「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」岡本信彦インタビュー2024/07/24
「“頑張れ”というエールが、ヒーローをヒーローにしてくれるんです。そう考えると、声優も同じです」
世界累計発行部数が1億部を突破する人気漫画“ヒロアカ”こと「僕のヒーローアカデミア」。日本テレビ系にて放送中のTVアニメ7期も話題だが、興行収入34.3億円を突破し、歴代シリーズNo.1のスマッシュヒットとなった劇場版第3弾「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」(2021年)に続く第4弾「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が8月2日に公開! 今回は、主人公・デクこと緑谷出久(山下大輝)の同級生で、挫折を味わいながらデクのライバルとして成長するかっちゃんこと爆豪勝己役を長年演じている岡本信彦にインタビュー! 本作でのかっちゃんの印象や、“ヒロアカ”シリーズから感じたヒーローの本質、そして、ティザービジュアルのキャッチコピー「象徴に挑め」にちなみ、この夏、挑みたいことなど聞いた。
――本作の印象を教えてください。
「台本を読んで感じたのは、デクやかっちゃんを含めたA組のみんなの成長と、劇場版ならではのお祭り感です。ゲーム的な要素もあって、まるで遊園地のアトラクションのように子どもたちに喜んでもらえる内容になっています。オリジナルキャラクターとして登場するジュリオ・ガンディーニ(宮野真守)とアンナ・シェルビーノ(生見愛瑠)による心揺さぶられる要素もあって、今までの“ヒロアカ”とは異なる視点でも楽しんでいただけます。また、ヴィランのダークマイトを演じた三宅健太さんの声にも注目です。オールマイト(三宅健太)との演じ分けがすごくて、三宅さんは本作のMVPです!」
――本作のかっちゃんのシーンで、A組のクラスメイトたちに指示を出すシーンがあります。今までのかっちゃんなら自分が最前線に行くであろう状況で、指示役に回っていたのに成長を感じました。
「司令塔的な役割を担っていて、かつ速く指示を出していたので、やはり頭がいいんだなって思いました。元々の性格だったら『モブAはそっち、モブB・Cはあそこに行け』と言いそうだけど、ちゃんとそれぞれの名前を呼んで指示を出しているところからも、彼の成長を感じます」
――自分の役の成長を見るのは、うれしいものですね。
「はい。ちょうどTVアニメ7期の放送もあって、成長する彼を続けて演じられています。もちろん僕自身とは性格が違うし、そもそも違う人間ではあるけど、一番近しい距離感の中でその成長を見守ることができるのはとてもうれしいです。だからこそ、ついひいき目に見てしまう部分があって(笑)。ちょっとした成長にも、えらく感動してしまう自分がいます。ヤンキーが子猫を助ける的な感じもあると思いますけど、そんな不良感もしっかり残しているところがすごくて。ちゃんと『クソッ!』『死ねッ!』は言い続けていて、それを直すということはしないほうの成長パターンなんです。『このクソがッ!』って言い続けているけど、その意味合いがどんどん変わってきています。弱い者に対して言うのと、強い相手に対して言うのでは、意味合いが全然違います。どんどん上を向いていく彼を見て、ステキだなって純粋に思います」
――シリーズ全体を通して印象的だったシーンはありますか?
「TVアニメ7期のほうで、今後いくつも印象深いシーンが待っています。“うわ~、衝撃だな”というシーンが待っているので楽しみにしていてほしいです。その前で言うと、22~23年放送のTVアニメ6期で『いずく、今までごめん』と謝ったシーンとか、『デクvsA組』からの『未成年の主張』は、すごくきれいなコンボで印象深いシーンの連続でした。特に、麗日お茶子(佐倉綾音)の名スピーチには、本当に感動しました。『ヒーローがつらい時、誰がヒーローを守ってあげられるだろう』という問いかけには、誰もがハッとさせられたと思います。そもそも僕は子どもの頃から、ヒーロー作品を見るたびに“ヒーローは正義のことしかできない”とか“助けてほしくない人を助けるのも正義なのか?”と、うがった見方をしていて。それで、ダークヒーローのほうがカッコいいと思っていたのですが、それに対する答えを、お茶子やデクを通してもらった気がします。『余計なお世話ってのはヒーローの本質なんだろ』というデクの言葉で、すべてが片付くんです。正義は余計なお世話であると考えたら、なるほどねって。先ほどの『ヒーローがつらい時、誰がヒーローを守ってあげられるだろう』という問いに対しては、相互作用の循環サイクルになっているというところが、とてもステキな答えだなと思いました。ヒーローは市民を助け、市民からの感謝の言葉や笑顔でヒーローは奮い立つ。そのサイクルが素晴らしいなって思います」
――ウルトラマンとかプリキュアもそうですよね。
「はい。“頑張れ”というエールが、ヒーローをヒーローにしてくれるんです。そう考えると、声優も同じです。間違いなくエールを送ってくれる人の声を受けて頑張っていて、その頑張る姿から、見る人が何かを受け取ってくれたらいいなと思っています。こういう循環サイクルは、ヒーロー、声優、どんな業界でもあることだと思います」
――子どもの頃はダークヒーローに憧れていたそうですが、今、岡本さんが憧れるヒーローはいらっしゃいますか?
「ボクシングの井上尚弥選手です。格闘技には必ずドラマがあって、一昨年は『THE MATCH 2022』で、武尊選手と那須川天心選手による、二大巨頭の戦いというドラマがありました。井上尚弥選手のドラマも毎回本当にカッコよくて、今年5月に開催されたプロボクシングの4大世界タイトルマッチでも、あれだけのプレッシャーの中で、しかも1回ダウンを奪われた後、冷静に組み立て直して逆転しました。その姿には、鳥肌が立ちました」
――では最後に、この夏、挑戦したいことはありますか?
「ゴルフ、ゴーカート、マリンスポーツなど、いろいろあります。でも、やっぱり時間がなくて、時間をどう作るかですね…。実現可能なものとしては、7月開催の『Anime Expo 2024』(取材時は開催前)に出演するためにロサンゼルスに行くので、できるならドジャースの試合を見に行きたいです。野球は全然詳しくありませんが、めちゃめちゃミーハー根性で大谷(翔平)選手を生で見てみたいです。よくスクリーンに観客が映りますけど、それを狙ってユニバーサル・スタジオ・ジャパンで売っているかっちゃんのカチューシャでも付けて行こうかなって(笑)」
【プロフィール】
岡本信彦 (おかもと のぶひこ)
1986年10月24日生まれ。東京都出身。B型。主な出演作品にはアニメ「葬送のフリーレン」(23~24年)、14年より放送の「ハイキュー!!」シリーズなどがある。「朗読劇『ニュー・ルネッサンス・イン・パリ ~ルーブル美術館のガラスのピラミッド~』」の7月27日13:00公演にも出演。
【作品情報】
劇場版「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」
8月2日(金)全国ロードショー
原作者・堀越耕平が総監修&キャラクター原案を務める“ヒロアカ”劇場版第4弾。ヒーローVSヴィランの最終決戦直前の出来事が描かれる。デク(山下大輝)、爆豪(岡本)らの前に、突如巨大要塞とオールマイト(三宅健太)そっくりのダークマイト(三宅)が現れ…。
【プレゼント】
サイン入り生写真を1名様にプレゼント!
応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:7月24日正午~7月31日午前11:59)
ハガキでの応募方法は「TVガイド」8月2日号(P82)をご覧ください。
取材・文/榑林史章 撮影/興梠真穂 ヘアメイク/NOBU(HAPP’S.) スタイリング/青木紀一郎
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