柳楽優弥主演「ライオンの隠れ家」で坂東龍汰が自閉スペクトラム症の弟役に挑戦!2024/07/19
柳楽優弥が、TBS系で10月スタートの連続ドラマ「ライオンの隠れ家」(金曜午後10:00、開始日未定)で、主演を務めることが分かった。また、坂東龍汰が共演し、子役の佐藤大空が重要な役どころを演じることも発表された。
「ライオンの隠れ家」は、家族愛や兄弟愛の変化を描きながら、スリリングなサスペンス展開を織り交ぜた完全オリジナル脚本のヒューマンサスペンス。脚本は、同系の「私の家政夫ナギサさん」や「おっさんずラブ」シリーズ(テレビ朝日系)を手掛けた徳尾浩司と、新人の一戸慶乃が共同で担当する。
TBSドラマ初主演となる柳楽が演じるのは、主人公の小森洸人。市役所で働く平凡で真面目な青年だ。両親を事故で亡くし、自閉スペクトラム症の弟と2人で暮らしながら平穏な日常を送っている。しかし、ある日「ライオン」と名乗る謎の男の子と出会い、生活が一変。弟と共に“ある事件”に巻き込まれていくストーリーが展開される。
柳楽は「今回、出演するにあたって僕が惹かれたポイントは、ヒューマンドラマという点でした。その中でも兄弟の愛や家族愛が描かれていくというところにすごく惹かれましたし、それがオリジナル脚本で描かれるというので、とても貴重な作品に参加させていただけるなと感じました」と、出演を決めたポイントに触れる。
続けて、「僕が演じる洸人は、市役所で働いている安定志向で等身大なキャラクターです」と役柄を紹介し、「個性的なキャラクターではないのですが、そこに弟がいて…ライオンが現れて環境が変わっていくことで安定志向な洸人がどのようにリアクションしていくのか、その関係性・トライアングルがどういった形で表現されていくのか、今からすごくワクワクしています」と、作品への期待を述べている。
初共演となる坂東については、「初めてお会いしたときから・・・好きです。僕のほうがキャリア的には先輩ですが、感じるバイブスみたいなものが似ている方なのかなと期待していますし、心強さも感じています」とコメントし、「今までにも兄弟の絆を描いている有名な作品がありますが、僕たちならではの良い色が出せたらと思っています。心強い兄弟とここから冬まで『ライオンの隠れ家』の世界にどっぷりと浸かって、すてきな作品にしたいという気持ち一心で一生懸命撮影に挑みたいなと思っております。ぜひご覧ください」と、坂東ら共演者と力を合わせて撮影に臨むことを誓っている。
坂東は、洸人の弟•美路人役を担当。自閉スペクトラム症の美路人は知覚や芸術の分野で突出した才能を持ちながらも、ルーティーン通りの生活にこだわる性格。ライオンの登場により、彼の生活は混乱の連続となるが、その中で自らも変化していく姿が描かれる。
坂東は、「オリジナル脚本で男3人の物語と聞いて、すごくワクワクしました。僕が演じる美路人は、柳楽さん演じる洸人の弟で、自閉スペクトラム症の青年です。生活の中で、強いこだわりがあったり、ある分野にすごく知識があったりします。そういった役を演じるのは、自分にとってチャレンジングだと思っています」と、役柄と撮影に向けた心境を明かす。
そして、「美路人は、お兄ちゃんとずっと平穏な暮らしをしていたのですが、そこにライオンが現れたことで、大変な事件に巻き込まれていくことになります。そこにはサスペンスな展開だけでなく、笑えるシーンやかわいらしいシーンもあるので、そこをどうチャーミングに演じていこうか、今台本と格闘しているところです」と、役作りに励んでいることを伝える。
さらに、「今回僕のお兄ちゃんを演じるのが柳楽さん。本当にずっと大尊敬していた先輩なので…実はすごく緊張しています(笑)。実際にお会いしたらすごく優しくて安心しました。兄弟の絆は、海外の映画や日本でも描かれてきていますが、僕自身すごく好きな題材です。今回はそこにサスペンスが重なってきますが、その中でも兄弟の絆やつながりは丁寧に、柳楽さんと一緒に話し合いながら、表現していけたらと思っています。一生懸命皆さまに面白い作品を届けられるように、これから美路人という役を生きようと思いますので、楽しみに待っていただけたらなと思います」と、憧れの存在である柳楽との共演に心を躍らせている。
また、謎の男の子・ライオン役には、5歳にして今作でドラマ出演本数5本目となる佐藤を抜てき。オーディションで選ばれた佐藤は、名前かどうかも謎である「ライオン」役を、無邪気に演じる。ライオンの登場により、兄弟の生活は一変し、彼が預けられた背景に隠された事件が物語の鍵となる。
編成プロデュースを務める松本友香氏は、「家族の話、兄弟の話を企画したいと思い、2年前にこの企画の準備を始めたのですが、そのときにちょうど30代に入り、自分の生きている環境が安定してきて、ちょっとやそっとのことじゃ動じなくなり『変わらないこと』に落ち着いてしまう現状に不安を覚えたのが、この企画の種になったのかもしれません。同じ場所にとどまることが、決して悪いことではないですが、挑戦できていない不安、閉塞(へいそく)感へのフラストレーションを抱えることは、普遍的な葛藤だと思い、そうした悩みを抱える主人公が大きな渦に巻き込まれたらどんな物語が生まれるだろうと想像しました」と、企画の成り立ちについて打ち明ける。
加えて、「そんな種から始まった企画を脚本チームの徳尾さん、一戸さんとオリジナルで作れること、皆でアイデアを出し合える信頼できるスタッフチームと作れること、そして柳楽さん坂東さんをはじめとする素晴らしいキャストチームとこのドラマを届けられることが、今からとても楽しみです。今ある環境、そばにいる人、大切なモノについて見つめ直せるような時間になれたら、そしてエンターテインメントとして楽しんでもらえるヒューマンとサスペンスのドラマになれたらと思います。放送が終わる12月までの約半年間、すてきなドラマを届けられるよう精いっぱい、取り組んでいきます」と、作品に賭ける思いを語っている。
自閉スペクトラム症の弟・美路人(坂東)と2人暮らしをしている兄・洸人(柳楽)。決まったルーティーンの中であれば問題なく生活できる美路人に合わせ、洸人は凪(なぎ)のように何も起こらない平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、2人のもとに、突如「ライオン」と名乗る小さな男の子(佐藤)が現れ、預からざるを得ない状況になってしまうところから物語ははじまる——。慣れないながらもライオンと3人で暮らしていくうち、ライオンが預けられた背景には“ある事件”が関わっていることがわかり、平穏な日々から嵐のような渦にのまれることになっていく。
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