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卒業を控えるSTU48・今村美月が初の写真集へ込めた思い――「パフォーマンスすることが生きがいだと感じた7年間でした」2024/03/03

卒業を控えるSTU48・今村美月が初の写真集へ込めた思い――「パフォーマンスすることが生きがいだと感じた7年間でした」

 STU48のキャプテンを務め、3月31日に広島・広島国際会議場 フェニックスホールで開催される卒業コンサートでの卒業が決まっている今村美月。彼女の初の写真集「月の位置」(東京ニュース通信社)が3月4日に発売される。今村自身が「すべてをさらけ出した」と語る今回の写真集についてや、7年間のアイドル人生で感じたこと、また今後の展望を聞いた。

――まずは、写真集の話が来た時の心境はいかがでしたか?

「お声がけをいただいたことはうれしかったんですけれど、一番初めにお話が来た時は、あまりまだ自分の中で写真集を出したいという感情がなくて、一度お断りしました。その後にもう一度考えて、STU48にいるうちにやり残したことをつくりたくないなと思って、お引き受けしました」

――一度断られてからもう一度作ってみたいと思うようになる間に、どのような心境の変化がありましたか?

「ちょうどグループからの卒業を考えていたという時期とも重なっていたこともあると思います。48グループにいると、秋元康先生から帯とタイトルをいただけるということもあって、今まで同じグループのメンバーも写真集を出していたんですが、『秋元先生からこの子はこう見られているんだ』ということを思ってうらやましい気持ちもあったので、自分もいただけたらいいなと思ったのと、あの時やっていればと、後々後悔したくないなという気持ちがありました」

卒業を控えるSTU48・今村美月が初の写真集へ込めた思い――「パフォーマンスすることが生きがいだと感じた7年間でした」

──今回の写真集で、秋元さんから「月の位置」というタイトルと、「美しい月は、確かにそこにある。ただ、正しい位置がわからない。だから、誰もが毎夜、空を見上げることになる」という今村さんを表現した印象的な帯文をいただいていますね。いざ写真集の撮影に入られる際は、どのようなお気持ちでしたか?

「撮影日が2024年の仕事初めだったんです。1月1日にライブがあったんですけれど、そこから1週間くらいゆっくりお正月休みをいただいていて。なので、前日はそんなに緊張していなかったかなと思います。朝が早かったので、早く起きなきゃっていう緊張はあったかもしれないです(笑)」

──撮影をされている時に考えていたことや、ご自身の中にテーマなどはありましたか?

「撮影をしている時に、カメラマンの方から写真の背景を感じられるようなものを撮りたいとおっしゃっていただいて、ただ“きれい”とか“かわいい”とかで終わるのではなく、その一つの写真からいろいろ想像をかき立てられるような表情を意識していました」

卒業を控えるSTU48・今村美月が初の写真集へ込めた思い――「パフォーマンスすることが生きがいだと感じた7年間でした」
卒業を控えるSTU48・今村美月が初の写真集へ込めた思い――「パフォーマンスすることが生きがいだと感じた7年間でした」

──写真集発売に際して「撮影を通して、新たな自分を発見できた」とコメントされていましたね。写真集の中のどのようなところが“新たな自分”だと感じられましたか?

「水着やランジェリーカットなどが初めてで、人生の中でも今回撮影で着たような水着を着たことがなかったので、衣装としても“新たな自分”だったなと思います。また、そういう衣装を着ることによって、表情やしぐさなども大人っぽくできたらいいなと思い、いろんなチャレンジをしたことで、“新たな自分”を見せられたんじゃないかなって思っています」

──また、3月31日の卒業コンサートをもって、グループの卒業を発表されています。2017年にSTU48の1期生として所属され、20年からはキャプテンも務められています。7年間の活動を振り返っていかがでしたか?

「私は歌とダンスが好きで、それを続けていきたいと思ってオーディションを受けさせていただきました。STU48に入ることができ、歌やダンスといったパフォーマンスとステージが大好きなことは変わらず、7年間を過ごしてこれたかなと思います。パフォーマンスをする、ステージに立つということが私の最も好きなことであり、生きがいなのかなとずっと感じた7年間でした」

──ご自身で振り返ってみて、活動を通して感じた自分の強み、魅力ってどんなところだと思いますか?

「歌とダンス、あとは“なんでも楽しむ心”は持っていました(笑)。振り返ると、すべてのお仕事が楽しかったなと。あとは…“笑顔”かな(笑)」

卒業を控えるSTU48・今村美月が初の写真集へ込めた思い――「パフォーマンスすることが生きがいだと感じた7年間でした」

──卒業後も歌やダンス、お芝居に力を入れたいと以前お話されていましたね。卒業後の活動で決められていることなどあれば教えてください。

「お芝居をしていきたいのですが、どんな表現もしていきたいなと思います! 『かゆいところに手が届く』じゃないですが、こういう役に当てはまる子が欲しかったけれど、(私が)『ちょうどいてよかった』と思われるような女優になりたいです」

──“ちょうどいてよかった”と思える女優、面白いですね。そういったお芝居をしていく中での目標のようなものはありますか?

「歌やダンスがやはり好きなので、ミュージカルに出演してみたいと思っているのと、アニメの中に歌うシーンもあるような作品の声優をやってみたいです。あとは、お芝居だと帝国劇場のような大きな舞台に立てるようになれたらいいなと思います」

卒業を控えるSTU48・今村美月が初の写真集へ込めた思い――「パフォーマンスすることが生きがいだと感じた7年間でした」

──具体的に憧れている女優などいらっしゃいますか?

「長澤まさみさんです。私の好きな『SING』という映画の中で声優をされていて、劇中で歌を歌われていたりとか、大河ドラマのナレーションをされていたりと、女優さんだけれど幅広く表現のお仕事をされているところに憧れています。お芝居をされている時にも、作品ごとに全然違う人物に見えていて…。そういうすべてにおいて、長澤まさみさんに憧れていますね。あとは、安藤サクラさんも好きです。安藤さんも一つ一つの作品ごとに違うお顔をされていて、安藤さんが主演の作品でなくても、すごくいつも印象に残る女優さんだなと思います。最近、映画『怪物』を見て、出演されている安藤さんや永山瑛太さんの演技にもすごく感銘を受けました。作品自体もすごく重たい物語だったんですけれど、それをとても上手に演じられていて、私もそういう方になれたらいいなと思います」

卒業を控えるSTU48・今村美月が初の写真集へ込めた思い――「パフォーマンスすることが生きがいだと感じた7年間でした」

──ありがとうございます。今後、どのような作品に出演されるか楽しみです。最後にあらためて、これから写真集を手に取るファンの方々にメッセージをお願いします。

「1ページ1ページじっくり写真集を見ていただいて『その時、私が何を考えていたのかな』というような、手に取っていただく皆さんが思い描く物語を、1冊通して作り上げていただけたらなと思います。ぜひお手に取ってみてください!」

卒業を控えるSTU48・今村美月が初の写真集へ込めた思い――「パフォーマンスすることが生きがいだと感じた7年間でした」

【プロフィール】

今村美月(いまむら みつき)
2000年2月19日生まれ。広島県出身。うお座。O型。17年に1期生としてグループに加入。20年にキャプテンに。グループの活動とともに、舞台・映画などに出演するなど女優としても活躍。23年末にグループからの卒業を発表。「STU48今村美月卒業コンサート」(3月31日 広島・広島国際会議場 フェニックスホール)が開催。

撮影/尾崎篤志



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