Feature 特集

瀬戸康史「いろいろな意味でドキドキする」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー2024/04/16

瀬戸康史「いろいろな意味でドキドキする」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

 TBS系では、4月9日から火曜ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」がスタート。ある事故で自分の名前をはじめ、自分にまつわるすべての記憶をなくした緒方まこと(生見愛瑠)が、手元に残された一つの男性用の指輪をめぐって、“恋の相手”と“本当の自分”を探すラブコメミステリー。

 記憶喪失になったことで、まことの世界はくるりと一変。かばんの中には見覚えのない男性用の指輪が入っていたが、誰に贈るつもりだったのか思い出せない。そんなまことの前に、自称・元カレの西公太郎(瀬戸康史)と、自称・唯一の男友達の朝日結生(神尾楓珠)、自称・運命の人の板垣律(宮世琉弥)の3人の男性が現れ、恋の四角関係が幕を開ける。

 今回は、フラワーショップの店主で自称・元カレの西公太郎を演じる瀬戸さんにインタビュー。思ったことをはっきりと言うストレートな性格だが、記憶をなくしたまことを見守る優しい一面もある公太郎の魅力や、作品への意気込みを語ってくれた。

瀬戸康史「いろいろな意味でドキドキする」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

――まず、年上の元カレ役として出演が決まった時の気持ちをお聞かせください。

「恋愛ドラマ枠なので一番はキュンキュンさせたいという思いがありました。ですが、公太郎はキュンキュンさせてやろうみたいな性格ではなく、さらっと見せる優しさが彼のテーマだと思うので、胸キュンシーンは力まずにやれたらいいなと心掛けています」

――公太郎を演じてあらためて感じた彼の魅力を教えてください。

「公太郎はとても優しくて、気持ちを正直に伝えるタイプの人間です。その優しさも押し付けがましくなく、さらっといろいろなことをこなす器用な人だと思います」

――ご自身と似ているなと感じた部分はありますか?

「公太郎は何も言わずにまことを見守っていますが、そういうところは似ているのかなと思います。何も言わないわけではなく、その人が前向きに行動できるような言葉をチョイスして伝えたり。僕も口数は多い方ではないので、割とそういうタイプかなと思います」

――脚本を読まれた時の率直なご感想をお聞かせください。

「タイプの違う男性3人が出てくるラブストーリーはすごく面白いなと思いました。そこにミステリー要素が加えられて、いろいろな意味でドキドキするなと。オリジナル作品で、僕たちもどうなっていくのか全く分からないので、次の台本が早く来ないか毎回すごくワクワクしています」

瀬戸康史「いろいろな意味でドキドキする」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

公太郎の“優しさ”は負けてないんじゃないかなと

――主演の生見さんの印象はいかがですか?

「皆さんが思っている通りの明るい方ですね。それだけではなく、連日彼女は撮影をしていてセリフ量もかなり多いですが、現場で疲れている様子は一切見せなくて。いつもフラットな状態でいてくださっています。現場の士気もすごく上がって、プラスのエネルギーであふれていますね。その人間力がすごいなと感じています」

――神尾さんと宮世さんの印象もお聞かせください。

「2人ともとっても真面目です。まだ若いですが、僕がその年齢だった頃よりもかなりしっかりしています。お芝居に対する内に秘めた熱い思いがすごく伝わってくるので頼もしいです」

――公太郎はさらっとした優しさも魅力とお話がありましたが、朝日と律にこういう部分は勝っていると感じる部分はございますか?

「思いやりですかね。さらっとドライフラワーをアレンジメントして渡したり、ピンチの時に駆けつけたり、絵文字はないけど気遣うメッセージを送るなど。そういうところは負けてないんじゃないかなと」

瀬戸康史「いろいろな意味でドキドキする」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

――第1話の中でも、悩んでいるまことにそっと言葉で背中を押すシーンもありましたね。そういった部分の声のトーンなども意識されているのですか?

「お芝居でそうなっていると思います。あまりそこに重きは置いていないですが、お芝居の流れでそういう優しさがこぼれている感じだと思います」

――そこも胸キュンポイントですね! また、キャスト発表時に「僕自身が10代、20代の時にみんなに好かれよう、嫌われたくないといい顔をして悩んでいたことを思い出した」とコメントされていましたが、そのような考え方から脱却できたきっかけがあればお聞かせください。

「具体的なきっかけはないですが、“年を重ねる”ということだと思います。いろいろな経験を積んできて、人と比べるのにくたびれてしまったのかもしれないです。どこかのタイミングでだいぶ無理していたんだろうなと自覚して、そこからうそをつかずに自分自身を大切に生きていこうと思うようになりました」

――第1話からも、フラワーショップの店主として花に対する思いや仕事への熱量が感じられて、公太郎は好きを仕事にしているなと感じました。瀬戸さんが仕事を選ぶ上で大切にしていることはございますか?

「僕が役者という仕事で大切にしているのは、演じている自分があまり想像できない役を選ぶようにしています。そして、乗り越えるべき壁をあえて作るようにしています。今回の作品も、若い世代が多いキャストの中で自分の役をどう作っていくか、どうやり遂げるか練りながら挑んでいます」

――新しい瀬戸さんがこのドラマで見られるのを楽しみにしています。最後に視聴者の皆さまへメッセージをお願いします!

「神尾くんや宮世くんと撮影でやっと絡み出してきました。まことだけではなく、男性陣とのシーンも見どころになっています。また、ここもつながっていたんだ!と新たな展開があったりもするので、そこも楽しみにしていただけたらうれしいです」

瀬戸康史「いろいろな意味でドキドキする」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

【プロフィール】

瀬戸康史(せと こうじ)
1988年5月18日生まれ。福岡県出身。近年の主な出演作は「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)、「霊媒探偵・城塚翡翠」(日本テレビ系)、「院内警察」(フジテレビ系)、映画「愛なのに」「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」のほか、「違国日記」が2024年6月7日公開予定。

【番組情報】

「くるり~誰が私と恋をした?~」
TBS系
火曜 午後10:00~午後10:57

取材・文/N・E(TBS担当)



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.