ドラマプレミア23「夫の家庭を壊すまで」2024/10/01

記者会見情報

テレ東系で放送のドラマプレミア23「夫の家庭を壊すまで」の制作記者会見が行われ、主演の松本まりか、共演の竹財輝之助、野波麻帆、野村康太、麻生祐未が登壇した。同作は、同名漫画を原作にした、もう一つの家庭を持っていた夫への復讐（ふくしゅう）を決意した妻によるリベンジエンターテインメント。裏切られる妻を演じる松本は、オファーされた時を「どこまでの感情になるのかというのがすごく怖かった」と振り返りつつも、「気合を入れて12年ぶりに（髪を）ショートにしました」と、本気で役作りに挑んだことを明かした。一方、夫役の竹財は「台本をいただいて、言葉を選ばずに言うと『またクズか』と（笑）」と笑いを誘った。最後に松本が「不倫のドラマはたくさん作られていて、面白いドラマがあります。そんな中で、このドラマじゃないと駄目なんだというものを作っていきたい。楽しみにしていただきたいです」と呼びかけ、会見を締めくくった。

狂気を演じるに当たり、正気に戻る時間を大切にしています（松本まりか／如月みのり）

いったいどこまでの感情になるのかというのが、すごく怖かったです。もうここは気合を入れて、12年ぶりに（髪を）ショートにしました。ずっと切りたかったのですが、いつかのためと思っていて、それがこの作品でした。みのりのような立場で苦しんでいる方たちは現実にもいて、この作品が皆さんの心に響くにはどうしたらいいのかというのを常に考えながら取り組んでいます。みのりは正気と狂気を行ったり来たりするのですが、みのりの立場に置かれている方は、狂気になりたいけど狂気になり切れないと思います。そんな方は、これを見てスッキリしていただければと思います。撮影中に大切にしているのは、正気に戻る時間ですね。毎日お芝居をしていく中で、役や心情に対峙（たいじ）していると、自分の中心を忘れがちになっちゃうので、そこを持っていないと演技にも支障が出る気がしているので。不倫のドラマはたくさん作られていて、面白いドラマがあります。そんな中で、このドラマじゃないと駄目なんだというものを、作っていきたいと思っています。きっとそういうものを作れると思っているので、楽しみにしていただきたいです。

「またクズか」と思いました（笑）。“#竹財クズ”で広めていただけたら（竹財輝之助／如月勇大）

台本をいただいて、言葉を選ばずに言うと「またクズか」と思いました（笑）。クズは得意なのでうれしい限りなんですけど、二重生活をしているクソ旦那ということです。松本さんは緻密に丁寧に感情を重ねてお芝居をされているのですが、相対する僕はそれをすべてかわしていきます。申し訳ないなと思いつつも、これが勇大の鈍感力というか天然なところだと思い、一つも悪いと思っていない感じで演じています。冷静になってしまうと、本当に申し訳なくてカメラの前に立てないです。本当に素晴らしい原作をお借りして、僕らが実写化している作品です。原作のスピード感や引きの面白さを、僕らがどれだけ表現できるかチャレンジしています。原作に負けないものにしたいと熱量を持って撮影を重ねていますので、最後まで見ていただけたら、スカッとしたり…モヤっとしたりするかもしれませんが、見届けていただきたいです。ハッシュタグ“#竹財クズ”で広めていただけたらなと思います（笑）。

まりかさんとの最初のシーンが、前日から胃が痛くなるぐらい恐ろしくて（笑）（野波麻帆／三宅理子）

私の役は何かと見たら、不倫をする側だったので、不倫はしたことがないので「どうしよう」と考えました。ただ、康太くん、息子がいる母親の役だったので、私は母親という気持ちは分かるので、今大切にしているのは子どもを守る気持ちです。家庭の中の女性には、母親と女性という二つの面があるので、その比率というか、それをどれだけ見せられて、結局どこを大切にするのかというのを考えないとブレてしまうと気を付けています。この作品で、まりかさんと初めてご一緒したんですけど、その最初のシーンが美容室で対峙するシーンだったんです。前日から胃が痛くなるぐらい恐ろしくて。本番でも、もしかしてカットがかかる前に本当に殺されるんじゃないかというぐらいのお芝居でした（笑）。

「僕はピュアで真っすぐで純粋な男子高校生なんだ」と思って現場に来ています（野村康太／三宅渉）

原作を読んだ時に「制服だ」と。制服を着ることができる喜びが最初でした（笑）。渉の真っすぐさや純粋さ、ピュアさ。とにかくまなざしがすごく純粋だったので、自分の母に対する思い、勇大に対する思い、みのりに対して好意を寄せていく思い。それぞれを大事にしながら、今はこういう気持ちだからこういうセリフを言うんだという思いを大切にしています。現場には、「僕はピュアで真っすぐで純粋な男子高校生なんだ」と思って来ています。本当に皆さんのお芝居がすごくて。特に松本さんと野波さんが対峙されるシーンが多いんですけど、段取りからリハから本気なんです。僕も真っすぐ見て、負けないんだと意識してやっています。この前2人の感情が高ぶるシーンがあって、その後に1人で歩いていて感情が高ぶるシーンがあったんです。そこで簡単に泣けちゃうぐらい、感情が高ぶっていて。お芝居の積み重ねがすごくて「役者やってるな～」って、自分に酔っちゃうぐらいでした。本当に皆さんのお芝居のおかげです。明日もお母さんと録るシーンがあるので、楽しみにしています。

一緒のシーンを撮った時、会話の中で振り返る松本さんが感動的にかわいくて（麻生祐未／如月裕美）

「闇バイト家族」に続き、面白いお話をいただいたので、うれしくやらせていただいています。このお話は展開が早くてびっくりされる方もいらっしゃるかもしれませんけど、実際の世界ともそんなにかけ離れたものではないかもしれないお話しです。毎日生きていくのは大変ですから、いろいろ悩んだり、普通じゃない感情に走ってしまう瞬間も日常にあると思うんですね。できるだけ現実の私たちに近いように、うそがないように、しっかりとやっていきたいと思っています。この前、松本さんと一緒のシーンを撮ったんですけど、会話の中で松本さんが振り返るんです。その振り返り方が感動的にかわいくて、何十年ぶりに見たってぐらいのかわいさでした。