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“気持ちいい”を感じる時の体の変化って?――ラランド・サーヤ司会の「はなしちゃお!〜性と生の学問〜」が初の特番に!2024/05/03

“気持ちいい”を感じる時の体の変化って?――ラランド・サーヤ司会の「はなしちゃお!〜性と生の学問〜」が初の特番に!

 NHK Eテレでは5月4日に「自分らしく、Eテレ。~性・ジェンダーを考える日~」をキャッチコピーとし、朝から深夜まで“性・ジェンダー”に向き合うための番組を特別編成。4部構成のうちの第3部では、“性”にまつわるさまざまなテーマについて“学問”を切り口に楽しく深掘りする「はなしちゃお! 〜性と生の学問〜」を90分のスペシャル版でおくる。

 番組制作の経緯について、真野修一制作統括は「若い女性ディレクターたちを中心にあがった『“性”をテーマにした番組を作りたい』という声から誕生した番組で、初めての特番。“性”に関するいろんな話題を学問の視点から切り取り、楽しみながら考える『きっかけ』にしてほしい」と訴える。

 司会はラランドサーヤとコンドームの妖精・まっきぃ(声・マキタスポーツ)。サーヤは「日常会話やSNS上で面白おかしく使われているような“性”の言葉でも、この番組で扱うと学問的・学術的にひもといてくれる、とても意義のある番組。日本だと童貞がネガティブに、処女がポジティブに使われていたり、言葉が持つ意味のニュアンスが変わっていることもあり、それがなぜなのかを歴史で読み解きます。情報がたっぷり詰まっているので、ぜひ見てください!」とアピール。まっきぃは「“性”に関するさまざまな認識が格段にアップデートできます。本当に目からうろこだし、反省するし、なんか笑えます。コンドームだけど、内容は薄くないよ! 見てください!」と笑いを交えたコメントを寄せている。

 番組は以下の四つのテーマで構成。

◆童貞・処女✕歴史社会学

 時代ごとに変化してきた“性経験”を巡る価値観について、“バキバキ童貞”として人気の芸人・ぐんぴぃと南米や北欧などの外国人留学生を交えたシンポジウムを開催し、時代や国ごとの違いを考える。

◆“気持ちいい”を科学する

 性的な刺激で“気持ちいい”と感じる時に体にはどんな変化が起こるのか。その鍵を握るホルモン「オキシトシン」の最新研究やオキシトシンが最も出る究極のなで方の研究など、“気持ちいい”のヒミツを解き明かす。

◆ポルノ×メディア学

 戦後日本に広がりを見せたポルノ。その背景にある施策や映画産業の戦略に迫る。

◆異性装×社会文化学

 ヤマトタケルの女装のエピソードなど、日本では異性装は古くから“男女を超越した存在”として特別な力を持つと信じられてきた。歌舞伎などの伝統文化や現代のコスプレにも見られる異性装は日本ではなじみがあるが、外国人にとっては新鮮味があるよう。日本人と異性装、その精神とは?

 デリケートな“性”の話題を取り上げるに当たり、真野制作統括は「“性”についての話題をタブー視することなく、話せる範囲で話すことで悩みや知識を共有してもらいたい。話したくない人もいると思うので『話したくないことは話さなくていい』という前提を大事にしている」と番組のスタンスを伝える。また、学び方については「1人で学びたい人もいると思うので、NHKの公式ウェブサイトでこれまでの番組動画を公開している。生理や包茎などさまざまなテーマがあるので見てほしい。“性”は身近なことだが、大人も知らないことだらけだと実感している」と自身の感想を交えながら話している。

 性やジェンダーに関するさまざまな取り組みが行われている今、「自分ごと」と捉えて、知識や向き合い方をアップデートさせるいい機会になりそうだ。

【番組情報】

「はなしちゃお!スペシャル」
NHK Eテレ
5月4日 午後8:00~9:30
※過去のエピソード https://www.nhk.jp/p/ts/47NWJQ9RP7/list/

NHK担当/Y



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