほか
※地域によって放送日時は異なります
※MBS放送後、TVerにて1週間無料見逃し配信
取材・文/山本恵代(TBS・MBS担当) 撮影/蓮尾美智子
(犬飼)ヘア&メーク/加藤ゆい(ヘアメイク フリンジ) スタイリスト/松下洋介 衣装協力/シューズ¥29,480(a.k.a.C.a.k.a vintage 問い合わせ先:https://www.instagram.com/a.k.a.c.a.k.a_vintage/ ) その他 スタイリスト私物
(林)ヘア&メーク/中軍裕美子 スタイリスト/加藤千尋 衣装協力/アンテプリマ、ヴイエー ヴァンドーム青山、Create Clair、Seivson、ダイアナ銀座本店
【プレゼント】
犬飼さん、林さんのサイン入り生写真を各1名にプレゼント!
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犬飼さん:https://x.com/TVGweb/status/1853981174219338130
林さん:https://x.com/TVGweb/status/1853981448262558051
【締切】2024年12月4日(水)正午
【注意事項】
※ご当選者様の住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
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