城桧吏、「おっパン」撮影の中で発見した自分の新たな一面とは?──「鏡に映った自分を見て『あ、かわいくなってるな』って(笑)」2024/02/17
フジテレビ系で放送中のドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」。LINEマンガで超人気の同名漫画、通称「おっパン」を実写化した本作は、原田泰造さん演じる古い価値観を持ったカタブツの“おっさん”・沖田誠が、これまでの自分の常識をどんどんアップデートしていくハートフルなホームコメディードラマです。
誠の息子で引きこもりの高校生・沖田翔を演じるのは、城桧吏さん。男らしさよりかわいいものが好きで、自分自身が何者かにも悩んでいるという難しい役どころに挑む城さんに、翔を演じたことがきっかけで意識し始めたことや、撮影を通して発見したご自身の“新たな一面”についてお伺いしました。
──毎回SNSなどでの反響が大きい本作ですが、出演が決まった時の心境をあらためてお伺いできますでしょうか。
「今までに演じたことがない役でしたし、原作の翔くんがすごくかわいいので『本当に僕で大丈夫なのかな…?』という不安もありましたが、新しい自分の発見がありそうでワクワクしました」
──原作、台本を読んだ感想を教えてください。
「原作を読んで多様性について深く考えるきっかけになりましたし、登場するキャラクターたちの個性が豊かでとても面白かったです。台本も原作のセリフやシーンが再現されていて、楽しく撮影をすることができました」
──撮影を進めていく中で、新しい自分の発見はありましたか?
「自分の髪の毛を編み込みするシーンがあって、最初は難しくてなかなかできなかったのですが、教えてもらいながら練習するうちに、意外と手先が器用なのかもしれないって気付きました(笑)」
──編み込みのヘアスタイルもメークもとても似合っていました! ご自身の姿を見ていかがでしたか?
「グロスを塗るのも初めてだったのですが、うまくなじまなかったり端まで塗れていなかったりして、思ったよりも難しかったです。でも、自分で言うのも恥ずかしいですが、メークをして鏡に映った自分を見て『あ、かわいくなってるな』って思いました(笑)」
──翔という役どころについてはどう捉えていらっしゃいますか?
「翔くんは自分の“好き”というものがしっかりあって、その気持ちを貫いていける心(しん)の強い子だと思います。応援したくなるようなキャラクターです」
──翔を演じるにあたって大事にしたことや、意識したことを教えてください。
「とても繊細で感情が動きやすいキャラクターなので、お父さんや学校の友達から何か言われた時に『翔だったらこういう気持ちになるだろうな』と感情の揺れ具合を調節して、顔の表情や動きを細かく変えるよう意識しています」
──翔とご自身との共通点はありますか?
「似ている部分は結構多いと思います。翔は同い年ぐらいの子とのコミュニケーションが苦手なのですが、僕も自分から話しかけに行くのはあまり得意ではないですし、かわいいものが好きというところも似ています」
──最近“かわいい”と思ったものがあれば教えてください!
「最近ではないですが、ずっと弟と一緒にペンギンのぬいぐるみを集めていて。水族館に行った時に買ったりしていて、今、家に10個くらいあります。一番昔からいる子は、撮影やロケに持って行く時もあります」
──翔は美容に関心が高い役どころですが、普段、美容や健康で心掛けていることはありますか?
「美容の意識はあまりなかったのですが、翔のおかげで少し興味が湧いています。まずは化粧水から変えてみたのですが、前より肌がもちっとしていると思います(笑)」
──撮影を経て、あらためて原田さんの印象をお伺いしたいです。
「原田さんは、現場の雰囲気を明るくしてくれる方です。俳優として原田さんと共演するのは初めてなのですが、表情の変化など何とも言えない表情を作るのが上手なので、僕もあんなふうに表現できるようになりたいです」
──翔が信頼している五十嵐大地役・中島颯太さんの印象はいかがでしょうか?
「颯太さんは面白くて、僕がボケた時にちゃんとツッコミを入れてくれます(笑)。現場でもよく話しかけてくれたし、お兄ちゃんみたいな存在です」
──いいコンビネーションだったのですね。
「颯太さんとは共通点も多かったんです。例えば、暗くなるまで仕事をして、夜のロケバスで帰るのが好きだということとか。ほかにもいろいろ共通点を見つけられて、話していて楽しかったですね」
──大地と翔はお互いに信頼し合っている関係性ですが、“この人は信頼できる”と思う人物像について教えてください。
「周りのことがちゃんと見えていて、気配りができる人ですね。身近なところで言うと、電車の中で自然と席を譲ることができるといった、優しい心遣いができる人は信頼できると思います」
──ドラマも後半に突入しますが、これまでで一番印象に残っているシーンはどこですか?
「第1話で、翔がお父さんに初めて反抗したシーンです。翔が初めてお父さんに本当の気持ちを言う大事なシーンでしたし、他人のために怒れる翔の優しさが感じられるので、撮影している時も完成して見た時も、一番印象に残っています」
──引きこもりだった翔が学校に行くことを決心するシーンでは翔の成長ぶりも感じられましたが、城さんが“一歩踏み出したな”と感じるのはどんな時ですか?
「もともと同年代の子と話すのが得意ではなかったので、待っているタイプだったのですが、翔が成長していく様子に触れて、僕自身も学校で初めて話す子に自分から声をかけたりできるようになったので、一歩踏み出せたかなと思いました」
──沖田家では、母親がアイドル、姉が二次元の“推し活”に熱を注いでいますが、城さんが今夢中になっているものがあれば教えてください。
「僕は写真を撮ったり、絵を描いたり、映画を見ることが好きです。特に写真は、普段歩いていて『ここ、いいな』と思う場所を見つけたらすぐに撮りたくなるので、お出かけした時は大量に写真を撮っています。普段はスマホで撮ることが多いですが、『おっパン』の現場では写真を撮るのが好きという方がたくさんいらっしゃったので、もともと持っていたカメラで撮ることがあらためて楽しくなりました」
──翔という役はこれまでに演じたことのないキャラクターだとおっしゃっていましたが、今後、演じてみたい役柄や挑戦したいことはありますか?
「アクション映画が好きなので、自分もいつか挑戦してみたいです。役柄では怖い人の役とか、シリアスな人物を演じてみたいです」
──では、翔目線で今後の見どころを教えてください。
「学校のシーンもたくさん出てきて、人との関わりが増えていきます。翔の成長をテレビの前で応援していただけたらうれしいです」
──最後に、本作を通して視聴者の方に伝えたいメッセージをお願いします。
「今後出てくる翔のセリフなのですが、『人に好きになってもらうって、自分の根っこまで変えなきゃいけないことなのかな』という言葉が、僕はとても心に刺さりました。自分の“好き”という感情をありのままの姿で大切にしてほしいですし、自信を持ってもらいたいです」
第7話(2月17日放送)あらすじ
家族4人で食卓を囲むことができた沖田家。一つの大きな壁を乗り越えた誠だったが、職場には緊迫した空気が立ち込めていた。誠の先輩にあたる昭和世代の古池正則(渡辺哲)の言動に、部下たちがぴりついていたのだ。一方、息子の翔は同級生のメーク女子・香梨奈(並木彩華)のお陰でようやく“自分のやりたいこと”を見つけることができる。それはメークアップアーティストへの道。母・美香(富田靖子)と姉の萌(大原梓)には相談したものの、まだ誠には言えないでいた。そして、大地は大地で悩んでいた。恋人で獣医学部の先輩でもある砂川円(東啓介)が獣医師試験を受けないつもりだというのだ。大地と一緒にいるための選択らしいのだが、そんな円に大地はいつもの前向きさを失い…。
【プロフィール】
城桧吏(じょう かいり)
2006年9月6日生まれ。東京都出身。「第71回カンヌ国際映画祭」で最高賞パルムドールを受賞した「万引き家族」(18年)で注目を集める。その後の主な出演作に、NHK大河ドラマ「西郷どん」、映画「約束のネバーランド」(20年)、「都会のトム&ソーヤ」(21年)、「ゴーストブック おばけずかん」(22年)など。
【番組情報】
「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」
フジテレビ系
土曜 午後11:40~深夜0:35 ※2月17日は深夜0:00~0:55
【プレゼント】
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取材・文/M(フジテレビ担当) 撮影/尾崎篤志 ヘアメーク/中島愛貴
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