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【トピックス】ニュースやワイドショー番組の見られ方を視聴ランキングで考察2024/10/04

今回のトピックス

ニュース・報道・情報・ワイドショー番組のリアルタイム視聴ランキングベスト20

今回は、ニュース・報道・情報・ワイドショーの番組を取り上げる。報道・情報番組重視の考え方は1990年代以降大きく進行し、局によって多少の差はあるが、現状ゴールデンタイムを除いたほとんどの時間帯で生放送体制が定着している(それ以前は、ほぼすべての局で毎日2~3時間にわたって、ドラマやアニメが再放送されていた)。

ニュースの中で生活情報が扱われるようになったり、いわゆるワイドショーが政治の話題を扱ったり、報道番組と情報番組の境界があいまいになってきたのもその動きに拍車をかけている。

ここで、2024年9月16日~9月22日のニュース・報道・情報・ワイドショーの「リアルタイム視聴ランキング ベスト20」を見てみよう。

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順位 番組タイトル 放送局 ポイント (%)
1 シューイチ MLB初!大谷翔平52HR・52盗塁!!大記録の秘密を里崎智也が解説(9/22) 日本テレビ 100.0
2 報道ステーション 大谷異次元の51-51達成…栗山&松坂が緊急生出演(9/20) テレビ朝日 95.5
3 情報7daysニュースキャスター 大谷記録どこまで!?史上初「52-52」達成(9/21) TBS 83.1
4 ZIP! 米賞史上最多18冠達成の快挙!真田広之舞台裏(9/17) 日本テレビ 82.1
5 めざましテレビ(9/17) フジテレビ 79.9
6 サンデーモーニング 自民総裁選で泥仕合?/大谷5050の背景/斎藤知事次の一手(9/22) TBS 79.5
7 真相報道バンキシャ! 行方不明10人超…記録的豪雨で被災地は/大谷また記録更新(9/22) 日本テレビ 75.2
8 NHKニュース おはよう日本(関東甲信越)(9/18) NHK総合 74.4
9 every. 3連休最終日…休み明けは猛暑復活へ/トランプ氏ゴルフ中に暗殺未遂か(9/16) 日本テレビ 72.9
10 NHKニュース7 地価上昇/訪日客増加などで(9/17) NHK総合 72.4
11 Mr.サンデー(9/22) フジテレビ 69.1
12 サンデーステーション(9/22) テレビ朝日 63.7
13 NNN ストレイトニュース(9/22) 日本テレビ 62.5
14 羽鳥慎一モーニングショー(9/16) テレビ朝日 61.5
15 ニュースウオッチ9 不信任案に斎藤知事は/襲撃された日本人学校の男児が死亡(9/19) NHK総合 60.8
16 NHKニュース おはよう日本 自民総裁選・立民代表選の動き(9/17) NHK総合 60.7
17 news zero 夜の新橋駅前火事で騒然/踏切近くの道路に1mの穴/中秋の名月(9/17) 日本テレビ 59.5
18 ニュース(9/21) NHK総合 57.9
19 イット! ヤマハ発動機社長が娘に刺される/エミー賞「SHOGUN」が快挙(9/16) フジテレビ 57.5
20 ウェークアップ 渦中の斎藤知事に聞く!辞職か議会解散か…問題の核心に迫る(9/21) 日本テレビ 57.1

局別では日本テレビが7本。うち3本が月~金の帯で、土・日が4本とバランスが取れている。次がNHKの5本。4本が月~金の帯である。TBSが上位に2本送り込んでいるが、どちらも週に1度の番組で、帯のレギュラーはランクインしていないのが分かる。

ほとんどの時間で生放送体制を敷いているということは、テレビが24時間の報道対応をとっているということである。そして、それは視聴者がそれを求めたという証拠でもある。平成以降大きな災害が続いたことや、小泉政権以降政治がテレビを積極的に利用し始めたことなど、理由はいくつかあるが、中でも大きいのが2001年のイチローメジャーデビューだろう。それ以降、今の“大谷翔平フィーバー”に至るまで、MLB(メジャーリーグベースボール)をはじめとした海外スポーツへの関心が大きく高まった。

この週は大谷選手の“50-50”(50ホームラン、50盗塁)達成への期待が各番組の数字を伸ばしているのが如実に分かるが、記録が達成されるのはいつも日本時間の早朝から午前中だ。記録が達成されると情報番組がすぐにあとを追う。

今週はほかにも真田広之主演のドラマ「SHOGUN 将軍」がエミー賞18冠を獲得するというニュースもあった。台風や地震などでもニュースの注目度は上がる。“テレビの特性を生かす”という意味でも、生放送体制の長時間化は視聴者のニーズにこたえたものだった。

だが、実はここにもう一つ問題があって、「U49」(13~49歳の男女)に限ると、「シューイチ」「ZIP!」「めざましテレビ」以外の報道情報番組は全くランクインしていない。特にNHKのニュースや「報道ステーション」はほとんど見られていない(逆に65歳以上になると、「サンデーモーニング」を例外としてほぼNHK一色で、「ZIP!」や「めざまし」はほぼ見られていない)。台風7号が接近して総合で5位に入った8月18日の「ニュース7」でさえベスト20にすら入っていないのである。

ここ20年のもう一つの大きなニュースといえば、08年のi-phone日本発売である。もはやテレビでしか知ることのできない生の情報はあまりなくなってきた。何事も一概には言えないが、テレビの第一の強みは生放送だというのは本当だろうか? テレビの未来は別のところにあるのではないかという気が、少ししている。

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文/武内朗(たけうちあきら)

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

 【ランキングデータについて】

ランキングデータは、関東138万台を超えるREGZAの視聴データを基に、テレビの利用状況(家族での視聴や個人で視聴しているかなど)やユーザーの性別・年齢などの属性に、政府統計による世代別人口やテレビ保有率を加味した番組ごとの「推計視聴人数」を算出し、TVガイドWebが独自にランキング化したものです。
※各ランキングデータは、地上波放送とBS放送を合わせて集計したものです。
※ランキング集計期間には、集計日当日の翌日AM5:00までの番組を含みます。
※数値は1位を100とした場合の比率となります。

■テレビ視聴ランキング
・リアルタイム視聴ランキングベスト20 → 放送時刻に視聴した推計視聴人数が多い番組の20位分を掲載。
・録画再生視聴ランキングベスト20 → 録画された番組を視聴した推計視聴人数が多い番組の20位分を掲載。

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・ドラマ番組ベスト20(リアルタイム視聴+録画再生視聴の合算)
・バラエティー番組ベスト20(リアルタイム視聴+録画再生視聴の合算)
※「リアルタイム視聴」と「録画視聴」を合わせた、合計推計視聴人数の多い番組をジャンル別に20位分を掲載。 多様な視聴形態を加味したうえで、本当に多くの人に見られている番組が分かるランキング。

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出典元:TVS REGZA株式会社 テレビ視聴データ“TimeOn Analytics”

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