「ジャンヌの裁き」玉木宏が明かす繊細な役作り――「気持ちの変化をふんわり見せていけたら」2024/03/01
少女漫画家“さんぷう・みなみ”の顔を持つシングルファーザーの越前剛太郎(玉木宏)が、裁判所から任命されたことにより、検察審査員として検察が不起訴処分にした事案の審議を行う「ジャンヌの裁き」(テレ東系)。一般市民から選ばれた検察審査会メンバーたちが、絶対権力である検察に立ち向かっていくさまを描くエンタメ司法ドラマです。
当初は検察審査会に後ろ向きだったものの、事件の裏にある人々の思いや検察によって理不尽に隠された真実に迫るうち、徐々に検察審査会の重要性を認識していき、正義への考え方や自らの行動も変化してきた剛太郎。ということで今回は、主演の玉木さんに、剛太郎の演じ方についてお伺いしました。
――正義感はありますが、それを前面に出すタイプではなかった剛太郎が、どう変わっていくのかも見どころかと思います。そういった部分はどのように考えながら演じられているのでしょうか?
「受動的な人間がどこで能動的に変わるかという点を、すごく気を付けなければいけないなと思っていて。剛太郎は優しい人間なので、他人が悲しいことに触れている時に『このままでは駄目だ、なんとかしてあげたい』という気持ちや、元妻である草壁佐和子(優香)からの後押しなどで徐々に変わっていきます。ただ、それが極端に『はい、やる気出ました!』というふうには見せたくないので、気持ちの変化をふんわり見せていけたらと思っています。あとは、剛太郎が過去に書いた“ビーストチャーマー”というキャラクターを見て、自問自答しながら『正義は今だ』という気持ちにも後押しされると思うので、だんだん変化していく彼の気持ちのさじ加減を、いいあんばいを探りながら演じられたらと感じています」
剛太郎の変化について、繊細に演じられていることを明かしてくれた玉木さん。気持ちがバラバラになってしまった審査会メンバーたちに対して、これからさらに剛太郎がどう変化して、働きかけていくのかにも注目したいです。
3月1日放送・第7話では、自分たちが振りかざした正義が時に人を傷つけてしまうことを知り、心を痛めた審査会メンバーに「正義を押しつけないで」と言われてしまった剛太郎。その後の審査会には誰も現れず、代わりに桧山卯之助(田中直樹)の直属の部下で東京地検特捜部事務官・塩川学(金子昇)の姿が。なんと桧山が検事長になるとのこと。その後、剛太郎らを呼び出した寿就一(音尾琢真)は、桧山の就任は与党最大派閥の議員・庄司(笹野高史)の力だと明かし、近藤ふみ(桜井ユキ)は驚がくします。検察審査会はどうなってしまうのか、剛太郎たちがたどり着く“正義”とは…。最終回直前の第7話、ご期待ください!
【番組情報】
ドラマ8「ジャンヌの裁き」
テレ東系
金曜 午後8:00~8:54
取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
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