精神科医役の中村倫也「病が真ん中に」土屋太鳳と語る「Shrink」の意義2024/08/07
8月31日からNHK総合ほかで放送する「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」(土曜午後10:00)の会見が本日、渋谷のNHKで開催され、「精神科・ひだまりクリニック」の医師・弱井幸之助を演じた中村倫也と看護師・雨宮有里役の土屋太鳳が登場した。
物語の舞台は、弱井(中村)が新宿の下町で営む精神科医院「新宿ひだまりクリニック」。弱井は、患者たちの声を丁寧に聞き、症状に根気よく向き合うことで患者に希望を与える。初めて精神科で働くことになった看護師・雨宮(土屋)は、患者と真剣に向き合う弱井の姿を見つめ続けることで、精神科診療の奥深さに魅入られていく…。幅広い世代の方々の心に真っすぐ届く「見るカウンセリング」ドラマだ。
会見に登場した中村は「(僕が)主演だけど、主演じゃないドラマなんです。主は病と病に向き合う人で、そのことを多くの人に知ってもらうための作品。原作を読んで、この漫画を多くの人に知ってもらうために、ドラマとして間口を広げて届けるのはすごく意義のあることなんじゃないかな」と語り、完成した作品を一足先見た感想について「病が真ん中に来ているのはすごく新鮮でしたし、病にフォーカスしてほしかったのでうれしかったです。不思議な気持ちです。病をテーマに演じることは難しくて繊細で、すごくエネルギーがいることですが、各話のゲストの方々がしっかり準備して、モチベーション持って取り組んでくれたのが主演としてはすごくうれしくかったです。この作品が、意義のある、そして伝わるものになっているんじゃないかなと思います」と手応えを感じている様子を見せた。
一方、「自分の出ている作品を見るのが苦手で…」という土屋は、「自分の出演作を見ていると、反省ばかりが出てしまうのですが、そういった不安を、弱井先生が温かくて凛としたまなざしで包み込んでくれたので、たくさんの方の心を温かくする作品になると感じました」とコメント。
お互いの印象を印象を問われた中村は、「基本的に僕がベラベラしゃべっていたことが多かったのですが、(土屋さんは)すごく細かいことに気が付いて、物づくりする上でしっかり一つ一つを気にかけながら作る方だなと思いました」と褒め、土屋は「現場の空気と作品の空気をふわっと重ねて、溶け込んでいくように役に入っていくような方だと思いました。倫也さんの性格だったらもっと空気を壊すことはできるんだろうけど、患者さんのお芝居もあるので、空気を壊さないようにただその場に座ってシーチキンのおにぎりを食べて、突然歌いだすという…。そして、それに監督がのって…」と暴露すると中村は「十分空気ぶっ壊されてる(笑)」とツッコみ、会場の笑いを誘った。
続いて、演じるにあたって大事にしていたことを聞かれた中村は、「難しかったのが、医者としての患者さんとの距離感です。弱井が『患者の問題に踏み込みすぎなんだよ』と言われるシーンがあるのですが、弱井ほど患者に寄り添う精神科の先生は、実際にはいないみたいなんです。リアリズムと『こんな先生がいたらいいな』という理想と、精神医療で正解だとされてるもののバランスを常に探していました」と撮影を振り返り、土屋は「テレビなので、見てくださっている方々の疑問は、弱井先生には伝わらないけど、雨宮が『なんで?』と言うと先生が答えてくれるので、弱井先生と視聴者の架け橋になるつもりで臨ませていただきました」と視聴者に寄り添った役作りをしていたことを明かした。
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