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「パーセント」主演の伊藤万理華「挑戦的な企画だと思いました」2024/05/11

「パーセント」主演の伊藤万理華「挑戦的な企画だと思いました」

 本日5月11日放送開始の土曜ドラマ「パーセント」(NHK総合ほか)。多様性実現を掲げるテレビ局で、“新しい時代のドラマ”を作るため白羽の矢が立ったローカルテレビ局で働く新人女性プロデューサー・吉澤未来(伊藤万理華)と、俳優を目指す車椅子の高校生・宮島ハル(和合由依)が、性別や障害で語られる自らの“価値”に何度も悩み傷つきながら、互いの存在に力をもらって少しずつ前に進む中で希望を見いだしていく、多様性社会を生きるすべての人へおくる物語。今回は、主人公・未来を演じる伊藤が役柄への思いや作品の見どころを語った。

 まず、出演が決まった時の気持ちを問われると「最初に『うれしい』という気持ちから入りました。一方で脚本を読んだ時は、今までとは作品への向き合い方を変えていかなければいけないなと思うくらい、挑戦的な企画だと思いました。オファーをお受けして、プロデューサーの南野(彩子)さんからお手紙をいただきました。まずプロデューサーさんからお手紙をいただいたのは初めてでした。そのお手紙の中で印象に残っている言葉が、『悩んだら一緒に悩みます、一緒に走り抜けます、共にやります』という言葉でした。私はその言葉を胸に3カ月間を挑んでみようと思えましたし、そのおかげで走り抜けられました。人との向き合いは、モノづくりをするうえでは絶対に欠かせないし、理解したいし寄り添いたいから、すれ違ってもぶつかる。自分がこの作品に関わるにあたって、私自身、南野さんとのコミュニケーションを大事にして、ハルちゃん(和合)、劇団『S』のメンバー、スタッフの皆さんには絶対にうそをつきたくない、誠実に向き合いたいという気持ちでやっていた気がします」と振り返った。

 未来の魅力を「人間くさいところ。悩む時は悩む、落ち込んで、そこからはい上がっていくところが魅力的。あと、『好き』と思ったら真っすぐ好きだと伝えられること。それはハルちゃんという存在の大きさだと思うのですが、あんなに真っすぐに会いに行けるってすごい! 憧れます」と語る伊藤は、役作りについて「チームが気持ちよく撮影できることがプロデューサーの役目なのかなと思っていたので、撮影期間中はプロデューサーの南野さんにたくさん質問をしました。未来の趣味がクレーンゲームなのですが、南野さんご本人の趣味もそうなんです。撮影初日がクレーンゲームのシーンだったので、顔合わせの日の夜、南野さんと一緒にゲームセンターへ行きました。由依ちゃんが好きなキャラクターのぬいぐるみがあって、2人でずっと格闘していたら取れたんです。最高でした! もう、まるで『パーセント』の1シーンでしたよ。その後も何かあれば南野さんに相談して、悩んだ時も全部を支えてくれて、受け入れてくれて。南野さんには感謝しかないです」と二人三脚で挑んだ。

「パーセント」主演の伊藤万理華「挑戦的な企画だと思いました」

 さらに、和合の印象を問われると「初めてごあいさつした時に、パッと明るく照らす太陽のようでした。すごくフラットで明るくて、出会った時からすでに緊張しないというオーラが出ていて、『あぁ、本物のハルちゃんだ、すごい!』と思いました。未来がハルちゃんを見つけた時と同じような衝撃を初日に体験できたんです。ハルちゃんがいて『パーセント』が始まっていったと思っています」と明かした。

 撮影で印象に残っていることに関しては「第1話に出てくる劇団『S』での一人芝居によるオーディションのシーンです。私も全くみんなのお芝居を見ず撮影に入ったのですが、皆さんが魅力的すぎて、あの時の未来の表情は全部“素”です。『S』のメンバーも映像作品でお芝居をすることが初めてだった人も多かったと思うから、その喜びが前面に出ているんです。純粋に、好奇心旺盛でワクワクしながら演じていることが伝わってきて、演じるうえで一番大事にしなきゃいけないのって、この光景じゃないかなと。オーディションシーンでより感じたから、すごく印象に残っています。このドラマは全4話です。4話のドラマを3カ月かけて撮るという経験が初めてでした。毎日いい空気に、明るい気持ちで入れた現場です。皆さんのモチベーションが高く、この作品にすごく丁寧に向き合いたいんだという思いがあったからできた空気だと思います」と充実した撮影期間だったことを伝えた。

「パーセント」主演の伊藤万理華「挑戦的な企画だと思いました」

 最後に、視聴者に向けて「誰でも間違えるし、失敗する。そういう時にコミュニケーションの中で言葉を間違えてしまうこともあります。人と関わることで、擦れ違いも多くなるという経験をしていない人はいないと思います。そんな間違いを直そうと伝えるドラマではなくて、そんな自分を肯定してあげようというお話です。たくさんの人に見てほしいです。実際に3カ月の撮影期間中に、自分自身も間違えることがありました。その都度関わり方を反省したり、未来と同じ気持ちになったりした瞬間もあったけど、周りに寄り添ってくれる人がたくさんいたから、このドラマで自分のことも好きになりました。『パーセント』は、人と関わるということでとても大切な思い出になった作品です」とメッセージを寄せた。

「パーセント」主演の伊藤万理華「挑戦的な企画だと思いました」

【番組情報】

土曜ドラマ「パーセント」
NHK総合 土曜 午後10:00~10:50
NHK BSプレミアム4K 土曜 午前9:25~10:15

NHK担当/Kizuka



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