【東京オリンピックを振り返って】レジェンド・飛板飛込の寺内健へ送られた拍手の大きな意味。ベテラン選手たちが力を保ち続けるために苦闘した1年に思いをはせる2021/08/08

スケートボードだけでなく、男子体操でも10代の選手が輝いた。19歳の橋本大輝と18歳の北園丈琉が団体総合銀メダルに大きく貢献。橋本は個人総合と種目別鉄棒でも金メダルに輝き、名実ともに“キング”内村航平の後継者となった。1年前、つまり、東京2020オリンピックが当初の予定通り開催されていたら、橋本は団体メンバーには選ばれていたかもしれないが、個人総合のメダル争いは難しかったはず。この1年での成長が、メダル獲得を可能にしたのだ。
一方、10代とは逆にベテランと呼ばれる選手たちにとっては、どう力を保ち続けるか苦闘した1年だったはず。そんな中、40歳で6回目のオリンピックに臨んだ男子飛板飛込の寺内健は、個人種目では2008年北京大会以来3大会ぶりに決勝まで進んだ。決勝では12人中12位に終わったものの、持ち味である美しいダイブで魅せた。最後の試技を終え、プールから上がった寺内に、会場の選手、関係者、報道陣が立ち上がって拍手を送った。名場面というと、どうしてもメダル獲得の瞬間ばかりが挙げられるが、40歳のレジェンドを心から称えるスタンディングオベーションも、長く語り継がれるべき名場面だった。
体操、飛込に限らず、どの競技も1年前に行われていたら、違った結果になっただろう。今大会で期待されたほど成績が残せなかったバドミントンも、1年前ならメダラッシュを実現できたかもしれない。「たられば」は禁物と承知しつつ、どうしても考えてしまうものだが、年月を経てから今大会を振り返ると、「たられば」が頭に浮かぶのだろうか、それとも美しい思い出だけがよみがえるのだろうか。2024年パリ大会が開催される時、その答えが出るだろう。
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