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「ノイステコラム」#26.5★駅長が振り返る3年間の軌跡、そして≠MEから感じた“感動の瞬間”2024/04/11

「ノイステコラム」#26.5★駅長が振り返る3年間の軌跡、そして≠MEから感じた“感動の瞬間”

 ABCラジオで放送中の「ノイミーステーション(以下・ノイステ)」(火曜深夜0:30)。指原莉乃さんプロデュースのアイドルグループ・≠ME(通称・ノイミー)のメンバー12人全員が交代で出演し、さまざまな企画に体当たりで臨むラジオ番組です。

 TVガイドWebでは隔週水曜にインタビュー連載「ノイステコラム」を公開してきましたが、今回は番外編! 4月で番組3周年を迎えたことを記念して、駅長さんにもインタビューしちゃいました。昨日の放送では、河口夏音さん、菅波美玲さん、谷崎早耶さんからベタ褒めの言葉を受けていた駅長。この3年間には特別な思いがあったようです。

「今やもうパーソナリティーになっている」…駅長が伝えたいメンバーの変化

――まずは、今回の収録を終えた今のお気持ちをお聞かせください。

「『まだまだ知らんかったことがこんなにあったんや』というぐらい、この新年度に対するノイパセの皆さんの質問力が素晴らしいなと感じました。一ファンとしても『これは聞きたい!』というお便りをたくさんお寄せいただいたので、この番組も3年やってきましたが、ファンの皆さんと一緒に新しいことを発見できているなという楽しさが今日はあったと思います」

――4月で「ノイミーステーション」は3周年を迎えましたが、体感としてはあっという間でしたか?

「早いですね。『もう3年たったんだ』という感じがします。というのも、やっぱりメンバーの皆さんの進化、成長の早さがすさまじいなという気がしていて。番組が始まった時は、やっぱりラジオそのものが初めてというメンバーも多くて、なんとなく駅長から『いかがですか?』とパスを出してしゃべってもらうパターンが多かったんです。でも、もう今や自分たちでどんどんトークを展開していくようになりました。最初はゲスト感覚で来てくださっていたのが、今やもうパーソナリティーになっているなという実感がありますね」

――一緒に番組を作っていく中で、関係性の強さは年々増している実感も?

「そうですね。『こんなことを話したい』『そういえばこの間あんなことがあって!』みたいな、ラジオで話す楽しさに目覚めてくださっているような気がしていて、それは駅長としてはとてもうれしいなと思います」

――メンバーそれぞれに感じている思いがあるかと思いますが、ここでは収録に来てくださった河口夏音さん、菅波美玲さん、谷崎早耶さんの3人について伺っていきたいと思います。3人の変化についてはどんなことを感じますか?

「河口さんは、まずノイミーのメンバーの中でも特にクリエーティブタイプといいますか、0から1を作る面白さを楽しむ人。『こんなものを生み出した』とか、『こんな企画やってみたい』と、自分の中で“面白い”を作り出せる人だと思うので、河口さんがいると斬新な企画が生まれたりする楽しさがありますね。谷崎さんは、言ってしまえばお姫様のようなファンシーなイメージをビジュアルで担っているけれど、内面はすごく“スポ根マインド”を秘めていると思います。以前、蟹沢さんと一緒に大阪で生放送に来てもらったことがあったんですけど、その時に自分たちから『“おもしれぇ女”になりたいんです!』と言ってきた時は、『すごく根性を持っている方なんだな』と内面の魅力を感じました。菅波さんは、なんと言っても声がめちゃくちゃいい。ラジオにすごく向いている声だと思います。女性グループの中から3人が集まってラジオでしゃべると、誰がしゃべっているのか分からなくなることがあるのですが、菅波さんは『あ、今絶対に菅波さんがしゃべっている』と、人をひきつける声を持っていらっしゃるので、これからもラジオをどんどんやっていってほしいと思います。声から好きになる、好きにさせることができるラジオパーソナリティーになれると思います」

――そんな3人から、「ノイミー メールステーション」では、最後に「駅長を漢字1文字で表すなら?」という質問で“美”・“優”・“敬”をいただいておりましたが…(笑)。

「(照れ笑いを浮かべながら)いやぁ、そうですねぇ…『どの質問を振り返るか』という選択権は駅長側にあったんですけど、ちょっと欲しがっちゃいました(笑)。うれしいですよね。声のよさという部分で、声がいい菅波さんに褒めていただけたり、人一倍優しい谷崎さんに優しさを褒めていただけたり、面白さを持っている河口さんからリスペクトをいただけたりと、『この人に言ってもらえたらうれしい』という言葉が身に染みました」

今だから明かせる“あのダンス動画”の舞台裏。そこで感じたメンバーへの敬意とは

「ノイステコラム」#26.5★駅長が振り返る3年間の軌跡、そして≠MEから感じた“感動の瞬間”

――番組スタート以降、「ノイミーステーション 特別急行」や「ノイミーステーションTV」と番組の規模もどんどん大きくなっている気がするのですが、駅長さんから見て“ほかにはないこの番組の魅力”というのはどのように感じていますか?

「これは≠MEそのものの魅力でもあり、メンバーの結束力の素晴らしさという部分でもあるのですが、長く一緒に活動し続けていると、メンバーの個性の変化も楽しめるんですね。『入った時はああだったけど、今はこうなったよね』という変化だったり、『あの子とこの子が一緒にいる時の空気感も変わった』『この子とあの子の組み合わせってあまりやったことがないけど、やってみたらめちゃくちゃ楽しそう!』と、関係性の変化を楽しむことができる。ノイパセの皆さんもメンバーを長く見てきたからこそ、“組み合わせの変化による楽しさ”を特に感じていただけるのは、毎回シャッフルで収録に来ていただている『ノイミーステーション』の楽しさなのかなと思います」

――「ノイミーステーション」の台本は、企画概要は書いてあっても詳細な内容はほとんど書かれていないんですよね。企画によってはなかなか難しいものもあるのかなと感じていました。

「そうなんですよ! 駅長の進行の部分が書いてあるだけで、詳しい内容に関してはほとんどメンバーの裁量に任せている部分があるんです。台本がないというのはすごくハードに感じる部分もあると思うのですが、ある意味そのアドリブ感をメンバーが楽しんでくれているのがすてきだなと思います」

――番組とともにグループのことも見守ってきたかと思いますが、この3年で駅長さんにとって、≠MEというグループはどんな存在になりましたか?

「私ももう今年で40歳を迎える、大概いい大人なのですが、ノイミーの皆さんと過ごさせてもらって、“青春の延長戦”をやらせてもらっている感じがします。今、10代を振り返って思うのが、あの頃部活をやっていて、友達がいて、好きな人がいてという青春は大体終わってからしか気付くことができない。その青春の渦中にいる時は青春と実感できないのが、青春そのものの特徴だと大人になってから感じています。そんな大人になってから、ノイミーの皆さんの『これが青春』という時間を存分に楽しませてもらってるなぁと。あと、リアルな駅長の青春はかなりどす黒い色もありましたし、思い出の中はかなり穴空きだらけの青春でもあったのですが、その空いている部分にノイミーの皆さんが青春のピースで埋め直してくれているようにも感じています」

――番組内で定期的に出てくる駅長さんの青春話、個人的にすごく好きです(笑)。

「ハハハハ! うれしいですね。暗い色味の青春の中に、爽やかなノイミーの青春のページを添えてもらっているので、たまに自分の青春の記憶がちょっとだけ改ざんされて、ゴッチャになっている感じもしますが(笑)、それすらもすごく楽しいです」

――では、ノイミーを応援していて一番感動した瞬間はありますか?

「『天使は何処へ』がリリースされた時に、スタッフの方から『駅長もよかったらダンスチャレンジしてみます?』と言われて踊ったんです。冒頭のサビの部分だけ踊ったんですけど、2週間ぐらいがっつり練習してやったら、肩が上がらなくなり、足の裏の皮がすりむけ、満身創痍(そうい)になってボロボロになりまして。『ノイミーの皆さんはこれを普段から当たり前のようにやっているんだな』と感動しました。駅長はラジオが主戦場でやっていますが、ノイミーの皆さんはダンスや歌を主戦場にしていて、しかもその練習の大変さというのは実はあまり表で語られることはないじゃないですか。見せていない大変さを当たり前のように積み上げた上で、ラジオではこんなにも楽しく話をしてくれてるんだなと、裏側のすごさのようなものを駅長は実際に体感したので、よかったらファンの皆さんにも新曲が出るたびにダンスの大変さをぜひ実感してほしいなと思いますよ」

――番組はこれから4周年に向かっていきます。今後、メンバーの皆さんに期待されていること、注目していることを最後に教えてください。

「何かを始めて4年目だったり、あるいは年齢的に20代前半あたりというのは、特に考えや主張したいことが目まぐるしく激変していく時期でもあると思うんです。そんな中で自分の考えを自分の言葉で伝えられるラジオは、きっとこれからも皆さんにもっともっと楽しんでもらえると思います。いろいろな大きな舞台を踏んで、いろいろな経験値を積んでいく中で、モヤっとした気持ちを抱えたり、あるいはよそで言うほどのことではないけど細かい気持ちを内に秘めることがあると思うのですが、ラジオはそれを発信することができる場所でもあるので。大物のタレントさん、大御所の芸人さんであればあるほど、ラジオの仕事を手放さずに大事にする理由というのはそういうところにあるのかなと感じています。これからもいろいろな仕事を経験していくからこそ、その隙間で感じたささやかなことを、ラジオでまた存分に聞かせてほしいです」

◎取材後記◎

 インタビューは予定していた時間以上に盛り上がることとなり、ここでは書き切れなかった話がまだまだたくさんあるほど。そんな駅長さん、実は先日開催された「≠ME 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を見ていて、こんなことを感じていたそう。

 「5周年コンサートを見た時に、皆さんのパフォーマンスのレベルが上がっていると感じまして。逆に言えば、しっかりと成長していないといけないのは、むしろ駅長の方なのかもしれないと、若干の焦りすら感じました。『話を聞くわれわれの方こそ、ちゃんと引き出していかない』と感じました」

 それでも、どの収録でもメンバーのことはもちろん、それぞれがその時好きなものやハマっているものを必ず押さえている駅長さんの姿勢には、スタッフからも常に絶賛の声が上がっています。その姿勢があってこそ、≠MEのメンバーと駅長さんの信頼関係は揺るがないものになっているのだと感じます。これからも、駅長さんの美声(と青春時代の思い出話やダンス動画も)は番組の聴きどころになりそうです。

【プロフィール】

「ノイステコラム」#26.5★駅長が振り返る3年間の軌跡、そして≠MEから感じた“感動の瞬間”

≠ME(ノットイコールミー) 
指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ。=LOVEの姉妹グループとして2019年に誕生し、「今までとは違う自分をみんなに経験してほしい」という由来でグループ名がつけられた。21年4月7日にキングレコードよりメジャーデビュー。デビューミニアルバム「超特急 ≠ME行き」はオリコン初登場1位・週間アルバムランキング1位を獲得し注目を集めた。

<公式サイト>https://not-equal-me.jp/ 
<公式X(Twitter)>https://twitter.com/Notequal_ME 
<公式YouTubeチャンネル>https://www.youtube.com/channel/UCBmvHfXdGCvi_b6lFeU-E1Q 
<公式TikTok>https://www.tiktok.com/@notequal_me

【グループ情報】

<コンサート> 
4月29日から全国ツアー2024「やっと、同じクラス」を開催。ツアーファイナルとしては、7月15日にグループ最大のコンサート会場となる、神奈川・横浜アリーナでのコンサートが決定している。

■ツアー日程 
4月29日 【東京】東京ガーデンシアター 
5月6日 【福島】けんしん郡山文化センター 大ホール 
5月10日 【鹿児島】宝山ホール 
5月12日 【熊本】熊本城ホール 
5月17日 【千葉】松戸森のホール21 大ホール 
5月19日 【栃木】宇都宮市文化会館 
6月15日 【広島】上野学園ホール 
7月15日 【神奈川】横浜アリーナ

<リリース> 
3月20日に1stアルバム「Springtime In You」が発売予定。これまでに発売したシングル8枚の表題曲に加え、デビューミニアルバムのリード曲と「ラストチャンス、ラストダンス」を含む新曲5曲を収録。さらに、初回限定豪華盤に付くBlu-rayには2023年6月に行われた≠ME全国ツアー2023「We shout"I am me."」の東京・日本武道館公演のライブ映像やメーキング映像が収録される。

【番組情報】

「ノイミーステーション」 
ABCラジオ 
火曜 深夜0:30~1:00 
※放送終了後、radiko premiumで1週間聞き逃し可能。 
※過去の放送回は番組公式YouTubeで聴取可能。

「ノイミーステーションTV」 
ABCテレビ 
毎月第1金曜 深夜1:34~2:18放送予定。 
※放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。



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