川口春奈が伝説のギャグドラマ「心はロンリー 気持ちは『・・・』」に登場。明石家さんまの一人娘役2024/03/20
明石家さんまと川口春奈が、フジテレビ系で4月27日放送のフジテレビ開局65周年企画「心はロンリー 気持ちは『・・・』FINAL」(午後9:00)で共演。川口はさんまが扮(ふん)する主人公の一人娘役でヒロインを担う。
「心はロンリー 気持ちは『・・・』」は、お笑い芸人としてのみならず、当時から俳優としても活躍していたさんまが、三宅恵介氏をはじめとするバラエティー「オレたちひょうきん族」(81~89年)の制作スタッフ、後に「踊る大捜査線」シリーズや「教場」シリーズ(すべてフジテレビ系)などの脚本を手掛ける君塚良一氏のタッグで作り上げたコメディードラマだ。シリアスなドラマの中にたくさんのナンセンスギャグを散りばめた、遊び心満載の作品、お笑いファンを中心に多くの視聴者の間で評判を呼び、その後にシリーズ化された。2003年8月29日送の「心はロンリー 気持ちは『・・・』XI」まで、実に11本が制作される大ヒットシリーズが、通算12作目となる最新作をもって、ついに完結する。
前作からなんと21年ぶりに復活を遂げる本作は、総合演出・三宅氏、脚本・君塚氏、ギャグ考案・大岩賞介氏、藤沢めぐみ氏、杉本高文(さんま)という盤石のスタッフ陣で届ける。恋愛ものからサスペンスまで、これまでさまざまなジャンルに挑んできたこのシリーズだが、今回は、心温まる人間ドラマを展開。主人公のベテラン刑事・轟木竜二(さんま)が定年を間近に控え、“最後の事件”に立ち向かい、轟木とその家族の物語が情感豊かにつづられていく。
第1作の田中美佐子をはじめ、今井美樹(第4作)、黒木瞳、賀来千香子(ともに第6作)、松下由樹(第10作)、飯島直子(第11作)ら、これまでそうそうたる顔ぶれがヒロインを務め、さんまと豪華共演を繰り広げてきた「心はロンリー 気持ちは『・・・』」。その記念すべき最新作のヒロインに選ばれた川口は、轟木の一人娘・寺沢和来役で、警察官である父親に対し、愛憎相半ばする複雑な感情を抱き続ける娘の心情を繊細に表現する。
シリーズの真骨頂ともいうべき、劇中の随所に散りばめられたギャグシーンの数々に、川口ももちろん挑戦。“お笑い怪獣”のさんまをして「伝わりにくいギャグ」と言わしめる、高度なギャグの仕掛けに、川口がどう絡むのか必見だ。川口だけでなく、超豪華な共演者が多数出演予定。ワンシーンのみ出演するゲストも含め、なんと約60人ものキャストが次々と登場する。まさに、FINALを飾るにふさわしい、ビッグスターの面々に期待が高まる。
「心はロンリー 気持ちは『・・・』」の制作意図について、さんまは「毎回、細かいギャグまで作り込んでるんで、制作費もすごく掛かるんですね。だから、もう二度とできないだろうなと諦めていたんですが、ある日フジテレビの元スタッフから、“『心はロンリー』をもう一度やってください”とお願いされまして。彼が言うには、“僕は『心はロンリー』が作りたくてフジテレビに入社したのに、結局その夢が果たせなかった”と。でも、たとえ自分が関われなくても、『心はロンリー』の新作を作ってほしいんです、と言われて。そんな熱い思いに心打たれて、動き出した企画なんです」と説明。
そして「ただ、今日に至るまで、だいぶ苦労しましたけどね。そもそも最初、プロデューサーの渡辺俊介に話を持っていったら、『無理でしょ』って笑われましたから(笑)。あと、総合演出の三宅さんが、今どきのテレビの作り方が分かっていない(笑)。お金の計算が全くできなくて、えらいことになってたみたいです(笑)」と、シリアスな話も笑いに変えて披露。
長く続いたシリーズの魅力に関しては、「よくも悪くも、伝わりにくいギャグが多いという(笑)。特に初期の頃は、打ち合わせを夜遅くまでやっていたんで、ほとんどが深夜3時くらいに思い浮かんだギャグなんですよ(笑)。思いついた時はみんなでゲラゲラ笑っているんだけど、実際に撮影して、後で見てみたら全然面白くないということも多々ありました(笑)。ギャグの意味が分からないってよく言われるんですけど、逆にそこがたまらないと言ってくれるファンもいるんで、そこは見どころなのかなと。今回は、これまでよりも分かりやすいように作ったつもりではあるんですが、それでも、1回見ただけでは気が付かないギャグもたくさんあると思います(笑)」とアピールする。
共演する川口に対しては「こういう特殊なドラマなんで、最初は断られると思ってたんです。でも、ダメ元でオファーしてみたら、即OKの返事が返ってきて。びっくりしましたね、“大丈夫?”って(笑)。で、いざ撮影が始まったら、さらに驚いたことがあって。彼女は、現場でいきなり“これやってくれ”“あれやってくれ”って言われても、戸惑ったり、疑ったりするところが一切ないんですよ。『はい、分かりました!』言うて、全部やってくれる。それと、お芝居の“抜き方”が抜群にうまいんです。そのへんの呼吸も、すごく僕と合うなと思いました」と、その対応力の素晴らしを絶賛。
最後にあらためて「一生懸命頑張りましたので、ぜひ見ていただけたらと思います。ちなみに今回、“FINAL”とうたっていますが、私としては、“ファイナルプラスワン”なのか、“シン・心はロンリー”なのか、どうにかタイトルを考えて、次回作をもくろんでおります(笑)」と野望ものぞかせている。
一方、川口は「この作品のことは存じ上げていなかったので、最初は、フジテレビの大きな企画で、さんまさんと親子役というお話を突然聞かされて、びっくりしちゃいました。ただ、バラエティーではなく、ドラマという枠組みで、しっかりお芝居をするということだったので、とてもうれしかったです」と、オファーを受けた際の心境を明かす。
さんまとの共演には「撮影が始まるまで、実はずっと緊張していたんです。もちろん楽しみな気持ちもありつつ、一方で“どうしよう、自分にできるかな…”という不安もあって。でも撮影の初日、さんまさんが、さんまさんのままで(現場に)入ってこられたんです(笑)。その姿を見た瞬間、一気に緊張が解けて、リラックスできたのを覚えています」と振り返る。
続けて「こんなに楽しい現場は初めてじゃないかと思うくらい、とにかく楽しかったです! 普段のドラマの現場とは全く違って、どのシーンの撮影も、お祭りのような感じで。“ドラマを撮っているんだけど、ドラマを撮っているんじゃない”みたいな(笑)、でも、すごく中身の濃い、独特な空気感を味わっていました」と声を弾ませた。
そして、「長年にわたって、そうそうたるキャストの皆さま、スタッフの皆さまが作り上げてきた、素晴らしい作品のファイナルに呼んでいただけて、すごく光栄です。私にとって、一生自慢できる経験になりました。見ていてハッピーになれる場面が随所に散りばめられている作品ですので、ぜひご覧ください」と手応えをにじませている。
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