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松井愛莉、日向坂46・加藤史帆、超特急・小笠原海が考える“自分らしさ”とは?2024/03/03

松井愛莉、日向坂46・加藤史帆、超特急・小笠原海が考える“自分らしさ”とは?

 テレ東系で3月8日にスタートするドラマ25「これから配信はじめます」(金曜深夜0:52)の取材会が行われ、松井愛莉加藤史帆日向坂46)、小笠原海超特急)が出席。作品の魅力や見どころについて語った。

 「これから配信はじめます」は、ライブ配信を題材に、配信に集うライバー(ライブ配信をする人)とリスナーを双方向から描いたオムニバス形式のオリジナルドラマ。現代に足りていないフレンドリーなつながりを描きながら、受け身の自分から積極的に行動する自分になるべく一歩進もうと思える、心温まる物語だ。

 ドラマの見どころについて、第1話の主人公・桂木美緒を演じる松井は、「今、人とのつながりが少なくなってきている中で、ライブ配信を通して、人とつながっていく物語です。全4話を見終わった後に、背中を押してもらえる、優しい気持ちになれるような作品になっていると思うので、見る人自身が、ありのままの自分をちょっとでも好きになってもらえたらなと思います」と紹介。

松井愛莉、日向坂46・加藤史帆、超特急・小笠原海が考える“自分らしさ”とは?

 演じる役柄に関しては「私が演じる美緒は、言いたいことを伝えるのが苦手な女の子なんですが、ライブ配信を通してちょっと自分の気持ちに素直になって、ライブ配信を通して悩みを打ち明け、最後に言いたいことが言えて、少し成長できる役になっています。美緒は、幼なじみの親友のことが好きなんですが、その思いをずっと伝えられずに18年間過ごしてきているんです。それを初めて打ち明ける時のドキドキ感とか、緊張感とか、そういうものを皆さんにも伝えられたらうれしいなと思います」と明かした。

 第2話の主人公で大人気脱力系ライバー・かすみ役の加藤は、「この作品は、配信ライブを題材としたすごく現代的なドラマで、本当に人それぞれの人生があるなと、あらためて思わせられましたし、すごく心が温かくなる、勇気が出るドラマだなと思いました」と話し、「私が演じさせていただくかすみは、ある過去を抱えているんです。それはちょっとまだ秘密なんですが、なんで脱力系ライバーになったのかとか、すごく人間味のある、とてもすてきな役だなと思いました。演じさせていただけて、とても光栄です。見ていたら『頑張れ!』って言いたくなるようなキャラクターなので、応援していただけたらうれしいです」とアピールした。

 そして、第3話の主人公でメーク系ライバーとして人気の“キラ”こと木之本光に扮(ふん)する小笠原は、「ライブ配信という、スマートフォンを通して画面の中で行われることが、実際に何かに影響を与えたりする部分が、すごく面白い作品だなと思いました」と印象を述べ、「3人ともライブ配信するので、配信画面の撮影もしたんですが、それも実際にスマホの画面で撮ったりして、今までにない撮影方法で、すごく新鮮で楽しかったです。それが、どういうふうに編集されてオンエアされるのかが、すごく楽しみな作品だなと思っています」と目を輝かせた。

松井愛莉、日向坂46・加藤史帆、超特急・小笠原海が考える“自分らしさ”とは?

 自身が演じたシーンなどで、特に注目してほしいポイントを聞くと、松井は「やっぱり思いを打ち明けるところですかね。18年間、ひそかに思いを寄せていた相手に、今まで秘めてきたことを言うのって、すごく勇気がいることだと思います。今は世間的にLGBTQへの理解も深まってきてはいますが、やっぱり父親に対して申し訳ないという気持ちを抱いたり、いろんな人に対して感情を伝えたら、友達のままじゃいられなくなってしまうんじゃないかとか…。そういう、いろんな思いを背負って告白するところは、注目してほしいなって思います」と、さまざまなことに思いを巡らせながら、真剣な表情で語ってくれた。

 加藤は「私は、普段使わないような言葉遣いのセリフが結構あるので、それを言うのはドキドキワクワクしています。どんな自分が現れるのか、自分でもまだちょっと分からないですが、新しい自分も開拓できそうで楽しみにしています」と笑顔を見せた。

 小笠原は「演じるキラが美のカリスマで、(撮影では)メークをめちゃくちゃ変えたんですよ。ウィッグも8、9個つけて、かなり印象を変えてライブ配信の撮影をしたので、『一体何人いるんだ?』ってくらい(笑)。普段の光くんの姿も含めて全く違うので、七変化じゃないですけど、その変化を楽しんでもらえたらいいなと思います」と、撮影エピソードも披露した。

 記者からは、本作のテーマである「ライブ配信」にどのような印象を抱いていたか?という質問も。松井は「ライブ配信をしている人を見ると、すごいなって思って見ていました。動画って1人でしゃべらなければいけないので、私はすごく苦手なんです。ライブ配信もあまりしたことがないので、尊敬します。今回のドラマを撮影するにあたって、あらためてライブ配信を見てみたのですが、歌っている方もいたり、視聴者さんからのリクエストに即興で答えている方がいたり、そういうことできるのがすごいなと思って、尊敬のまなざしで見ていました。憧れます」とリスペクト。

 加藤は「私は日向坂46というグループに所属していて、ライブや個人でも配信することがあるので、ライブ配信っていうワードに対して、全然抵抗感はなく『あ、ライブ配信がテーマなんだ』と、すっと入ってきました。でも撮影方法が本当にどのような感じで、実際にスマートフォンで撮影するのかな?とか、今から楽しみにしています」と、アイドルならではの感覚を伝えつつ、声を弾ませた。

 小笠原は「僕も普段、超特急というグループで活動させていただいているので、ライブ配信に対しては、ポジティブというか、実際に合わず、すごく近い距離でコミュニケーションが取れるすてきなツールだなと思っていて。でも、劇中で使用しているPococha(ポコチャ)に関しては以前から知ってはいたんですが、なかなか見るタイミングがなかったんです。今回このお話をいただいてからいろいろ見てみて、自分が想像していたよりも本当に距離が近くて、ほかのプラットホームでの配信よりも、かなり距離が近いような気がしました。これは、どっぷりハマる理由がすごく分かりましたね。絶対に名前を呼んでくれるんですよ。『〇〇さん、初めまして』って絶対言われるんです! 名前を呼ばれるのってうれしいなって思いました」と、自身の体験談を踏まえて明かした。

 さらに、もしライブ配信を自由にできるとしたら、松井は「皆さんに許してもらえるならですけど」と前置きしつつ、「日常であまりキラキラした生活を送ってないので、“ザ・素”の自分を配信していいなら、そういう配信ができたらなって思います(笑)」とはにかんだ。

 加藤は「寝ることがすごく好きで、ちっちゃい頃からずっと寝ていたらしいんです。そうでなければ、池に落ちたり、逆さまになっていたり、アイスを顔に塗っていたり…とにかく珍エピソードか寝ているかどっちかの幼少期で(笑)。それで、今もすごく寝ることが好きなんですけど、かなり寝相が悪くて。自分でもどんな寝相なのか気になるので、睡眠配信をしたいです。一緒に寝ようよっていう添い寝配信(笑)」とユニークなコメントで、会場を沸かせた。

 そんな加藤の後で「俺の前のエピソードが強いな(笑)」と笑いをこらえつつ、小笠原は「僕は、自分のSNSでもよく配信はする方なんですけど、普通にしゃべって、基本的にファンや視聴者の方とコミュニケーションを取るという方法で配信をしているので、何か自分がしているところ、それこそメークとかでもいいですし、料理とか、何か自分がしているところを発信できたら、面白いのかなと思っています」と言いながらも、「キラキラしてないですね。じゃあ、池に落ちるところを配信します(笑)」と、加藤のコメントにかぶせて、笑いを誘った。

松井愛莉、日向坂46・加藤史帆、超特急・小笠原海が考える“自分らしさ”とは?

 最後にあらためて、松井は「このお話は全話通して、みんなが1歩前に踏み出したり、そのままの自分を出してみるきっかけにライブ配信があったりするので、1歩踏み出すっていうのは結構勇気がいることなんですけど、皆さんもこのドラマを見て、ちょっとでも背中をポンッて押してもらえて、今のそのままの自分を『愛していいんだよ』というか、ちょっとでも自分を好きになるきっかけになったらうれしいなと思います」と真摯(しんし)に思いを伝えた。

 松井のコメントに感激した様子の加藤も、「本当にその通りだと思います! ずっと自分らしくいられている人なんていない。自分も『自分らしさって何だ?』って定期的に思います。だから本当に難しいことですし、そうやって悩んでいる人に寄り添えるドラマだと思います。このドラマがその少しでも自分らしさを出せる、1歩踏み出す勇気のきっかけになるドラマになったらうれしいなと思います」と重ねた。

 2人の言葉を受けて、小笠原は「はい。もう2人が言っていること、そのまま同じなんですけど(笑)、自分らしさってなんだろう?と考えている時こそ、一番自分らしくないなというか。何も考えずに、ただ友達としゃべっている時や、何か好きなことに向き合っている時って、『これ自分らしいな』なんてあんまり考えないと思うんですよ。結局、何も考えていない時の方が、そのままの自分らしさで、それがすてきだと思うし。そういうのを出してくれた方が、相手もその人をもっと深く知れる気がして。恐れずに自分の感情の赴くままにというか、自分の心がワクワクする方に1歩踏み出すのがいいんじゃないかなというふうに思います」と力を込めて、取材会を締めくくった。


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