「ブギウギ」でおミネを演じる田中麗奈、「スズ子とおミネ、光と影のような2人の関係性を見守っていただければ」2024/02/12
NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「ブギウギ」。大正の終わりごろ、大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘で、歌って踊るのが大好きな天真らんまんな女の子・花田鈴子が、小学校を卒業し歌劇団に入団。さまざまな困難に見舞われながらも大スター歌手への階段を駆け上がっていく物語だ。今回は、夜の女・おミネを演じる田中麗奈が、役柄への思いや作品の見どころを語った。
自身が演じる役について「最初に役の説明を聞いた時は、立体的におミネというキャラクターを捉えきれていなかったのですが、台本を読んでおミネのセリフや人柄を理解して『すごく面白い役だなぁ』と思いました」という田中は、「『面白い』というのは『楽しい』というだけではなく、深みのある、人間としての面白さがある人だということです。初登場のシーンで楽屋に乗り込んでいくところ、自分の意見をしっかり言うところなどがとても印象的で、おミネは、今まで経験してきた悲しみや、戦争の時代によって犠牲になったものなど、さまざまな思いを含んだ女性なんだと思いました」と分析。
演じるにあたって意識したことを問われると「この時代を生きた方々は、私が今まで経験してきたことでは補えないような人生を送ってきた方ばかりなので、自分との共通点などはあえて考えませんでした。そういった意味でもおミネは難しい役ですが、背景となるエピソードに苦労やつらいこと、抱えているものが多いと、それらを受け止めて演じる分やりがいがありますね。福来スズ子(趣里)は数々の苦しみや悲しみを明るさに変えて歌で表現していく一方で、おミネはガード下で夜の女としての生き方を選びました。スズ子が太陽とすれば、その光が強ければ強いほど影も大きくなります。そんな光と影のような2人の関係性について見守っていただければと思います」とコメント。
さらに、初めて共演した趣里を「本当にいろいろな魅力を持っていらっしゃる方だと思います」と絶賛し、「私は視聴者として『ブギウギ』を見ている時間が長かったので、スズ子が名シーンを重ねていく姿が本当に印象的でした。特に『大空の弟』の時は、テレビの前で正座して『私はなんて伝説を目にしているんだろう!』と思いながら見ていました。弟の死だけでなく、戦争による世の中の悲痛な悲しみや怒りのようなものをすべて表現されていて、本当にすごいと思いました。そういった思いがあったので、初めて趣里さんと対面した時は、やっと一緒にお芝居ができるんだと、とてもうれしく思いました」と振り返った。
最後に、視聴者に向けて「おミネが出てきて、また新しいスズ子の表情が見られると思います。スズ子とおミネの2人の関係性から見えてくるものがあると思うので、引き続きお付き合いいただければと思います」と呼び掛けた。
【番組情報】
連続テレビ小説「ブギウギ」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は1週間の振り返り
NHK BSプレミアム・NHK BS4K
月〜金曜 午前7:30〜7:45ほか
NHK担当/kizuka
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