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【独占!】刑事役の町田悠宇「降り積もれ孤独な死よ」で感銘を受けた共演者とは?2024/09/01

【独占!】刑事役の町田悠宇「降り積もれ孤独な死よ」で感銘を受けた共演者とは?

 ひと気のない一軒のとある屋敷で13人の子どもの白骨死体が見つかった通称・灰川邸事件から、物語が動き出したヒューマンサスペンス「降り積もれ孤独な死よ」(読売テレビ・日本テレビ系)もいよいよ佳境!

 8月25日放送の第8話からは、2024年“現代編”が物語の中心に。最悪の結末を迎えた灰川邸事件から7年経ったある日、事件の生き残りである沖島マヤ(仲万美)が何者かに突き落とされて死亡。冴木仁(成田凌)は、マヤ殺害への関与が疑われている蓮水花音(吉川愛)を灰川十三(小日向文世)の故郷である蔵土村で見つけ、なんと自分と一緒に“逃げること”を提案するのです。そこへ顔に傷のある男が現れ、乱闘の末、冴木が押さえつけた男の口から「逃げろ、花音!」という言葉が発せられ、驚きの表情に。

 今回は、かつて冴木が勤めていた山梨県警富士山北警察署で、川相聡一警部(野間口徹)や五味明日香警部補(黒木メイサ)たちとともに働く部下・長谷川翼役を演じる町田悠宇さんに、ご自身の役どころや刑事役におけるこだわりなどを伺いました!

――展開が気になる本作ですが、台本を読んだ時にどんな印象を受けましたか?

「ドラマ出演の話をいただいてから原作を読んだのですが、原作はまだ連載中で、ドラマの後半はオリジナルなんです。だから、どんなふうに描かれているのかなと思いながら台本を読み進めたら、ストーリーがものすごく面白くて、どんどん引き込まれていきました。この作品は考察好きにはたまらない作品ですし、一気見したくなる作品だなという印象です」

【独占!】刑事役の町田悠宇「降り積もれ孤独な死よ」で感銘を受けた共演者とは?

――演じる長谷川翼はどんな役でしょうか。

「『灰川邸事件』から7年経った“現代編”で起きる事件を捜査をする刑事の役です。長谷川は真っすぐで、ストレートなキャラクターです。だからと言って、思ったことをそのまま言ってしまうタイプではなく、きちんと気も使うし、周りもすごく見ている。人間としていいバランスが取れている人物だと思っています」

――ご自身と長谷川の共通点はありますか。

「僕はバランスがあまりよくないので、全然違います(笑)。僕と掛け離れてるんですが、疑問に思うことに対してはうやむやにしないで、はっきりとさせたいという部分は自分と似ているかな」

【独占!】刑事役の町田悠宇「降り積もれ孤独な死よ」で感銘を受けた共演者とは?

――長谷川を演じる上で心掛けていることを教えてください。

「長谷川は話の中盤から登場する人物なので、富士山北署の刑事として、すでに出来上がっている刑事第1課の空気になじめるように心掛けていました。僕がふわふわしていて、浮いているように見えたら作品に迷惑がかかると思って、刑事としての説得力をめちゃくちゃ意識しながら演じました。でも、いわゆる刑事というようには絶対にならないようにしようという気持ちもあって…」

――それはどういうことでしょうか?

「“刑事”という職業を持つ人がしそうな所作や動き方をして『僕、刑事です!』という刑事のイメージをわざとらしくそのまま表に出したら、きっと冷めちゃうんじゃないかなと思って。ずっと刑事のままで常にピリッとしているわけではなくて、ナチュラルな時間がほとんどだと思うんです。もちろん、銃を構えてお仕事されている時は、ビシッとされてるでしょうが、そうじゃない時はいち社会人として、社会のルールや法律を守りながら、一人の人間として過ごしている。その普通の面を大事にしようと考えて、“刑事を演じる”という認識を自分の中でどれだけ省けるのかを意識しながら撮影に挑みました」

――刑事である前に一人の人間であることを大切にされていると。

「そうなんです。ほかにも、僕のセリフは『今こんな発見がありました』というような、分かりやすくてはっきりとした内容が多いので、セリフを言う時は声のボリュームはもちろん、しっかり心も作った上で発しようと心掛けています」

――長谷川は、「灰川邸事件」の犯人が鈴木潤巡査(佐藤大樹)であることが明らかになってから、配属された人物ですが、どんな気持ちで任務にあたっていたと思われますか?

「直接的な描写はありませんが、富士山北署内ではタブーとされている『灰川邸事件』について引っかかる部分があって、しっかり捜査した方がいいんじゃないかという刑事としての信念が長谷川にはあると思います。でも、五味さんや川相さんと一緒に動いていて、彼らの人となりも見ているから、事件を触りたくない心情も分かるし、できれば長谷川も言及したくない気持ちもある。ただ、第7話に『彼女(マヤ)は灰川邸事件の生き残りですよね』というセリフがあるんですけど、これは今の状況に対して『このままでいいんですか?』という、長谷川の本音が少し表現できたところだと思います」

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――長谷川の上司となる五味役の黒木さん、川相役の野間口さんの話が出てきましたが、お二人と共演されていかがですか。

「野間口さん、黒木さんお二人とも初めて今回共演させていただきました。野間口さんは言わずと知れた実力派俳優の先輩ですし、失礼な言い方かもしれませんが、僕の中では“お芝居モンスター”というイメージがありました。僕は野間口さんにどうしても役作りやお芝居について伺いたかったので、撮影の合間にいろいろ質問してしまいました」

――気になります! 言える範囲でお願いします!

「ものすごく簡潔な言い方にはなるのですが、突飛な何かということではなく、”ちゃんと” “しっかり” 準備するということです。それがあっての、表現の段階というか」

――ありがとうございます。では、黒木さんの印象はどうでしたか?

「黒木さんは、圧倒的な美貌の持ち主であり、繊細な表情がとてもすてきで感銘を受けました。また、セリフのトーンやボリュームはすごくナチュラルですが、セリフの大きさより大きく意思が伝わるというか。それはお芝居の技術やこつではなく、生きざまが投影されているんだと思います。これは先輩方皆さんに感じることですが。黒木さんの場合、心(しん)が強くて、ご自身の中での生き方や信念、哲学のようなものが確立されているからこそ、ああいうナチュラルの中でも意思がはっきり伝わる表現ができるんだろうなと。勝手な僕の分析で失礼だったら申し訳ありません(笑)」

【独占!】刑事役の町田悠宇「降り積もれ孤独な死よ」で感銘を受けた共演者とは?

――それでは、冴木役の成田さんとの共演はいかがでしょう。

「成田さんと吉川さんとは初めてで、今回はガッツリ共演というよりかは、一緒のシーンがあるという感じですが、成田さんは座長としてのたたずまいがすてきな方で、抜け感というか、世の中の皆さんが思っているような色気を感じました。第1話から第5話までは視聴者として作品を見ていた時に、成田さんはすごく説得力のある演技をされていると思ったんですけど、現場でお会いして、成田さんはお芝居に対してストイックで、セリフのトーンや技術的な面、マインドセットなど全ての精度がとても高くて、説得力が半端ないなと改めて思いました。撮影中でない時もすごくかっこよくて脱帽です。男が見てもかっこいい方です」

――物語もいよいよクライマックスです。これから注目してほしいポイントを教えてください!

「ストーリーも佳境に入り、容疑者もだいぶ絞られてきたので視聴者の方それぞれで、おそらく『この人が真犯人だ』という予想は立ってきているんじゃないかなと思いますが(笑)、果たしてそれはどうなのか。そしてなぜこういう事件が起きたのか、真相はなんなのか、もちろん最後には明らかになるのでそこを楽しみにして、引き続き見ていただけたらなと思います」

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【プロフィール】
町田悠宇(まちだ ゆう)

1988年8月9日生まれ。福岡県出身。映画「ロックンロール・ストリップ」(20年)で全国デビュー。大河ドラマ「青天を衝け」(21年/NHK総合ほか)に菊池平八郎役として出演、翌年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22年/NHK総合ほか)では、木曽義仲の側近・今井兼平役で2年連続大河ドラマ出演を果たす。映画やドラマなど、活躍の場を広げている。

【番組情報】
「降り積もれ孤独な死よ」

読売テレビ・日本テレビ系
日曜 午後10:30~11:25
※TVer、Huluにて見逃し配信あり

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【締切】2024年9月29日(日)正午

取材・文/TVガイドWeb編集部 撮影/蓮尾美智子



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