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「40万キロかなたの恋」千葉雄大の驚きの演じ方とは!?「勝手に“プレー”みたいに想像するのが好きなんですよね(笑)」2020/07/22

「40万キロかなたの恋」千葉雄大の驚きの演じ方とは!?「勝手に“プレー”みたいに想像するのが好きなんですよね(笑)」

 千葉雄大さんが人間嫌いで超面倒くさい性格の宇宙飛行士・高村宗一を演じるドラマ24特別編「40万キロかなたの恋」(テレビ東京ほか)が、いよいよ7月24日からスタートします! 地球と約40万km離れた月周辺で宇宙船にたった1人で長期滞在している宗一は、AI(人工知能)のユリ(声・吉岡里帆)との生活を満喫していましたが、地球にいる元恋人の鮎原咲子(門脇麦)とモニター越しに再会したことをきっかけに生活が一変。まさかの人工知能も巻き込む三角関係に発展してしまう史上最長の超遠距離恋愛作品です。コロナ禍でさまざまな撮影の制約があることを逆手にとった、テレビ東京らしい斬新なドラマとなっています。

 今回、主人公の宗一を演じる千葉さんを直撃取材。演じる役柄についてや、憧れの“宇宙飛行士”になれた感想、そしてあの有名なハリウッド映画を想像しながらの撮影裏話まで明かしてくれました!

―――“人間嫌いの宇宙飛行士”という役柄を聞いての感想を教えてください。

「まず、お話をいただけてうれしかったです! 役作りにおいては、宗一に限らず、皆さんが人と接するにあたって『わずらわしいな』と感じる部分があると思うのですが、なんで彼がそうなったのかを意識して台本を読み込みました。宗一のような生き方もあると思うので、それはそれで否定はしないですが、その上で彼がどう考えるのかという部分を全4話で見ていただけたらなと。あと、宗一は宇宙に1人で滞在していますが、人工知能のユリとの関わりや、地球にいる『JAXIS』のみんなとのやりとりも見どころかなと思いました」

――宗一は宇宙一面倒臭い男ですが、ご自身の中で宗一と似ている部分や、逆に違うと感じる部分はありますか?

「宗一は発した言葉に対してとげとげしさがあって理詰めをしますが、僕もムッとした時にそういう態度を取りがちなので…そういった部分は共通しているかもしれないですね(笑)。逆に違うと感じるのは、人に何かを言いたい時の伝え方。宗一がどんな伝え方をするかはドラマを見ていただきたいのですが、僕の場合は、相手が自分の気持ちを分かってくれていると考えるのはおこがましいと思うので、人に何かを伝える時ははっきり言いたいです。そういうところは大事だなと思うので、宗一とはちょっと違うかな」

「40万キロかなたの恋」千葉雄大の驚きの演じ方とは!?「勝手に“プレー”みたいに想像するのが好きなんですよね(笑)」

―――千葉さんご自身も卒園アルバムに将来の夢として“宇宙飛行士”と書かれていたそうですね。今回ドラマの中でその宇宙飛行士になれて、いかがでしたか?

「通常、宇宙での任務というのはみんなで作業するものだと思うのですが、今回の宗一の任務は1人。宇宙で生活してその様子を伝えるという内容だったので面白かったですね。“宇宙が好き”という気持ちが一番にありつつ、人との関わりをわずらわしく思う宗一にとっては、宇宙ぐらい離れている方が心地良くて、有意義で。宇宙といいつつ、家にいるみたいな(笑)。宇宙服を着て船外活動をするシーンでは、特に宇宙飛行士という役を感じられたかなと思います」

――宇宙服を着られてみて、いかがでしたか?

「かなりの息苦しさがありました(笑)。本物のマスクは酸素が来て快適だと思うのですが、衣装のマスクは密閉されるのみなので。でも、僕は撮影現場で写真を撮ることはあまりないんですけど、宇宙服に関しては撮影をしましたね。スタッフの方が『これも付けましょう、あれもはきましょう!』『照明をちょっと暗くして…』とすごくやってくださったので『記念撮影なのに…』と申し訳なかったんですけど、うれしかったです(笑)」

――その写真は、ブログなどで披露していただけるのでしょうか?(笑)

「お出しできればと思います(笑)」

―――楽しみにしています! 撮影時は、三密を究極に避けたリモート撮影の上に、グリーンバックで行われたとのことで、大変だったのではないでしょうか?

「慣れるまでは難しいなと思う部分もありつつ…海外志向に切り替えてやったりしていました! 『もし自分が「アベンジャーズ」や「スパイダーマン」シリーズに出演できるようなことがあったとしたら、こんなふうにグリーンバックでの撮影になるだろうから、寂しいとか言ってられないな』って(笑)。想像力をつけなきゃと」

「40万キロかなたの恋」千葉雄大の驚きの演じ方とは!?「勝手に“プレー”みたいに想像するのが好きなんですよね(笑)」

――すごいですね! 撮影状況に順応されていたんですね。

「みんなそうだと思いますよ(笑)。順応してるかな? でも、余裕はなかったです。もちろんお芝居はちゃんとやるんですけど、勝手に“プレー”みたいに想像するのが好きなんですよね(笑)。例えば、コックピットに乗るシーンも全部CGだから、操縦席と椅子のセットしかないんですよ。で、ユリもいるから“これは『エヴァンゲリオン』に近いな”というような楽しみ方もしていましたね。余裕はなかったんですけど…楽しんでやった方がいいですもんね(笑)。あとは、グリーンバックでの撮影で緑色に囲まれていたんですけど、赤色を見るといいと聞いたので、祖母にもらったちりめんの赤いカードケースや赤ペンをかばんに入れていました!」

――他の作品でも、願掛けだったり関連したグッズを持ったりされるのですか?

「あまりやらないですけど、その作品や役にぴったりな曲がある時は聴いたりしますね。今回はなかったですけど(笑)」

――貴重な裏話をありがとうございます! 最後に、視聴者の皆さんへ向けてあらためてドラマの見どころを教えてください。

「最初は、宇宙でユリと生活している人間嫌いの宗一が、元彼女の咲子とリモート取材で再会したことにより繰り広げられる辛辣(しんらつ)なやりとりや、宗一がどういう人なのかという部分を楽しんでいただけたらいいなと思います。そして、物語が進むにつれて3人の三角関係が話の肝になってくるので、そこにも注目してほしいですね!」

「40万キロかなたの恋」千葉雄大の驚きの演じ方とは!?「勝手に“プレー”みたいに想像するのが好きなんですよね(笑)」

【プロフィール】

千葉雄大(ちば ゆうだい) 
1989年3月9日生まれ。宮城県出身。今年、大ヒット映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」で主演。映画「子供はわかってあげない」が近日公開予定のほか、前作に続き日本語吹き替え版で主演を務める「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」も2021年以降公開予定。オフィシャルファンクラブも運営中。

【番組情報】

ドラマ24特別編「40万キロかなたの恋」 
7月24日スタート 
テレビ東京ほか 
金曜 深夜0:12~0:52 
※地域によって放送日時が異なります。

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)



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