二宮和也が演じる主人公は前作とは別人！「ブラックペアン」シーズン2で竹内涼真、葵わかな、小泉孝太郎、内野聖陽も続投2024/05/13
二宮和也が主演を務め、TBS系で7月にスタートする連続ドラマ「ブラックペアン シーズン2」（日曜午後9：00、開始日未定）。2018年4月期に二宮主演で放送された「ブラックペアン」の待望の続編となる本作で、二宮が演じる役柄が発表された。さらに、シーズン1に出演した竹内涼真、葵わかな、小泉孝太郎、内野聖陽が続投することも分かった。
「ブラックペアン」の原作は、海堂尊氏の小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」（講談社文庫）。海堂氏は、日本の医療問題を、エンターテインメントを通して提起し続けてきた。“バブル3部作”と呼ばれる「ブラックペアン」シリーズ「ブラックペアン1988」「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」は累計発行部数160万部を突破しており、ファンから熱烈な支持を受けている。ドラマのシーズン1では、二宮が天才的な手技（縫合技術）を持つ外科医・渡海征司郎を演じ、見事な手さばきやダークヒーローぶりでその演技力を絶賛された。
シーズン2で二宮が扮（ふん）するのは、人も金をももてあそぶ悪魔な世界的天才外科医・天城雪彦。オーストラリア・ゴールドコーストのハートセンターに長年勤めており、手術の技術は天才的で、心臓冠動脈バイパス術の世界的大家というキャラクターだ。ダイレクト・アナストモーシスという手技ができる唯一の医師であり、敵対する医師をも魅了していく人物。一方で、天城の手術を受けるにはシャンス・サンプル（二者択一）の運試しに勝つしかなく、掛け金としてその人の財産の半分までも要求するため、医師の間では“ディアブル（悪魔）”と呼ばれている。6年前に東城大学医学部付属病院にいた渡海と瓜二つの出で立ちだが、果たしてその関係は？ 二宮が、続編でありながら渡海よりも金の亡者な新たな役・天城をどう表現するのかにも、期待が高まる。
二宮は「昨年の夏頃にお話があり、『同じキャストが集まれるなら』という話をしていました。出演者がまるっきり変わってしまう続編だと、前作を楽しんでくれた人が楽しめなくなると思いましたし、僕もさすがに誰もいないと寂しいので。その後すぐに制作が決まって、ふたを開けてみたらみんなは同じ役なのに僕だけ違う役っていう（笑）。なので、続編ですが新鮮さがすごくありますね。シーズン2の追加キャストという気分で皆さんのことを見ています（笑）。ですが、そういう中で作品としての統一感は必要なので、話し合いながら進めています」と経緯を報告。続編でありながら前回と違うキャラクターを演じるが、「前作の渡海先生とは違い、もう少しライトというかポップな感じになっていくのかなと思います。髪の毛の色もそうですしね。シーズン2から登場するキャラクターなので、もはや僕はシーズン2から出る人みたいなものです（笑）」と役柄に触れる。
原作を含め「ブラックペアン」シリーズの魅力については、「僕にとっての一番の魅力は、原作者の海堂尊先生がすごく優しいところ。作品も素晴らしいですが、先生のお人柄が僕はとても好きですね。だからずっと続けていけるし、先生がドラマをご覧になった時に楽しんでもらえる作品にしたいなと思っています」と、海堂氏自身の魅力にも言及。
そんな海堂氏は「打ち上げの席で浮かんだ続編のアイデアを、プロデューサーの伊與田（英徳）さんにダメ元でお伝えして6年、ついに念願かなってうれしいです。今回、二宮さんに演じていただくのは、前回の渡海と真逆のタイプの天城雪彦です。再結集したスタッフが、どのように天城に対峙（たいじ）していくのかと思うと、ワクワクしています。きっと出演者の皆さんは、私の予想を上回る素晴らしいドラマを作り上げてくださることでしょう」と期待を寄せている。
また、再び集結する共演者たちの撮影に関して、二宮は「ほとんどの方がこの6年の間に、別の現場や食事などでもご一緒していますし、お互いに何をしてきたかも分かっています。そういう中で、こうして続編でまた集まれるというのはうれしいですね。撮影自体は緊張感があってハードですが、現場でオフの時は楽しくいたいとみんな思っていると思うので、今回も仲良く過ごせると思います」と前作で築いた信頼関係をうかがわせ、視聴者に向けてあらためて「6年ぶりに『ブラックペアン』がシーズン2として戻ってきます。前作を超えるようなハラハラ・ドキドキもそうですが、前作から続いているストーリーもありますので、前作を見た方もそうでない方も楽しんでいただけると思っています。今はU-NEXTでも前作が配信されているので、ご覧いただくと登場人物の成長なども分かり、『ブラックペアン』シリーズの世界をより濃く楽しめると思います。お時間のある時に、併せてご覧いただけるとうれしいです！」とアピールしている。
そして、シーズン1に出演していたなじみのメンバーが再集結。世良雅志役の竹内、花房美和役の葵、高階権太役の小泉、佐伯清剛役の内野が続投する。
シーズン1では研修医であり、渡海の助手として奔走した世良。シーズン2では、さまざまな場所で経験を積み、東城大へ心臓血管外科医として戻って来た。渡海を目指し、さらなる高みを目指し続けている。そんな成長した世良の前に、渡海と瓜二つの天城が現れる。
新人看護師だった美和も、手術室看護師として成長を遂げている。新人の頃から助け合っていた世良とは親しいながらも関係性の変化はないようだが…。
手術用医療機器「スナイプ」を導入するなど、最先端医療を持ち込むことで渡海と対立関係にあった高階。東城大に来て6年で、「スナイプ」の症例を増やし、自分独自のやり方で上を目指し続けている。
世界的に有名な佐伯式手術の生みの親である佐伯。6年たって、東城大の病院長に就任したが、変わらず執刀医としてオペも行っている。日本の研究医療の頂点である日本医学会の会長の座を狙っており、心臓外科に特化した東城大の専門病院の開設を計画。天城を東城大に呼び寄せる。
渡海が東城大を去って6年。一人前の外科医として歩み始めた世良、病院長になり新たな計画をもくろむ佐伯、そして世界的天才外科医の天城がもたらすのは、吉か凶か。それぞれが持つ医療という名の欲望がうごめいていく。前作の興奮とスケールをしのぐ、“医療と金”と“医療革命”を巡るメディカルエンターテインメントが動き出す。
竹内は「6年の歳月を経て、このチームに戻って来られたことを心からうれしく思います。そして二宮さんを始め、キャストの皆さんとお芝居するのがすごく楽しみでワクワクしています」と心を躍らせ、「今回、世良雅志を演じる上で、挑戦、敗北、葛藤が僕のテーマです。あの頃はまだ研修医だった世良が、もがきながらもどう本物の医者になっていくのか。医者としての在り方や、この世界にはどのような医者が必要なのかを演じていく中で見つけていきたいと思います！ 世良らしく一生懸命頑張ります！」とシーズン2への意気込みを語る。
葵は「6年ぶりとなりましたが、続編に出演させていただけることはとても光栄で、うれしい気持ちでいっぱいです。シーズン1を作り上げた皆さんと、また作品を作り上げる仲間として過ごせることへの楽しさを日々感じています。シーズン1では、私が演じた美和は新人で、人の命と向き合う現場で翻弄（ほんろう）されていましたが、演じていた自分自身も同じように、周りの世界に圧倒され、翻弄されていたように思います。今回は6年たったことで美和の成長や責任感を演じながら感じていますし、また私自身も、前回より何かこの作品のためにできることはないのか、意気込みながら撮影に臨んでいます。天城雪彦という新しいキャラクターと共に進んでいく『ブラックペアン』の世界を、また皆さんに楽しんでいただけたらと思います」と、役柄と自身の成長を重ねながら新作に臨む。
小泉は「シーズン2をやりたいという燃える気持ちはあったのですが、4年、5年とたつと正直実現が難しいのかなと、諦めかけていた自分がいました。ですが昨年お話をいただき、本当にうれしく、一気にモチベーションも上がりました」と新シリーズスタートへの心境を明かし、「二宮さんが演じる天城は、とてもチャーミングで、ゾクゾクしています。気付いたら一気に射抜かれているような雰囲気で、渡海とはまた違った魅力がありますね。ぜひ、楽しみにしていただきたいです」と呼び掛ける。
内野は「新病院を設立し、心臓外科の最高峰を目指す佐伯清剛のエネルギッシュな野心にとても魅力を感じています。その野望の先に何を見つめているのか。佐伯病院長の瞳の中に彼の魂を宿らせられたらと願いつつ、監督の演出に毎日心躍らせています」と新シリーズの撮影に触れ、「われらがヒーロー・二宮和也くんが渡海と瓜二つの天城雪彦という規格外のキャラクターをどう演じてくれるのかも、視聴者の皆さまと同じ気持ちでワクワクしているところです。フィクションのもつ振り幅の大きさの中にも、大人の楽しめるエンターテインメントになるといいなと、ひそかに念じながら撮影続行中です！ 皆さまどうぞご期待ください」と力を込めている。
作品を手掛ける伊與田プロデューサーは「海堂さんからのびっくりするようなご提案をいただいてから、6年の月日がたってしまいましたが、『ブラックペアン』が再び放送できることになって、大変うれしく思います。6年ぶりに皆さんに演じていただいている姿を見て、大変幸せな時間を過ごしています。6年と聞くと長いようにも思いましたが、皆さんが集まると、6年間ずっと一緒に過ごしてきたかのように空気が動き出しました。世良くんは成長して頼もしい医者になっています。美和さんも優しく包容力のある看護師になっています。高階先生は東城大の屋台骨を支える医者になっています。佐伯教授は院長になってますます貫禄が増していました。そして、天城雪彦という新しいキャラクターの出現で、病院の空気感がどんどん変化していきます。続編ではありますが、全く新しいドラマが始まっています。皆さん、楽しみにお待ちいただきたいと思います」と、それぞれのキャラクターの変化を明かしながら、続編への手応えをにじませている。
なお、番組公式SNSでは、シーズン1の切り抜き動画や場面写真を展開中。また、U-NEXT Paraviコーナーでは「ブラックペアン」シーズン1を全話見放題で配信中だ。
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