【今月のSPOTLIGHT】Vol.11 チョン・ヘイン2024/09/29
見た目も中身も完璧なおとなりさん
現在、「となりのMr.パーフェクト」が話題沸騰中のチョン・ヘイン。幼なじみ同士の男女の恋模様を描く本作で、彼が演じているのはタイトルにある“となりのMr.パーフェクト”。見た目も中身も完璧で、仕事もできる建築家のスンヒョを好演している。
「海街チャチャチャ」を大ヒットさせたユ・ジェウォン監督&脚本家シン・ハウンの再タッグも話題となっている「となりのMr.パーフェクト」のはじまりは、そんなスンヒョのおとなりさんとして育った女性・ソンニュ(チョン・ソミン)の帰国から。スンヒョ同様、ソンニュもまた優秀な人で、アメリカに留学した後、世界的な大企業に勤めていた。ところが、公私順調で結婚も控えていたはずのソンニュが突然スンヒョの前に。再び顔を合わせることになった2人は、“ああ言えばこう言う”なやり取りを繰り広げ、大人になった今となっては触れられたくない過去もつつき合いながら、新たな歴史を刻み始める。
“あれ? この2人、仲悪いの?”と思わせておいて、実は今も昔もソンニュを誰よりも理解し、思いやっているのがスンヒョという人。仕事も結婚もやめ、突然帰国したことをソンニュが親に責められる時も、その理由が徐々に明るみになっていく時も、なんだかんだでスンヒョは彼女のそばにいる。何せおとなりさんなのでトラブルやピンチの時に駆け付けてくれるほどフットワークが軽く、それでいてウダウダと無駄話がしたいな~なんて時にもすぐそこに。とは言え、スンヒョはスンヒョで売れっ子建築家だけに仕事も忙しく、悩みも多いのだけど。スンヒョとソンニュ、それぞれの内面を見つめ、その成長を丁寧に描きながら、2人の関係につなげていく作り手の手腕も光る。
ブレーク作とも言える「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」では、主人公の年上女性とロマンスを繰り広げる青年を演じ、“理想の年下彼氏”と言われたチョン・ヘイン。「となりのMr.パーフェクト」はそんな彼のラブコメ初挑戦作とうたわれているものの、ロマンティックな演技がはまるのは疑いようもないところ。ユーモラスな演技でちゃめっ気を見せることも忘れず、胸キュンもあれば、しんみりした瞬間も訪れる作品世界を軽快に泳いでいる。ちなみに、高校時代を振り返る回想シーンも自ら演じているのだが、現在36歳なのに制服姿もさほど違和感なし。もちろん、スンヒョの今を等身大の魅力で演じる姿がかっこいいのは間違いなく、2024年の彼は“理想のおとなりさん”で決まり!
【プロフィール】
チョン・ヘイン(Jung Hae-In)
1988年4月1日生まれ。韓国出身。「あなたが眠っている間に」(2017年)で人気を博し、「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」(18年)にソン・イェジン共々主演。以降の主演作に「ある春の夜に」(19年)、「D.P. -脱走兵追跡官-」(21、23年)、「スノードロップ」(21年)、「コネクト」(22年)などがある。
【番組情報】
「となりのMr.パーフェクト」(全16話)
Netflixで独占配信中
文/渡邉ひかる
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