「100カメ」福島第一原子力発電所、極限状態の中での廃炉作業を観察!2024/08/13
NHK総合で8月19日放送の「100カメ」(月曜午後10:00)では、撮影交渉から2年4カ月、映像素材1000時間以上の長期取材で、東京電力福島第一原子力発電所の今を伝える。
オードリー(若林正恭、春日俊彰)がMCを務める「100カメ」は、気になる場所に100台もの固定カメラを設置して、その“場”に生きる人々の生態を観察するドキュメンタリー番組。
あの事故から13年、毎日およそ4千人が現在も廃炉作業にあたっている。今なお高い放射線量のなかで闘うのは、とび工、クレーン操縦士など、全国から集まった腕利きの職人たち。被ばくを極力抑えるため、スピーディーに、かつ安全に作業を進めようと神経をとがらせる極限状態の現場を観察する。
取材したのは、1号機で進む廃炉作業。放射線量の高い建屋付近の現場や、作業員のヘルメットにカメラを設置。次々と訪れる難題を切り抜ける職人技や連係プレー、被ばく量を少しでも減らすための「遠隔作業」「作業分担」といったこの現場ならではの工夫など、固定カメラによって限界まで近づけたからこそ撮影できた、廃炉作業の記録だ。
今回、作業員の詰所・休憩所にもカメラを設置。固定カメラだからこそ捉えられた、さりげない、けれど決定的な瞬間。「家族を地元に残しての単身赴任なので、子どもとの時間を作りにくい…」「常に全面マスクをつけての作業なので、夏場は肌荒れ、ニキビがつらい…」。カメラの存在を忘れて作業員が思わずこぼす本音から、知られざる悩みや素顔を垣間見ることができる。
若林は、「こんなリアルに(作業現場を)見たテレビ、他にないな。たまに福島とかでロケがあったりすると、今どうなってんのかなって思っていた。知ることができる範囲が限られてるし。これからすごい気にしちゃうね、このニュース」と興味を引かれた様子で、春日は、「日本全国からプロフェッショナルが集まってやっているんだね。日本の未来を背負っている方々だよね」と感想を述べる。
撮影交渉を始めたのは2022年4月。取材にあたり、原発構内に持ち込むものは、カメラ固定用のネジ1本、充電用のケーブル1本にいたるまで、全て事前の申請が必要。撮影当日には持ち込む機材に申請内容との相違がないか確認も必須。撮影にあたっては機材が放射性物質で汚染されるリスクがあるため、作業現場に出るカメラはビニール袋やラップで覆う工夫を施した。
そして、特に放射線量の高い作業現場には取材クルーがカメラの設置に行けないため、作業員の方にカメラを託す必要があった。ヘルメットに取り付けるカメラも含め、できるだけ作業の邪魔にならないよう、取り付け方や設置場所について作業員の方々と事前に話し合いを重ね、撮影を敢行。撮影のあとには、機材が放射性物質に汚染されていないか、ネジやケーブルも含め一つ一つ全て検査を受けている。
制作を担当した小林涼太ディレクターは、「福島で5年間暮らした経験から、『今この瞬間に福島第一原発では、どんな人たちがどんな作業をしているのか知りたい』という思いで番組を企画しました。事故から13年経った今の現場の“体温”や“息遣い”が伝わればと思っています」と、今回の密着への思いを語っている。
この記事をシェアする
ドラマガイド(最新シーズン)Drama Guide Season
【2025年冬】TVドラマガイド
2025年の冬(1月・2月・3月)にスタートする連続ドラマを曜日別で特集!
大河ドラマ「べらぼう」、奈緒×松田龍平W主演「東京サラダボウル」、黒木華や佐藤大樹らが出演する「風のふく島」、山田杏奈主演「リラの花咲くけものみち」のほか、深夜ドラマやBS放送の新着ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポート情報などを順次公開!
【2024年秋】TVドラマガイド
2024年の秋(10月・11月・12月)にスタートする連続ドラマを曜日別の一覧で大特集!
朝ドラ「おむすび」、月9「嘘解きレトリック」、柳楽優弥×坂東龍汰「ライオンの隠れ家」、松本若菜×田中圭×深澤辰哉「わたしの宝物」、菊池風磨主演「私たちが恋する理由」、現代版「若草物語」や「ザ・トラベルナース」など注目作のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなど、最新情報を随時更新☆