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篠原涼子が「イップス」で共演中のバカリズムの才能に興味津々。「現場に来てからセリフを覚えるなんてできない」2024/04/10

篠原涼子が「イップス」で共演中のバカリズムの才能に興味津々。「現場に来てからセリフを覚えるなんてできない」

 フジテレビ系で4月12日にスタートする連続ドラマ「イップス」(金曜午後9:00、初回15分拡大)の制作発表が、実際にドラマの撮影で使っているセット内で行われ、ダブル主演を務める篠原涼子バカリズム、共演の染谷将太が登壇した。

 「イップス」は、心の葛藤による影響などでできていたことができなくなってしまう心理的症状=イップスを抱えた2人が事件を解決していく完全オリジナルストーリー。犯人が仕掛けたトリックを暴いていく謎解きミステリーでありながら、コミカルな会話劇と世界観で描かれる。小説を“書けなくなってしまった”おしゃべりなベストセラーミステリー作家・黒羽ミコ(篠原)と事件を“解けなくなった”自己評価高めのエリート刑事・森野徹(バカリズム)が“絶不調コンビ”を組む。監督は筧昌也氏、脚本はオークラ氏、森ハヤシ氏が担当する。

篠原涼子が「イップス」で共演中のバカリズムの才能に興味津々。「現場に来てからセリフを覚えるなんてできない」

 初めてミステリー作家役に挑戦する篠原は、「ミコはミステリー小説家の中でも、クールでミステリアスなイメージを抱いていたのですが、台本をのぞいてみたらちょっと違うなと感じたので、私が最初にインスピレーションしたのとは違う演じ方をしています。こういうやり方の方が面白いかな?とか、監督さんやスタッフ、プロデューサーの方を交えていろいろな方々の意見をいただきながら、皆さんと相談しながらやらせていただいております」と説明。

 加えて、演じるミコについて「こういうキャラクターはこれまでにいなかったなと。すごくやりがいがあって、段々ミコというキャラが愛くるしくなってきて、回を重ねていくにつれて大切にしたいなって、この人を愛してあげたいなとい気持ちです。空気が読めない人間なので、こういう人が実際にいたらどうなっちゃうのかなと思いますが、一応ミコは大丈夫です。ただはしゃいでいるだけではなくて、彼女の中にひそかに抱えていることがあるので、そういうところも徐々に出せたら」と話した。

篠原涼子が「イップス」で共演中のバカリズムの才能に興味津々。「現場に来てからセリフを覚えるなんてできない」

 もともと脚本のオークラ氏と仲がいいバカリズムは、「森野役が僕に決まってから、僕のキャラクターに合わせて森野のイメージを描いてくださったらしいのですが、オークラさんの中では俺ってこんなに性格が悪いイメージなんだと思うくらい、森野はちょっと嫌なヤツですよね(笑)。もともとエリートだったということもあるから、それを鼻にかけている部分だったり、自分の好きなことに対しては周りが見えなくなったり、空気を読まずに早口でしゃべっちゃうみたいな…」と話し、そんなにふうに自分が見えているのかと、疑問に感じていることを吐露した。

篠原涼子が「イップス」で共演中のバカリズムの才能に興味津々。「現場に来てからセリフを覚えるなんてできない」

 続けて、ミコの弟・黒羽慧役を担う染谷が、演じる役柄について聞かれると「慧はすご腕弁護士でミコのよき相談相手です。実は、まだ1日しか撮影していません(笑)」と答え、「この先、話が進んでいくにつれて、いろいろなものが見えてきて、謎にどう関わってくるのか、こないのか…? 自分もどこまでしゃべっていいのか確認しないで、ここに来ちゃったので、言葉を選んでいるんですけど、かなりキーマンとは聞いています」と、話しにくそうにコメントした。

 また、作品に抱いているイメージに関しては「“絶不調バディ”という言葉を初めて聞いたのですが、2人は本当に絶不調なんですよ。台本を読んでいても、こんなに絶不調な2人が難事件をゆるっと解決していく姿がすごく面白くて勇気づけられました。なので、お二人のバディを自分も早く見たいなと思っています」と楽しみにしている様子。

篠原涼子が「イップス」で共演中のバカリズムの才能に興味津々。「現場に来てからセリフを覚えるなんてできない」

 「イップス」は、ミステリーでありつつ痛快なコメディーでもある。コメディー色が強いと思ったという篠原は、「オークラさんのメッセージの届け方がとても面白くて、クスッと笑ってしまう要素がたくさんあるので、『これ、ミステリードラマだよね』と、現場でも分からなくなる瞬間があります。台本を読んでいて、バカリズムさんの演技をしている雰囲気や、ほかの方々が出てくる感じとかを想像するだけでも笑えてきちゃうみたいな…。そんな要素がいっぱいあるなと思います」と笑い、「ミステリーだから、一見シリアスなのかなと思いがちですけど、撮影現場は本当に楽しくやらせてもらっています」と付け加えた。

 バカリズムも「現場で、このシーンは楽しいから少しアドリブを足してみようかとか、このセリフは面白めに言ってみようかと思うこともありますが、あんばいが難しいというか…。目の前に血を流した人がいたりするので、絶妙なところを狙っていかなきゃいけないんですよね。ちょっと芸人が出ちゃって下手に付け足すと、何度も同じシーンを撮影するから、アドリブを何回もやらなきゃいけなくなるのでほどほどにしておかないと。『さっきのアドリブをもう1回やるんだ』と思われるかなと。そんな弊害があるので、下手なアドリブはできないですね(笑)」と芸人ならではの複雑な心境を口にした。

篠原涼子が「イップス」で共演中のバカリズムの才能に興味津々。「現場に来てからセリフを覚えるなんてできない」

 一方、アドリブについて聞かれた染谷は、面白いテイストのシーンの撮影にドキドキしていると話し、「面白いことは大好き。本当に台本が面白くて、絶妙な掛け合いなんです。なので、面白くなくなったら嫌だなというプレッシャーがあります。でも現場も温かい空気で楽しく進んでいたので、その空気に乗っかってやりたいなと思っています」と意欲を見せた。

 ドラマの撮影中に撮った写真が登場すると、第1話で出てくるサウナでの1コマを見て、つらかった撮影を思い出した篠原とバカリズムが「この日は地獄でした!」と声をそろえる。

 「3月のめちゃくちゃ風の冷たい日に、屋上サウナの水風呂につからなきゃいけないんですよ、裸で。しかも雨降ったりしてね。まあ、過酷だったんですよ」とバカリズム。篠原も「強風でしたよね。だからこれ、出来上がりがすごく不安なんですよ。一応、女優という仕事をさせていただいていますから、ほかの現場では風が強かったりすると違う場所で撮ったり、配慮してくださるんですが、その日は何の変更もなくその場で撮ったので、髪の毛があっち行ったりこっち行ったり、もうすごいことになっているんですよ(笑)」と不満顔。続けてバカリズムも「髪がね、こっち行って次あっち行ってみたいな」とジェスチャー付きで繰り返す。さらに、篠原が「息ができないし…」と口をとがらせると、バカリズムが「この場所の撮影が本当に憂鬱で、寒くて風がすごくて…」と、次々に不満があふれ出す2人に、会場から笑いが起きた。

篠原涼子が「イップス」で共演中のバカリズムの才能に興味津々。「現場に来てからセリフを覚えるなんてできない」

 篠原とバカリズムのテンポのいい会話劇も見どころの一つ。バカリズムとのやりとりについて「すごくやりやすいです。逆に、大丈夫かな、私?」と不安に感じていると言う篠原。それを受けて、バカリズムは「ちょっと芸人さんの感覚に近いというか、何回も同じシーン、同じカットを撮る時に、ちょくちょく変えてきたり、結構遊びを入れてくださるので飽きないというか、楽しくて、新鮮な感じで撮影できています」と応じ、相性のよさがうかがえた。

 すると、ここでバカリズムがセリフを現場で覚えるという事実が発覚。「ガチガチに決めていくと、相手を無視しているお芝居になっちゃうから、・そっちの方がいいかなと思て…」と言うバカリズムに対して、篠原は「私はちゃんとセリフ入れてますよ。しっかりと」と言いつつも「(バカリズムさんは)とても器用な方なんだなと思いました。現場に来てからセリフを覚えるなんて、なかなかできないですよ。いろいろなアンテナがいっぱいある方なんだなと思います」と絶賛。さらに、NGが少ない現場であるということも伝えられた。

 そして、バカリズムに対してすごく興味がある篠原が、現場で彼の一挙手一投足を確認していることや、ほかの作品では脚本も手掛けるバカリズムが、今回はオークラ氏の脚本に身を任せて俳優に徹している話、そして、毎話出演するゲストの話題が展開された。

篠原涼子が「イップス」で共演中のバカリズムの才能に興味津々。「現場に来てからセリフを覚えるなんてできない」

 現場でテンションが上がるエピソードでは、バカリズムが「現場が巻いている時」、篠原が「ミコの部屋が居心地がよくて気分が上がる」、染谷が「差し入れやケータリング」と、それぞれが理由を話しながら盛り上がり、最後に3人が視聴者にメッセージを送って制作発表は終了した。


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