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高橋克実、中村蒼、正名僕蔵、山路和弘、伊藤淳史、六平直政が、横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう」に出演決定2024/02/22

高橋克実、中村蒼、正名僕蔵、山路和弘、伊藤淳史、六平直政が、横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう」に出演決定

 高橋克実中村蒼正名僕蔵山路和弘伊藤淳史六平直政が、2025年にNHK総合ほかで放送される大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(つたじゅうえいがのゆめばなし)」(日時未定)に出演することが分かった。

 親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸のメディア王”として時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描く「べらぼう」。脚本は、NHKで、大河ドラマ「おんな城主 直虎」や連続テレビ小説「ごちそうさん」、ドラマ10「大奥」など数多くのヒット作を手掛けてきた森下佳子氏が担当する。

 今回は発表された6人が演じるのは、蔦重の故郷・吉原で共に生きる人々。

 高橋が扮(ふん)するのは、吉原を代表する引手茶屋(客に遊女を紹介する案内所)の主で、蔦重育ての親である駿河屋。両親に捨てられた、幼い蔦重を養子にして育て上げた。蔦重の商売に対する姿勢と才覚には一目置いている。

 高橋は「舞台は1700年代半ば。華やかな江戸の町人文化が発展した時代。この時代を描いたドラマで真っ先に思い出すのが、昭和46年に放送された『天下御免』。主人公は平賀源内でした。小学生だった私は毎週興奮して見ておりました。そして、令和7年に登場する主人公は蔦屋重三郎。自分が出演するというのに、早く見たい! 今からワクワクしています!」と自身の思い出を明かしつつ、意欲をみなぎらせる。

 そして、はやりもの好きな蔦重の義兄・次郎兵衛を中村が担う。駿河屋の実子であり、蔦重の義理の兄である次郎兵衛は、吉原に向かう手前の五十間道で茶屋の経営を任されてはいるが、実際の切り盛りは蔦重が行っている。おしゃれにも敏感で自由気ままなの、いわゆる“放蕩(ほうとう)息子”だ。蔦重は茶屋の軒先を借りて、貸本屋も営んでいる。

 中村は「演じる次郎兵衛はちゃんと働かず遊びなどに熱心な息子で、吉原の問題には常にどこか蚊帳(かや)の外ではありますが、重三郎が悩みもがいている時に同じ目線で悩み、同じ目線で喜びを分かち合う、義兄だけど友のような存在だと思います。フラフラしている次郎兵衛ですが、どこか憎めず皆さんから愛されるような人物にできるようにしたいと思います」と役づくりについて触れている。

 正名は、代々伝説となる名妓(めいぎ)としてその名を江戸中にとどろかす「瀬川」を輩出してきた老舗の妓楼主・松葉屋役を担当。花の井(小芝風花)ら数多くの遊女を抱え、花魁(おいらん)から禿(かむろ)まで、その数は50人以上とも。吉原の顔役で町の決め事を取り仕切る。

 「老舗妓楼の楼主、すなわち忘八をやらせていただきます。忘八…すごい言葉ですね」と言う正名。忘八とは、仁・義・礼・智・忠・信・考・悌といった八つの徳目を忘れ(捨てて)遊女たちをこき使い、遊客から金をむしり取る妓楼主たちのことだ。「とはいえ、役者稼業を生業としている私にもどこか“忘八”めいたところがあるような…。不孝者は否めませんから、早速“孝”は欠けておりますし、年長者に従順である意の“悌(てい)”も怪しいところです。“忠”“信”は心許なく、“仁”“義”も疑わしい。あっという間に忘六です…。そんな忘六者ではありますが、せめて“礼”と“智”はおざなりにせず、役を務めさせていただく所存です。よろしくお願いいたします」と心境を明かしている。

 また、山路は、松葉屋と共に吉原を取りまとめる妓楼主・扇屋役を務める。「墨河」という号を持ち、俳句・和歌・画などをたしなむ教養人で、遊女たちにも和歌や書を習わせ、花扇、滝川といった名妓を育てた人物だ。

 山路は「この時代、人物、特に絵師たち物書たち版元たち。実は私の大好物でして。十返舎一九や、この蔦重も好きでやらせていただいたことがございます。さまざまな思惑が渦巻く中、生き残りを懸け、江戸市中を、そして吉原を全力疾走する姿。たまりません」と、自身の興味がある時代の物語だそうで、「今回いただいた扇屋というお役。蔦重の敵やら味方やら、善人やら悪人やら(たぶん後者でしょうが…)まだ判りかねますが、いかが相成りますことやら。乞うご期待」とコメント。

 伊藤が演じるのは、新興勢力の妓楼主・大文字屋。伊勢から江戸へ出て最底辺の河岸見世の遊女屋の経営から始め、中見世の妓楼に店を拡大・成長させた経営手腕を持つ。経費削減のため、女郎に安いカボチャばかり食べさせたことから“カボチャ”のあだ名を持ち、“ドケチ”として江戸中に知られ、子どもたちの口ずさむ歌にもなったといわれている。

 「カボチャと呼ばれたドケチ。もう、魅力以外見つかりません!」と声を弾ませる伊藤は、「吉原についての歴史をきちんと学びながら、楽しい作品をお届けできるよう、スタッフ共演者の皆さまと、力を合わせて頑張ります! 私自身、20年ぶりの大河ドラマに出演させていただけること、大変光栄に思います。よろしくお願いいたします。カボチャ、大好きです!」と早くも役柄への愛を見せる。

 そして、六平は、五十間道、茶屋「蔦屋」の向かいにあるそば屋「つるべ蕎麦(そば)」の主・半次郎役。幼い頃から蔦重や次郎兵衛を見守ってきた存在だ。

 六平は「人口100万を超える世界有数の大都市、江戸。その江戸の吉原、五十間道にあった『つるべ蕎麦』の店を営む、半次郎。この主人・半次郎が私の役です。野暮を嫌い、粋を重んじる、江戸っ子には、3分で食い終るそばが最も似合っていた。市井の人々に混じって蔦屋重三郎も半次郎のつるべ蕎麦を食べながら、さまざまなことを半次郎に相談していた。吉原五十間道の『つるべ蕎麦』の半次郎は、江戸のさまざまな変化を日々、目の当たりにしていた。この半次郎が見ていた江戸の人々が織り成す世界も『べらぼう』の毎回の楽しみになるとよいと思います。蔦重と半次郎の2人の関係も楽しみです」とキャラクターを紹介しながら、物語の展開への期待も述べている。


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