一味違った恐怖体験ができる!? 不気味な怖さが止まらない「行方不明展」に迫る!2024/08/04
SNSで話題を呼んだ考察型展覧会「その怪文書を読みましたか?」を手掛けた、ホラー作家の梨氏と株式会社闇。そんな彼らが今回タッグを組むのはXトレンド日本1位を記録し大反響となった特別番組「イシナガキクエを探しています」などを手掛けるテレビ東京・大森時生プロデューサー。今回開催されているのは、あらゆる行方不明をテーマにした展覧会「行方不明展」で、東京・日本橋で7月19日から9月1日の期間で見ることができます。
意味が分かるとぞっとする「行方不明展」ですが、もちろんすべてフィクションなのでご安心を。ということで、今回はその展覧会の一部をご紹介します。
日本橋・行方不明展
東京メトロ・三越前駅から徒歩2分の華やかな街並みの中に、突如異様な雰囲気を醸し出す「行方不明展」入口。
壁一面に貼られた行方不明者捜索ポスター
入場するとすぐに目につく、大量の捜索ポスター。フィクションだと分かっていても、不気味な怖さが…。
四つの行方不明
この展覧会は、身元不明の「ひと」の行方不明、所在不明の「場所」の行方不明、出所不明の「もの」の行方不明、真偽不明の「記憶」の行方不明の四つのジャンルに分かれた展示となっています。1階フロアは「ひと」と「場所」の行方不明、地下1階フロアは「もの」と「記憶」の行方不明エリアとなっており、1階を見た後に、地下1階へと続いていきます。
「人」の行方不明ゾーンの入ってすぐの場所にある公衆電話も印象的でした。今にも知らない誰かから電話がかかってきそうな雰囲気があります。そのリアルな展示物からフィクションのはずなのに、本当に起こっているのでは…?という感覚に引き込まれていきます。
「場所」の行方不明ゾーンには、音で体験できるエリアがあります。ヘッドフォンを耳に当ててみると、行方不明に強い憧れを持つ男性の声が聞こえてきます。男性が話す奥で何かを引きずるような音や、蛇口をひねる音も聞こえてきて、まるで実際に男性の部屋にいるようなリアルさを体験できます。
部屋の隅に置かれたロープ。展覧会とは無縁のように感じますが、こちらも展示物です。「なぜここにロープがあるのだろう」「このロープは何に使われたのだろう」など考察しながら楽しむことができます。
地下1階の「もの」の行方不明ゾーンには、降りてすぐに香水の展示物があります。“ある二世帯住宅の大掃除の際に見つかった香水。家族のものではないけれど、4歳の男の子が気に入ったため捨てることができない”とされるこの香水はいったい誰のものなのか…実際に嗅ぐことができる展示物です。
「記憶」の行方不明ゾーンで流れている動画には、家族で犬の散歩を楽しむホームビデオが流れています。途中からいきなり散歩をしていた場所とは全く違う空間が映し出されます。
一目見て怖いと思うものもあれば、説明をじっくり読んでから考察して「そういう事か!」と気付かされる恐怖もあります。また、“意味が分からないから怖い”という背筋が凍るような展示もあるので、一味違った恐怖体験をしたい方はこの夏「行方不明展」に足を運んでみてください。
また、7月19日にテレ東ほかで放送された「行方不明展」特別番組も、ネットもテレ東、テレ東公式チャンネルにて配信中です。梨氏がどのようにして展示物を収集したのかなどが紹介されているため、あわせて見ると怖さが倍増!? ぜひこちらもご覧ください。
【イベント情報】
「行方不明展」
会期:7月19日~9月1日
会場:東京都中央区日本橋室町1-5-3 三越前 福島ビル 1F
※東京メトロ「三越前駅」徒歩2分
詳しくは公式サイトをご確認ください。
【番組情報】
「行方不明展」特別番組
テレビ東京ほか
ネットもテレ東、テレ東公式チャンネルにて配信中
取材・文/五條 亜唯
関連リンク
この記事をシェアする