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葵わかなと玉木宏が「おいち不思議がたり」で父娘役! 親子に見えるか心配も自然な関係に成長!2024/07/31

葵わかなと玉木宏が「おいち不思議がたり」で父娘役! 親子に見えるか心配も自然な関係に成長!

 NHK BS・NHK BSプレミアム4Kで9月1日にスタートするBS時代劇「おいち不思議がたり」(日曜午後6:45)の試写会が行われ、主演を務める葵わかなと共演の玉木宏が出席した。

 あさのあつこ氏の同名小説シリーズをドラマ化した「おいち不思議がたり」は、江戸・深川の長屋で医師になることを夢見て、町医者である父・松庵(玉木)を手伝うおいち(葵)の青春成長物語。無念のうちに亡くなっていった者たちの「声」を聴き、「姿」が見える特別な力を持つおいちは、明るく前向きな性格で、岡っ引きの親分と共に人間の闇に迫っていき、謎を解いていく。犯人の意外性を味わえる推理時代劇でありつつ、ヒロインが悩みながらも自らの力で道を切り開いていく姿を描く。

葵わかなと玉木宏が「おいち不思議がたり」で父娘役! 親子に見えるか心配も自然な関係に成長!

 葵は、「撮影は既に終わっていますが、3カ月間共演者やスタッフの皆さんと共に、不思議な力、時代劇、医療といった多様な要素が詰まったドラマをどうすてきに撮るか日々切磋琢磨していた。現場は和やかで温かく、伸び伸びと撮影でき、その雰囲気が作品にも出ていると思います」と感謝の意を示しつつ、撮影の様子を振り返る。

 玉木は、「僕は葵コーポレーションという事務所に所属しており、勝手に“葵”つながりで親近感を覚えながらやらせてもらいました(笑)」と場を和ませつつ、「以前、わかなちゃんが僕の舞台を見に来てくださったことはありましたが、共演は今回が初めて。非常に芯(しん)があってぶれなくて、集中力の高い方だと感じました」と葵の魅力に触れる。また、「父親役として親子に見えるか不安もありましたが、撮影が進むにつれて自然と親子の雰囲気が出てきたと思います。おいちが安心して相談できる存在として松庵を演じましたので、今後もその関係性を楽しんでいただければと思います」と続けた。

葵わかなと玉木宏が「おいち不思議がたり」で父娘役! 親子に見えるか心配も自然な関係に成長!

 第1話を見た感想を尋ねられた葵は、「1、2話は特にどんなふうになっていくのか探り探りで慎重に演じていましたが、実際に見てみるとミステリー感が強いなと感じました」とコメント。玉木は、「時代劇で主人公が特別な力を持つストーリーというのはあまり見たことがなく、新鮮な印象を受けました。非常にゆったりとした時間が流れているのに、どんどん引き込まれる感じがあるのが魅力的でした」と明かした。

 さらに、原作の持つ現在に通じるテーマについて葵は、「悩んでいる人たちが出てきて、おいちもそれに悩みながら答えを探そうとする、心を交わしていくお話だと感じました。真心や思いやり、何を大切にするかというテーマは江戸時代も現代も通じるものがあります」と伝え、玉木も「医者として目の前の人を助けたいという思いは、現在にも通じるテーマだと思います。おいちも医者と同じように、人を助けるという答えを見つけて進んでいくのだと思います」と、作品が持つテーマの普遍性を強調した。

 親子関係の演技について質問が及ぶと、葵は「現場でお会いする前に、父親役が玉木さんだと聞いたとき、玉木さんは若くてずっとかっこいいので、親子に見えるかどうか心配でしたが、撮影が進むにつれて自然と親子の雰囲気が出てきました。2人のシーンが多く、悩んだ時に寄り添ってくれたり、背中を押してくれたりする松庵先生の存在が大きかったです」と玉木の存在が力になった様子。

葵わかなと玉木宏が「おいち不思議がたり」で父娘役! 親子に見えるか心配も自然な関係に成長!

 一方の玉木は、「最初は意識して親子関係を作る必要がありましたが、撮影が進むにつれて自然な親子の関係性が生まれました。隣同士で布団を並べて寝るシーンなど、現代ではあまり見られない親子の距離感が描かれています。松庵という人物は、直接的に『頑張れ!』と言うのではなく、引いた目線で後ろからそっとおいちの背中を押すような存在です。それがすごく心地よく、そういうシーンを重ねていくうちに、自然と親子の関係性が腑(ふ)に落ちてきました」と親子役がすっかりなじんだことを伺わせた。

 また、亡くなった人の姿が見える特別な力を持つおいちだが、おいち自身はその力をどう思っているのか、そして父親として松庵は娘の力をどう感じていたのかについて、葵は「物語序盤、おいち自身はその力を当たり前のものとして受け入れています。疑問もなければ、触れたくもない、ずっと体にあるアザのような感覚でそばにあったと思います。それが第1話でいろんな人物に出会い、髙嶋政宏さん演じる岡っ引きの仙五朗親分や松庵さんの後押しもあって、初めてその力に向き合うことになります。自分の持っている力に対する葛藤や疑問がここからスタートするのだと感じて演じました」と、おいちの成長を描く物語の中で変化していく部分があると説明。

 玉木は、「松庵としては、おいちの力を理解しているところから物語が始まります。幼少期からおいちの力を見守り、徐々にその力を受け入れる過程があったと思います。松庵は起こっていることを否定せず、受け入れる人です。だからこそ、おいちの力を促し、導く役割を果たしています。松庵は医者として、おいちが見えることも含めて、進むべき道を導く存在だと思います」と、松庵の役割とおいちの力を受け入れる姿勢への解釈を述べた。

 さらに、作品の内容にちなみ、「おいちの特別な力のような何か特別な力を持っていますか?」という質問に玉木は、「今回の作品に絡めるとしたら、少しだけおばけを見たことがあります。ただ、怖いという感じではなく、いきなり見えてしまう感じです。本当に数回ぐらいしかないのですが、透けてる人がいると気付いた時は、一瞬驚きましたが、特に怖くはなかったですね。今回の作品でおいちが霊が見えるという設定も、そういう人もいるだろうなと納得できました」と、驚く記者たちを前に淡々と答えた。

葵わかなと玉木宏が「おいち不思議がたり」で父娘役! 親子に見えるか心配も自然な関係に成長!

 葵は、「私は現場で他の方々に、そういう経験がありますかと聞いたり、知り合いに話を聞いたりしました。台本を読んで、どうやって見えるのかを具現化しなければならないと思い、具体的にイメージを考えました。いろんな人に話を聞いたり、家でもずっと考えていたので、この作品が終わる頃には見えるようになるかもと思っていましたが、今はまだ何も見えていません(笑)」と答え、それに対して玉木宏が「それはそれでいいと思います」とフォローすると、葵わかなも「だから、私には特別な力はないですね」と笑顔を見せた。

 そして、時代劇の面白さや難しさに関して葵は、「時代劇は、ふん装や家の造りなど、現代とは全く違う部分が多く、守らなければならない部分も多いので大変さを感じますし、昔の人はすごいなと思います。その中でも特に当時の身分制は一つあるだけで相手との関係性が全く変わり、踏み込めない話も出てきます。当然そこに命がかかってくる話も多く、自分は通り過ぎた時代の人間だからこそ客観的に見られますが、そこから生まれるドラマが非常に興味深いです」と、時代劇ならではの魅力について力説。

 玉木は、「現代を描くとリアリティーを追求しなければならず、すれ違いやツールが多い分、描くのが難しい部分が多いです。しかし時代劇は携帯電話などがないため、そういった制約にとらわれずに世界を作ることができます。何か起こっても自分の足で急がなければならなかったりもしますが、自由に物語を展開できる点が魅力です。もちろんルールもたくさんありますが、それを少し崩しながら自由に演じられるのが時代劇の楽しさだと思います」と、時代劇の魅力について言及した。


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