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「民王R」池井戸潤と対談した遠藤憲一が「役者人生のなかで一番大変」とポロリ2024/10/11

「民王R」池井戸潤と対談した遠藤憲一が「役者人生のなかで一番大変」とポロリ

 10月22日にスタートする、テレビ朝日系の連続ドラマ「民王R(たみおうあーる)」(火曜午後9:00、初回は拡大スペシャル)の原作者・池井戸潤氏が撮影現場を訪問し、主演・遠藤憲一との対談も実現した。

 本作は、2015年7月期に金曜ナイトドラマ枠にて放送した、遠藤・菅田将暉のW主演による「民王」の続編。池井戸氏が2010年に発表した同名小説を初めてドラマ化した前作では、現職総理大臣・武藤泰山(遠藤)とおバカな息子・翔(菅田)の心と身体が入れ替わるという前代未聞の大珍事を、時にシニカルに時にハートフルに描き、空前絶後の人気を博した。続編となる「民王R」では、再び総理大臣の座に就くことになった泰山がまたしても入れ替わりの事態に見舞われることに…。しかも今度の入れ替わり対象はなんと全国民。毎話、総理大臣が国民の誰かとRandom=ランダムに入れ替わってしまうという奇想天外なストーリーが展開していく。

 果たして泰山の入れ替わり相手は誰なのか? そしてこの騒動は誰が、何の目的で仕掛けたのか――再び未曾有の事態に巻き込まれる泰山の運命や、いかに…? 大橋和也なにわ男子)、あの山時聡真溝端淳平満島真之介岸部一徳といったフレッシュ&個性的な新キャスト、そして前作からの続投となる金田明夫山内圭哉を迎え、装いも新たにReboot=再起動する「民王R」。

 現場に到着した池井戸氏は、さっそく撮影セットを見学。さらに、本編撮影に臨んでいた遠藤、大橋、あの、金田らと合間に談笑する場面もあり、撮影現場の雰囲気を楽しんでいる様子。「何度も同じシーンを撮り直すドラマ制作の現場は、頭が上がらない」と感心する池井戸氏は、「民王R」の世界観を満喫し、現場を後にした。

 その後は場所を移し、遠藤との対談が行われた。【入れ替わり対象は全国民】という本作のコンセプトに、「予想していたより何倍も大変! 役者人生の中で今、一番大変かも…」と打ち明けたのは遠藤。「9年ぶりに『民王』をやるって聞いて、大好きなドラマだったのでマジ! 面白そう! と思って参加したんですけど、想定以上に毎回いろんな人と入れ替わるので、じわじわ大変さを感じ始めているところなんです」とその奮闘ぶりを吐露。

 小説「民王」で総理大臣との“入れ替わり”を発案していた池井戸は、「総理大臣が誰かと入れ替わることによって初めて気付くことがあると思うし、“誰と入れ替わるか”っていうのが今作『民王R』の肝になるんじゃないかな」と推察。すると遠藤も「今回、いろんな人と入れ替わっていくのに、毎回必ずテーマがあるんです。例えばお年寄りだったり、女性だったり、子どもだったり…。社会的な意味とかも感じながら、たまにホロっとしたり、楽しみながらも考えさせてくれるようなドラマになるんじゃないかな」と、今作が持つ“意味”についても力強く語った。

 本作では、9年ぶりに《インスパイア》という形で「民王」の新しいストーリーが展開していく。ドラマ化の話を聞いた時は「本当にやるの!?」と思ったという池井戸氏も、「(プロデューサーもキャストも)すごく本気なので、いいドラマができると思います」と太鼓判を押す。「クリエーターの方々が想像力を発揮して自由に作れるのであれば、“書いた通りにやれよ”というのではなく、やりたいようにやってもらって、それで日本の映像文化を底上げできるようなドラマになることを期待しています」とした上で、「前作は深夜枠だったので、すごく遊んでいましたけど、今回はゴールデン帯なので、どこまでけしからんドラマを作れるのか、これはテレ朝のドラマ制作の方々の胆力が試されているなと思います(笑)。自分の作品というよりは、客観的に楽しもうと思って、大信頼して、お任せしています!」と期待を寄せていた。

 そんな池井戸氏の言葉を受け、「池井戸さんの作品は、根底には必ず社会問題がある。そこがガツンとありながら、道をそれていく面白さが真骨頂だと思うんです。その中でも特に弾けているのが『民王』。池井戸さんが作ってくれたその原型は壊れていないと思う」と遠藤。「今は周りの人たちの意見を宝物にしながら撮影に臨んでいます」と話し、「監督やプロデューサーと話しながら、クタクタになりながら、壁にぶつかりながら一生懸命やっていくっていう感じ。総合力ですね、今回は」と、撮影現場のチームワークの良さもうかがわせた。

 対談中、何度も「楽しみだ」と繰り返していた池井戸氏。氏が構築した「民王」の世界観を、9年の時を経て再び映像化する「民王R」が、令和のこの世の中にどんな世界を見せ、どんなメッセージを発信していくのか、期待がかかる。


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