鶴嶋乃愛が1stフォトエッセーを発売!「いつかは小説にも挑戦してみたい」2024/03/11
「鶴嶋乃愛 1stフォトエッセイ 微睡む花の様に」の発売を記念したイベントが、3月9日に開催。イベントの前に行われた会見に、鶴嶋乃愛が登場した。
「微睡む花の様に」は、鶴嶋が2021年7月から2年以上にわたって書きつづってきた「TV Bros.WEB」の連載を1冊の本にまとめたもの。“自分自身”という存在と向き合いながら、日々の中で感じたことを詩的な文章へと落とし込んだ28編のエッセーに加え、本書だけの書き下ろしエッセーも収録されている。
鶴嶋は「2年半以上連載をさせていただけたのは、すごく貴重な機会でした。毎月コンスタントに書いていく中で、筆が止まる時もあれば、3時間で書き上げられる時もあり、書いている時間がすごく濃い時間だったなと感じていましたし、毎月読んでくださる方がいるというありがたさを日々感じていました」と感慨深げに語った。
「ブログとは違って、読んでくださる方がいる、受け取ってさまざまな解釈、自由な解釈をしてくださる場でもあるというのを考えると、相手がいるということを考えながら日々文章を書いていくというのは、私の中でも挑戦だったので、貴重な経験になりました。毎月感想をいただくたびに、すごくうれしかった」と連載を振り返りながら、「書き下ろしのエッセーも読んでいただいて、自分の心に一番近い文章はどれだったのか、ぜひファンの方に教えていただけたらうれしい」と、あらためて1冊の本として完成した喜びを語った。
連載スタート時は、20歳になったばかりだった鶴嶋。連載当初の自身と比較して成長した点を聞かれると、「自分自身吸収しているものがたくさんある。物事を例える時の言葉の幅がすごく広がった」と回答。一方で「『20歳からは時がたつのが早くて、あっという間だよ』と言われて、自分の中でそれが納得せず、日々濃く長く生きていきたいという思いをつづったエッセーが収録されているんですけれども(21年7月公開の第1回『時の流れで立ち止まる』)、その詩には今の私自身もすごく共感しました」と、変わらない思いがあることも明かした。
エッセー集には、撮り下ろしフォトも大ボリュームで掲載。打ち合わせから本人も参加し、文章に登場する言葉やイメージを具現化するべく、撮影のシチュエーションや衣装などにもたくさんのこだわりが反映され、鶴嶋の持つ世界観をより深く堪能できる写真が満載だ。その中でもお気に入りのカットとして、バラが描かれたビンテージのドレスを着た写真をセレクト。「最初は着る予定がなかったんですけれど、スタッフの皆さんから絶対似合うからこれも着てほしいって言っていただいて、急きょ増えた1着なんです。とても自分らしいドレスだなとお気に入りで、ファンの皆さんに先行カットで見せた時もすごく好評で、思い出深い1枚になりました」とほほ笑んだ。
ファッションブランドプロデューサーとしても活躍している鶴嶋。そのセンスは、会見当日の衣装にも生かされており、「ピンクの表紙が印象的な本とリンクできたらと思って、この衣装を選びました。今年はフェザーに注目しているんですけれども、自分で持ってきた羽飾りを付けてみたのがポイントです」とくるりと1回転し、場内を魅了した。
そんな多才な鶴嶋だが、プライベートでは熱心な読書家で知られている。好きな作家については、23年に第168回直木賞を受賞した千早茜を挙げ、「初めて千早さんの作品に出合ったのが『正しい女たち』という作品で、出合った当初から今もずっと、私の中で大切な作品です」と明かし、「私が『奇麗に生きる』とか『真っすぐ生きる』というのを自分自身の人生のテーマとして重きを置いているのもあり、『正しい女たち』ってなんだろうと思ってページをめくると、女性ならではの葛藤などが透明感のある文章で描かれていて、自分以外のいろんな女性の視点になって考えることができる作品という印象でした」とその理由を述べた。
記者からの「文筆業に挑戦してみたいという思いは?」という質問には、「もちろんです!」と力強く回答。「今回はエッセーを書かせていただいたんですけれども、物語の中に入るのが幼い頃からすごく好きなので、いつかはぜひ小説などにも挑戦してみたい」と目を輝かせた。
さらに、「幼い頃からドラマのセリフのまねをするのがすごく好きなのもあって、文章が好きなことにもつながっている」という鶴嶋。今後は「人間が生きることの“はかなさ”みたいなもの、余命のある役とかにも挑戦してみたいです。人間って、いつかみんな“死”というものが最後にあると思うんですけど、そこをドラマチックに描いた作品にぜひ出演してみたい」と俳優業への意欲を語り、さらなる活躍を期待させた。
最後に「いつも愛を寄せてくださるファンの皆さま、このたびは皆さまの応援のおかげもありまして『微睡む花の様に』を出版させていただくことになりました。2年半以上書きためたエッセー、そして書き下ろしもございますので、ぜひティータイムのお供などにしていただけたらとてもうれしいです。ぜひたくさん愛してください」とファンへの感謝を伝え、会見を締めくくった。
【プロフィール】
鶴嶋乃愛(つるしま のあ)
2001年5月24日生まれ。高知県出身。雑誌「ピチレモン」「Popteen」のモデルとして活動し、19年に「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)のヒロイン・イズ役で女優デビュー。21年からはファッションブランド「Romansual(ロマンシュアル)」のプロデューサーとしても活躍。主な出演作に、ドラマ「村井の恋」(TBSほか)、「恋に無駄口」(テレビ朝日ほか)、「あなたは私におとされたい」(MBSほか)、「放課後ていぼう日誌」(Lemino)、映画「僕らはみーんな生きている」(22年)などがある。
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