「夫の家庭を壊すまで」“不倫夫”竹財輝之助「『竹財クズだな』と言っていただければ」2024/07/21
テレ東系にて放送中のドラマプレミア23「夫の家庭を壊すまで」（月曜午後11:06）で二重生活をしている夫・如月勇大を演じる竹財輝之助が取材に応じた。
「夫の家庭を壊すまで」は、赤石真菜氏の同名コミックが原作。15年にも渡り不倫をしていた夫・勇大（竹財）に復讐するため、“サレ妻”の主人公・如月みのり（松本まりか）が不倫女・三宅理子（野波麻帆）の息子・渉（野村康太）を利用し、愛と裏切りの四角関係を形成。それぞれの欲望が交差しながらもその先の未来に待つ新たな人生を目指すリベンジエンターテインメント。
竹財はオファー時を「最低な夫といいますかクズか、と（笑）」と苦笑まじり振り返りつつも、「ありがたいですね。クズはやっていて楽しいですし、やりがいがあります」と、憎まれ役を演じるからこそのやりがいを強調した。
そして、役作りにおいては「二重生活を送っている役なのですが、本質がそのどちら側にあるのかというのを考えた際に監督やプロデューサーとも話をして、『そんなに違いは出さなくて良い』となったので、そのことをあまり隠していないというか。パッと見はいい旦那さんに見えると思います。そのいい人に見える人物がとあるシーンを見ると『クズだ』と変わる予感はしていますので、そこがどう見えるかなと楽しみしています。『あの笑顔はクズの笑顔だよ』って言ってもらえるとうれしいです」と、それぞれの生活で演じ分けはあまりしないながらも、細かい部分で表現していることを訴える。
二重生活において、より具体的な違いはないかと聞かれると、竹財は「僕としては、みのりの方は常に見下しているようなイメージです。ちょろいなと思いながら演じています。理子の方は、素ではないですけど一緒にいて楽、そこまで演じる必要がない感じで演じています。前提としてそこまで違いを出さないというのは先ほどお話しした通りなのですが、例えば『食べ方』とかその辺りは自然と変わっていると思います。2人とも芝居で助けてくださるので、会話のテンポとかももしかすると違うかもしれませんね」と、日常生活の中にある何気ないシーンの一つ一つに力を入れていることを明かした。
また、現場で印象に残った出来事について聞かれると「松本さんは緻密に丁寧に感情を積み上げていかれる役者さんなので、いつも感心しています」と、主演にして“サレ妻”松本の演技へのアプローチを絶賛。加えて、「僕は『受け』の芝居を大事にしているんですけど、今回はみのりの芝居に対して全部かわさないといけないので、それが申し訳ないなと思いつつ……。（かわしすぎて）『これ成立してるのかな？』と思うことも多々あって。『今（みのりが）すごい顔してたけど俺かわしてて大丈夫？ 反応しなくていいの？』みたいな（笑）。みのりに対してというより、松本さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、そんな松本相手だからこそ、不倫夫としてかわし続けることに罪悪感を覚えていることを打ち明けた。
改めて本作の見どころについて聞かれると、竹財は「やっぱりみのりじゃないですかね。みのりを中心にお話は進んでいくので。最初からかわいそうというか、原因は全部僕なんですけど。松本さんの表情の変化や感情の変化が1話からどんどん変わっていくので、そこに注目していただければと思います」と、松本の熱演を再び強調。
そんな松本に追い詰められていくこととなる自身の役どころについては「怖いですよ本当。追い詰められる妄想のシーンを撮ったのですが、本当にこの役を辞めたくなりました（笑）。僕は本当に怖かったんですが、みなさんには楽しんでいただけると思います」と、松本の鬼気迫る復讐劇に心底恐怖しながら撮影を続けていることをアピールした。
最後に竹財は「最序盤の時点ではかわいそうなのはみのりだけなのですが、そこからどんどんと立場が逆転していくことになります。そこをまずは楽しんでいただきたいです。あとはやっぱりなんといってもみのりですね。みのりというか松本さんというか。すごいの一言です。僕の役柄としては、よくこれで結婚生活を送ってこられたなと思うスタートなので、間抜けっぷりを見てほしいです。本当にクズなので。もう見たくないって思っていただけるぐらいになれたら最高ですね。なんなら炎上してもらっても。『竹財クズだな』と言っていただいてもウェルカムなので（笑）」と呼び掛けている。
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