岡崎紗絵、宮澤エマ、向井康二が「マウンテンドクター」に出演。主演・杉野遥亮「一緒に一生懸命やれる人がいるのが、とてもうれしい」2024/05/20
フジテレビ系で7月8日にスタートする連続ドラマ「マウンテンドクター」(月曜午後11:00=関西テレビ制作、初回15分拡大)に、岡崎紗絵、宮澤エマ、向井康二(Snow Man)の出演が決定した。山岳医療にスポットを当てた完全オリジナル作品で、岡崎は医師役、宮澤は看護師役に扮(ふん)し、向井は杉野遥亮が演じる主人公の幼なじみで、焼き鳥店を営むバツイチの子持ち役に挑戦する。
「マウンテンドクター」の舞台は長野県松本市。山岳医療の現場に放り込まれた青年医師が、さまざまな思いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく姿を、圧倒的なリアリティーと壮大なスケール感で描く。
今回発表された3人が演じるのは、過酷な大自然を相手に、己の知識と技術だけを頼りに目の前の命をつなぐ山岳医を演じる杉野と大森南朋の2人にとってかかせない、物語の軸に関わる人物たち。
岡崎は、信濃総合病院の麻酔科医・村松典子役を担う。この病院に赴任してきた整形外科医・宮本歩(杉野)とは幼なじみであり、歩の初恋の相手でもある。学生時代から優秀で、目標にしていた医師となる夢を果たし、院長に指名されたことをきっかけに山岳医療チームに参加。歩が患者と向き合う姿を見ていくうちに、山岳医療における麻酔科医としての存在意義に目覚めていく。世話好きで、快活で明るい性格だが、母親との間に抱えた問題を誰にも相談できずにいる。
これまでの医療ドラマへの出演経験を生かし、初の山岳医療ドラマに挑戦する岡崎は「“山岳医療”という言葉を初めて知ったので、調べてみるところから始めました。撮影は絶対に大変だと思いましたが、その分すごくやりがいがありそうで、自分自身も成長できそうだと思ったので、撮影が始まるのを楽しみにしていました」と意欲を見せ、撮影現場は、監督やプロデューサーと意見交換がしやすい雰囲気らしく「『自分はこう思うけどどう思いますか?』みたいな意見交換を、主演の杉野さんが率先してスタッフさんと話し合われていて、疑問は解消してから撮影に臨むというスタイルが現場にあるのは、すごくありがたいことだなと思っています」と感謝している様子。
演じる典子については「ちゃんと周りを見ていて、すごく心(しん)が強い。表は明るく快活ですが、その明るさ故に自分が思っていることをズバッと発言する一面もあって、裏表のない女性だなと思います。医療現場にいる女性は、どこか強くないといけないイメージがあり、典子もはっきりした部分を持っていてその強さが前面に出ています。ただ、内に秘めた思いとの葛藤も抱えていて、表に出さないように自分で隠している。そんな繊細なところもしっかり描かれているので、典子の人間らしさをちゃんと演じていけたらいいなと思います」と分析しつつ、役づくりに触れる。
加えて「杉野さんは、本当に深く考えて、疑問に思ったことは周りに言える、演じられる宮本歩と似た“貫く力”がある方だなと思います。一つ一つのシーンを、すべて納得してから挑む、曇りなく大事に重ねている印象がすごくあります。宮澤さんは、ご一緒するのは初めてですが、すごく気さくで、ものすごく頼りになる先輩です。親しみやすさがあって、初めましての感じがしないというか…。感情を表に出すことのない淡々とした役柄を演じられていますが、ご本人は感情や表現が豊かな方で笑顔もとても印象的なので、役とのギャップがあるなと思っています。向井さんは、ムードメーカーで優しい方だなと思います。何かトラブルがあっても持ち前の明るさと対応力で笑いに変える力が本当に素晴らしいなと。焼き鳥屋さんのシーンは、実際にお店をお借りして撮影しているのですが、撮影中にお店の電話が鳴ってしまっても『誰か出て!』と言って場を和ませてくれていました」とエピソードも披露。
そして、「病院内でのオペと、山での救助活動や処置のギャップと、大自然の中で起こっている臨場感や開放感を味わってもらえればと思います。あとは、医者も人間なんだ、と感じられる物語になっていると思います。それぞれのプライベートや過去に関わるシーンなどで、人間模様が細かく描かれるので、どのように気持ちが動いていくのかにも注目して楽しんでもらえたらうれしいです」とコメントしている。
宮澤は、信濃総合病院の看護師・鮎川玲役。国内山岳看護師の資格を持っている玲は、祖父が経営している山小屋を手伝う元気な看板娘だった。幼い頃から山で育ち、山を愛していたが、ある事故をきっかけにその気持ちをふさいでしまう。真面目で常に冷静なタイプであり、山を信じて山岳医療に打ち込む歩の姿に感化されていく。
宮澤は初の医療ものということで「私にとっては全く新しい世界でした。台本を読み進めていくうちに、山岳医療に携わるのはどんな方たちなのだろう、どんな生活を送り、どこで活動されているんだろうと、純粋な興味がたくさん湧いてきました。知らない世界だからこそ、何の先入観も既存の概念もなくスッと世界観に入り込めて、初めての医療ものが山に携わる人たちの分野だなんて本当に楽しみになりました。また、山岳看護師は日本でもかなり少なく、そんなプロフェッショナルな職業の方々が見ても違和感のないように演じなければ…とプレッシャーを感じています」と、真摯(しんし)に役と向き合っている。
雪山でのクランクインが印象的だったようで「生きるか死ぬかのシチュエーションに置かれて、絶対にいい作品にするんだというギアが一気に入った気がします。病院を貸していただいたり、雪山で撮影したり、緊迫感が漂う現場なので、キャストとスタッフが一丸となっていい映像を撮るぞという集中力が、一段階違う気がしています。杉野さん以外は初めましての方が多くてドキドキしていたのですが、シリアスな題材のわりに現場は和気あいあいとしています。私にとっては『罠の戦争』(フジテレビ系=関西テレビ制作)でご一緒したスタッフさんが多いので、安心して撮影に挑めています。温かくてアツいチームなので、これからの撮影がすごく楽しみです」と声を弾ませる。
演じる玲役については「山小屋を経営する祖父のもとで育ち、山を愛し笑顔あふれる山ガールと呼ばれるような女の子でした。しかし、ある出来事を境に山を嫌うように変わってしまう、彼女の性格にそれほどまで大きな影響を与えてしまうようなことが起きてしまいます。歩が玲と出会うのは変わってしまった後なので、一見冷たくシニカルに見えるかもしれませんが、根にあるものは彼女の真面目さであることに変わりはない。その出来事とも真剣に向き合ったからこそ、山岳看護師という仕事に正面から向き合えなくなってしまったのではないかと。逆にそこは向き合わなくてはいけないという義務感やジレンマ、自分の中で解消しきれていないことに対して中途半端な気持ちでいるのかなと思います。周りに惑わされず歩たちにストレートに突っ込んだりするところもありますが、それは彼女がクールというより、自分のペースで真面目に生きているからで。1周回ってすごくいとおしいキャラクターだなと思っています」と、魅力的なキャラクターであることを示唆。
共演者に関しては「杉野くんは本当に歩っぽくて、真面目で真摯に役に取り組みたいという思いが根底にある熱い男性なので、彼の作品に対する向き合い方がみんなに伝染しています。もっと壁がある方なのかなと思っていましたが、想像の数百倍予想外で、現場では常に面白いです。ワンダーな感じがします(笑)。お互いツボに入るところが同じらしく、現場でもよく2人で笑っているのですが、周りは何でそんなに盛り上がっているのか分からないみたい(笑)。『罠の戦争』の時は敬語で話していましたが、今回はクランクインの日からタメ口で話しかけてくれました。私はその方が気楽なのでよかったなと思って、いつの間にかグッと距離が縮まった感じがしています。クランクアップの頃には“杉野マイスター”になっていればいいなと思います(笑)」と杉野の魅力についてたっぷり伝え、「岡崎さんは、心(しん)が通っていてハートがしっかりしている方だというのがすぐに伝わってきました。頭の回転も速いですし、一緒にいると居心地がよくて楽しいです。今後の撮影で、役柄的にもどんどん距離が縮まっていくと思うので、もっとお近づきになれたらうれしいです。向井さんは入ってきた瞬間から“しんちゃん感”が強かったです! 焼き鳥屋さんでの撮影日、向井さんはすぐにムードメーカーになって初日から誰よりもしゃべってくれていて。すごく気遣いができますし、スタッフさんには気を使わせないようにコミュニケーションを取っていらっしゃいました。周りの空気をよくする、空気を循環させてくれる方です」と初共演の2人の印象も述べた。
向井が演じる小松真吾は、歩と典子の幼なじみで、地元・長野県松本市で焼き鳥屋「しんちゃん」を営んでいる。歩が長野に戻ってきてからは、歩、典子、玲の行きつけの店となり、仕事終わりの3人が集う憩いの場所になる。若くして結婚し、離婚も経験しているバツイチ・子持ちで、離れて暮らす息子との向き合い方に悩んでいる。常に明るくムードメーカー的な存在だが、他者を観察し相手の気持ちを考える優しい性格。昔から歩の最大の理解者でもある。
「今年1月クールの『リビングの松永さん』に続いて、カンテレさんのドラマに出演させていただけるのは本当にありがたいです。その時はバーテンダー、今回は焼き鳥屋と、またカウンターを挟む役柄なので、カウンター役をレベルアップしていきたいです(笑)。バーテンダーの“けんちゃん”から、焼き鳥屋の“しんちゃん”に転職ですね。今回は焼き鳥屋さんで、鳥を焼きながらのセリフや演技になるので難しいし、焦げて無駄にしたくないから、めちゃくちゃひっくり返しています。初日の撮影で焼き鳥を40本くらい焼いたのですが、実は、撮影中、炭の勢いがめっちゃ強くて…(笑)。思った以上に撮影現場は暑いですが、ありがたいことなので頑張っています。焼き鳥は、スタッフさんとおいしくいただきました!」と現場でのエピソードを明かした。
真吾の魅力に関しては「しんちゃんは、愛がある人だと思います。子どもも好きだし、離婚した奥さんのこともちゃんと大事にしている。仲間が集う場になる焼き鳥屋の店主で、恋人よりも友達を優先しちゃうタイプかなと感じています。お店の中では気持ちオーバー気味には演じています。加えて、父親として子どもと向き合うシーンも出てくるので、自分の店にいる時とは、また違う父親の顔ができたらいいなと思っています。僕自身、器用なタイプではないので、1個キャラをつくるというよりは、あまり役づくりせず自然にできたらと思っています。ベテランの皆さんが多い現場なので、たくさん吸収していきたいです」意欲を燃やし、「店長の衣装を着ると、やっぱり気持ちも変わりますよね! 焼き鳥屋さんの動画を見てベースの流れだけはつかんで、あとは行きつけの焼き鳥屋さんに行って、焼く練習はさせてもらいました。でも、炭の感じが店によって全然違うから、撮影はちょっと苦労しました。初の子持ち役、初のバツイチ役で、役柄的に初めてが多くて…。結婚って未知なので、役で結婚を味わってみたいと思います。バツイチということで、ファンの皆さん、チャンスありますよ(笑)」とファンに向けてアピールした。
共演の杉野について「勝手にクールな印象があったので、あまりしゃべらない方かなと思っていたのですが、全然そんなことなくて(笑)。僕がビールを渡すシーンでの杉野くんのお芝居にグッときちゃって、撮影終わりで『今の目の感じ、めっちゃ良かった』って言ったら、『やめてよ、意識しちゃうじゃん(笑)』って言ってくれました。たしかに意識しちゃうよね(笑)。でも、僕がキュンとしちゃったから伝えちゃいました。もっと距離を縮められたらいいなと思います」と話し、楽しそうな雰囲気が伝わってきた。
岡崎と宮澤とは今回初共演。「岡崎さんはモデルさんもされていてバラエティー番組にも出られたりして、女優さんでありながら面白い一面もあるハイブリッドな方だなと。宮澤さんは本当にすてきな大人な方だなと。2人での芝居のシーンもあってキャッチボールしている感じがすごくいいシーンになったのではないかと思います」と手応えをにじませる。
注目ポイントを聞かれると「人同士の関係性というか、当たり前にある日常の尊さを思い出させてくれますし、家族や大事な人に会いたくなったりするかなと思います。楽しいシーンと、ジーンとするシーンとのギャップもあるので、ぜひ大切な誰かと見ていただきたいです。しんちゃん的な見どころは、焼き鳥が焦げてるか、焦げてないか(笑)。セリフに集中しすぎて焼き鳥を焦がさないように頑張ります。あと、しんちゃんが店で使っている台拭きが毎回変わっていて、スタッフさんのお母さんの手作りなんです。オレンジ色とか、雪だるま柄とか、ちょっとしたSnow Man要素もあるかもなので、楽しみにしていただきたいです!」と発信している。
今回のキャスト発表を受けて、杉野は「岡崎さんとは、ドラマ『教場Ⅱ』(フジテレビ系)でご一緒して以来なのですが、一緒にチームを創り上げていい作品にしていけたらと思います。宮澤さんとは『罠の戦争』でご一緒して、しっかり役に向き合う方ですし、演じる上でのディスカッションもしやすくて、とても心強いです。向井さんは、よくしゃべる方だなという印象がありましたが(笑)、お芝居に対して熱い気持ちを持っていて、周りにものすごく気を配って、周りをすごく見ている方だと思いました。向井さんと向き合う芝居もあるので一緒に楽しめたらと思います。年齢が近いメンバーが、こんなに集うこともないので新鮮だなと思っています。表現の場に、一緒に一生懸命やれる人がいるのが、とてもうれしいです。豪華なキャストの皆さんと一緒に作品を創れることは、やっぱりご縁であり、巡り合わせであり、会うべくして会った皆さんだと思うので、最後までいい時間を過ごせるように、視聴者の皆さんにいい作品をお届けできるように、一生懸命頑張りたいです」とコメントしている。
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