水谷豊×岸部一徳×檀れい「無用庵隠居修行」第8弾。半兵衛が“バカ殿”に扮し悪を退治！2024/07/24
BS朝日では9月23日に、水谷豊が主演を務め、岸部一徳、檀れいが共演する痛快エンターテインメント時代劇「4K時代劇スペシャル 無用庵隠居修行8」（午後7：00）を放送。3人のコミカルで軽快な絡みは健在。江戸庶民や下級武士の生き生きした日常を描きつつ、主人公の半兵衛がひょんなことから江戸に巣食う巨悪を痛快な手法で退治する。
「無用庵隠居修行」シリーズは、直木賞受賞作家・海老沢泰久氏の短編時代小説が原作。「だましゑ歌麿」（テレビ朝日系）シリーズの主演・水谷と監督・吉川一義氏のタッグで送る、笑いとサスペンスあり、感動ありの時代劇だ。武士の日常をコミカルに描きつつ、武家社会に潜む人間模様をサスペンスフルに映し出す。2017年に初放送して以来、年に1回、これまでに第7弾まで回を重ねた人気シリーズだ。
最新作にはおなじみのメンバーがズラリとそろう。半兵衛の悪行退治に力を貸す元御庭番衆・藤兵衛に田山涼成、半兵衛がなじみにしている料亭女将のお咲に中山忍、半兵衛の息子で目付・日向新太郎に田中偉登、その妻・おふみに松風理咲、奈津の母・郁に市毛良枝、半兵衛の理解者でもある火付盗賊改・長谷川平蔵に榎木孝明、半兵衛を高く評価している老中・松平定信に杉本哲太が扮する。
さらに、菅原大吉、勝村政信、金子貴俊、火野正平、梶原善、内田慈らがゲスト出演することも決定。加えて、東北地方から江戸に出てきたインチキ修理屋・弥吉役には宮城県出身の狩野英孝が扮（ふん）し、水茶屋店主役の小川菜摘と、半兵衛らが面倒を見る小川村の農民・おせき役の橋本マナミが華を添える。ゲストが半兵衛らとどんな絡みを見せてくれるのか注目だ。
「無用庵隠居修行」では、ストーリーのクライマックスとなる、悪を懲らしめるシーンで登場する半兵衛の扮装シーンがおなじみとなりつつあり、前作では老人に姿を変えた半兵衛。今回は“バカ殿”に扮して悪を懲らしめるという。水谷は、「本当に毎回、何をやらされるんだろう、という感じになってきました」と自虐的に笑いつつも、「扮装して何をやるのかは言えませんが…。なんなんでしょうね、あの楽しさは」と大笑い。
檀も「水谷さんの扮装を本番で笑わないように必ず事前にチェックするのですが、半兵衛様はどこまでいくんだろうか、というぐらい楽しいバカ殿でした」と笑顔。岸部も「それは見事なバカ殿で。僕も着替えているところをのぞきに行きましたけど。あまりのバカ殿ぶりで、本当に面白かったですね（笑）」と、水谷の扮装を大絶賛した。その面白さを水谷は「カツラ、化粧、そして衣装と、本当にいい世界を提供してくれるんですね。やり切らなければつまらないし、やりすぎると良くないという、ギリギリのところで、すごく良い世界になっていると思う」と振り返った。
また、本作の見どころについて水谷は、「一つは用人の勝谷と用人仲間から、“用人”という立場が大変なんだな、というところをお芝居でお見せできる回だなと思っています。権力というのは良い使い方をしてくれれば、良いリーダーになるけれど、こんな使われ方をしたらたまらないというところを描いています。そしてこれが感動的なドラマになるんです」と説明。加えて「そんな勝谷が用人仲間とともに巻き込まれていく事件が起きて、それと同時に半兵衛の息子・新太郎の同僚がそこに巻き込まれていく事件も起きる。それを半兵衛としてはどうすべきか悩みながらラストへと向かうところが、今回、やり甲斐がありました」と回顧した。加えて、「第8弾もとても色の濃い役者さんたちがゲストに出演してくださいました。われわれの色が消えてしまうんじゃないかというぐらい濃い方たちが集まって（笑）。最後の悪を懲らしめるシーンの撮影は、本当に面白かったですね。濃い人たちと濃いお芝居をするというのは時代劇ならでは、とても楽しかったですね」と、撮影を楽しんだ様子も明かした。
続けて岸辺は「下級武士の日常、現実的な生活とかやりとりとか、そこでの悲哀みたいなもの、そういうものがとても丁寧に描かれていますし、用人の世界もちゃんと描かれて、実際はこうだったんだろうなというのがよく分かります。半兵衛が力になっていくというのは、今までになかった描かれ方でしたね。本当に楽しい見応えのある作品になったと思います」とアピール。撮影現場を振り返り、「ものすごく一生懸命で楽しんでいる感じがしましたね。このドラマは俳優にとって幸せな現場。そして、いくつになっても勉強できる場だと思っています。こんなふうに素晴らしい監督、スタッフ、共演者とできる機会はなかなかないですね」と感謝の気持ちを表した。
本作の見どころについて、檀も、「用人のような立場の日常はあまり描かれないのですが、そこが垣間見える台本はとても面白く興味深かったです。そして、小川村でのお話や、半兵衛様がお世話をした旅芸人などなど、これまで登場した出演者の方がいつも以上に今回出ていると感じました。今回のゲストの方をはじめ、たくさん散りばめられた出演者たちが、点と点からどう線でつながるんだろう、どう転がっていくんだろう、と疑問を抱えながら私は本を読んでいたので、ご覧になる皆さまも本のページをめくるかのごとく、物語を楽しみ少しずついろいろな要素が絡み合って、最後のバカ殿につながっていく、とても楽しい展開となっています…（笑）」と明かし、「無用庵の台本を読んで、どの役をどなたがやるんだろう？ というのをいつも楽しみにしているんですが、今回も本当に個性豊かなゲストの方がいらしてくださって、無用庵の世界がさらに広がりました。ぜひ楽しみにしていただきたいと思います」とメッセージを寄せている。
今回の「無用庵隠居修行8」も4Kで制作されており、BS朝日4Kチャンネルでは高精細かつ臨場感あふれる時代劇が楽しめる。なお、前作までの全7作は、9月に再放送が予定されているので、新作の放送までにぜひ見ておきたい。
第8弾。欲を捨て年寄りらしい暮らしをするつもりだった元旗本の日向半兵衛（水谷）。その思いとは裏腹に、若い松田奈津（檀）を娶り、ますます盛んな日々を送っている。今では半兵衛の息子・新太郎（田中）の用人となった勝谷彦之助（岸部）は、最近では唐島藩用人・木下（菅原）との将棋に忙しく、半兵衛の家にもあまり顔を出さなくなっていた。そんな半兵衛らが暮らす江戸で火付盗賊改方をかたる強盗団による犯罪が頻発していたその頃、勝谷は、用人仲間から嫁入りが決まった娘にまつわる悩みを耳にする。また、突然の雨漏りに悩まされた半兵衛と奈津は、地方から江戸にやって来た流しの流しの修理屋・弥吉（狩野）に高い手間賃を支払って修理を依頼するも、なおも屋根から雨が滴り落ちてくる事態に。その後、なじみの小川村で出会った腕のいい修理屋の彦八（梶原）に改めて直してもらうが、彦八によると何者かが雨漏りをするように細工をした形跡があるという。これは弥吉の仕業か？ 半兵衛は彦八のために、江戸で探しているという蒸発した母親を藤兵衛（田山）を使って探させることにする。そんなささいな2つの事件をきっかけに、半兵衛らはとある藩がひそかに抱える闇へとたどり着く。インチキ修理屋と用人の娘、そして江戸を騒がす強盗団…。それらが巨悪へと結び付いた時、半兵衛が考えた“痛快な仕置”とは？
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